第2
“バカものぉ~ッ!!!”
「すっ、すみません!」
「ごめんッス!」
「申し訳ないっス!」
暗い部屋。
女 一人、外人風の男 二人。計 三人が土下座して床に頭をこすり付けている。
“あれだけ、'外人どもを装え' と言っておいたろう……! なんだ、このザマは!?”
ブゥン……
中空に立体映像が浮かび上がる。
『オラァ! カネ出せぇ!』
『おバカ! マネーだよ、マネー!』
『そうだ、マネー! マネー!』
“ニセ外人そのものでわないかッ!?”
「「「……も、もう少し、時間と予算を頂けれba」」」
“弁解は罪悪と──!”
“……まぁまぁ、13番よ? そう責めるものでもない。”
“16番の言う通りだ。少なくとも、目的の半分は達成したのだからな。”
「あ、あのぅ……。半分とは?」
“フン! 昨今は、'女' どもが '社会 進出' などと浮かれておるからな!”
“市中を騒がせる強盗団のリーダーが '女' とあれば、'女' のイメージ ダウンに なろう。”
「は……はぁ……」
“追って、また指示を出す。それまで、精進しておけ。”
“よそ者の──それも、 '子ども' に負けない程度にはな……?”
「「「ハハァ~ッ!」」」