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第3の……

──暗い部屋──


女一人、男 二人。

外国人 風の身なりの三人が、お面が かけられた壁に向かって かしづいている。


“今日は、お前たちに新しい仲間を紹介する……”


「「「……ヨロシク。」」」


暗がりから、挨拶と共に現れたのは──


「ド……! ドラコ人!?」

「……本物?!」

「なんで、ここに……??」


“お前たちの お芝居が、お粗末だからだ!”


“それに、そいつらは ただのドラコ人ではないぞ?”


“ 'あの騒ぎ' を起こして 国外 追放された、札つきのワルども だからな……”


「「「げぇっ!?」」」


“お前たちは、彼らを よく観察し、もっと うまく外人を装おうのだ!”


「「「ハハアァ~!」」」



「……アネゴ、あいつらって」

「ウ~ン……。やっぱり、短期 派遣だろうね……」

「……じゃあ、使い捨て?」

「いや、アイツらも そんなバカじゃないだろ? サツにも 国境 警備隊にも、まだ アタイらの組織のシンパ──前 国王のころに '転んだ' ヤツら、いるし?

事件 起こさせたあとは報酬 渡して、国外 退去で済ますんじゃあない?」



あたし、ティムシィ・モッゴー! 小学 四年!


わが家は、パパが一代で財を築いた お金持ち!


パパの お仕事は、頭が いるけど、体力も いる──16氏族のエリートなら、ぜったいイヤがって やらない 手間 仕事ばかり!


それを、むしろ すすんで引き受けて、毎日 真面目に頑張ってたら、評判が評判を呼んで、あっち こっちのお客さんから かわいがってもらって、お金持ちになれたんだって!


でも新参者のドラコ人だから、島の ゆーりょくしゃとのコネも なくって、やれ '成り上がり' だ、''無作法' だって、いじめられてるの!


いじめられてるのは あたしも同じ!

うちに遊びに来る子は、みんなオヤツとオモチャが目当て!

ママの前では大人しくしてるけど、学校では あたしを いじめて ばっか!


放課後のスポーツ クラブも、仲間はずれにされて練習にならなかったし!


なにより、他の子のパパさんたちが、うちのパパにヤキモチやいて、

'ドラコのくせに、オレたちより金持ちだなんて生意気だ! ドラコなんぞの子より、ウチの子をレギュラーに!'

って、コーチと監督に おカネを渡してたんだって!


ウチのパパは

'バカバカしい!'

って おカネを渡さなかったから、あたしは、ずぅ~っと補欠!


試合もベンチで、毎回 ちょびっとだけ選手交代で出してくれてたけど、いい加減 イヤになって やめちゃった!


そんなだから、学校が終わっても帰宅部でちょー退屈!


あんまり退屈だから、パパの書斎で宝探ししてたら、秘密の戸棚に隠された古印 手帳を見つけたの!


コインのおもてには、漢字が4文字……。

なんて読むか、パパのパソコンで調べてみようっと!


……え~と、言霊(ワード)解放(カイホウ)

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