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隻眼の勇者  作者: 火神ツバメ
3/9

第三話 授業開始

登場人物


主人公


マックアレクサス(男) 左目が生まれつき見えない


ナナセ(女) アレクサスの幼なじみ片目に眼帯をしている女の子


ハック(男) カルハバーム騎士養成学校の生徒 


マロン(女) カルハバーム騎士養成学校の生徒 獣人族


ユースレイドユースティア(女) ユースレイド国の国王の娘


ミア(女) ユースティアの専属のメイド


マルク(男) カルハバーム騎士養成学校の教員。騎士を辞め教員になった。


キャロル(女) カルハバーム騎士養成学校の教員


ベッジ(男) カルハバーム騎士養成学校の教員


ユースレイドランバルド(男) ユースレイド国の国王

カルハバーム騎士養成学校の入学式当日


アレクサス達は一度村に戻り親に試験の結果を報告しゆっくり休み今日またカルハバーム騎士養成学校に来ていた。


アレクサス「遂に入学式だな。この一週間が凄く長く感じたぜ。」


ナナセ「アレクはもう少し落ちついたほうがいいね。」


アレクサス「ナナセ!早く行こう!」


ナナセ「はいはい。」


受付「新入生の方ですか?」


アレクサス「はい!」


受付「名前をお願いします。」


アレクサス「マックアレクサスです。」


ナナセ「ナナセです。」


受付「マックアレクサス君とナナセさんですね。えっと、2人共1Aクラスの配属になります。入学式は第一体育館で開かれますので体育館に入りクラスごとに分かれて椅子に座り待機していて下さい。」


アレクサス「わかりました。」


アレクサス達は第一体育館に向かった。

体育館には既に何人か新入生が椅子に座り待機していた。

1Aクラスの席に行くと見知った顔がいた。


ハック「おっ。来たみたいですね。」


マロン「あっ。本当だ。」


アレクサス「ハックにマロン。久しぶりだな!2人も1Aなのか?」


ハック「あぁ。アレクサスとナナセさんも1A?」


アレクサス「そう。良かったな皆一緒で。」


ナナセ「そうだね。」


マロン「本当に良かった。知らない人ばかりだったらどうしようって不安だったんだ。」


アレクサス「これからよろしくな。」


席に座り談笑していると周りが静かになったのに気づく。

周りの人が体育館の入口を見ているのに気づきアレクサス達も入口を見てみると金髪で長髪の女の子とその後ろにはメイド服をきた女の子が体育館に入ってきた。

アレクサス達は思わず見惚れていた。

彼女達の周りだけ別次元かのように思われた。

そのまま彼女達は1Aの席の最前列に空いていた席に座った。


ハック「いや〜。やっぱり貫禄あるよな。思わず見惚れてしまった。」


マロン「こんな間近で拝見できるなんて。それよりまさか噂は本当だったんだね。」


アレクサス「噂?どんな噂だ?」


マロン「ユースレイド国の王女ユースレイドユースティア様が今回のカルハバーム騎士養成学校の試験を受けるんじゃないかって噂だよ。」


アレクサス「ん?てことはあの子が王女様ってこと?」


ハック「まさか知らなかったのか?学校で教わらなかったのか?」


アレクサス「あ〜。教わったような教わらなかったような。」


ナナセ「アレクはいつも授業中は寝てたからね。」


ハック「そんなんでよく受かったな。」


ナナセ「だから勉強教えるの大変だった。」


マロン「ナナセさんは教えるのが上手なんですね。」


司会者「え〜。皆様お静かに願います。これよりカルハバーム騎士養成学校の入学式を開始致します。開催に伴いまして校長からの挨拶です。」


校長先生の長い話が終わり次に新入生代表の挨拶になった。

司会者「新入生代表ユースレイドユースティアさん。」


ユースティア「はい!」


名前を呼ばれたユースティアが壇上の上にあがり挨拶を始めた。


ユースティア「今回新入生代表の挨拶をする上で文を考えてくれた方にまずはお礼と謝罪をしたい。私は皆に自分の想いを自分の言葉で伝えたいのだ!だから、私のわがままを許してほしい。皆も承知の上だろうが、私はユースレイド国王女ユースレイドユースティアだ。だが、今日より同じ学舎で学ぶ仲間として遠慮は不要だ!同じ一学生として接してほしい。共に3年間切磋琢磨しようではないか!以上。」


挨拶を終えるとユースティアは自分の席に戻った。

周りがざわつき始めたが司会者が静かにさせ入学式は続行され無事に終えることができた。

その後各クラスの教室に移動し担任の先生が来るまで待機することになった。

1Aはユースティアが居ることもあり静まり返っていた。

しばらくして担任の先生が教室に入ってきた。


キャロル「はーい。皆さん入学式お疲れ様でした。ユースティアさん新入生代表挨拶良かったですよ〜。」


ユースティア「ありがとうございます。」


キャロル「それでは早速ですが今後について説明しますね。皆さんは今日からカルハバーム騎士養成学校の学生になりました。3年間しっかりと学び立派な騎士になれるように頑張りましょう!先生達も一緒に頑張りますよ〜。」


一通り説明を受け今日は解散になった。

アレクサス達は皆寮に入るので部屋に行って荷解きをしなければならない。

ユースティアとお付きのメイドさんは馬車に乗って帰って行った。

全員が寮に入る訳ではないようだ。

寮は学校の敷地内にあり男女で建物が分かれている。

4人は一緒に寮に向かっていた。


ハック「いや〜あのスピーチには驚いたな。」


アレクサス「なんか俺が思ってた王女様のイメージと違ったな。いい意味で。」


マロン「ボクも思いました。御姿は何度か写真等で拝見してたけど、お話をされてるのを聞くのは初めてだからちょっと驚いちゃった。」


ナナセ「私はユースティア様の素直な意見が聞けて良かったかな。」


アレクサス「だよな。これから一緒に頑張っていきたいよな。」


ハック「とはいえ俺達と同じようにってわけにはいかないだろうな。」


アレクサス「なんでだ?本人がそうしてくれって言ってたんだしそういう風に接すればいいんじゃないか?」


ハック「相手は王女様だぞ。一歩間違えればどうなるか。」


マロン「そうだよね。やっぱりボク達とユースティア様では立場が違いすぐるよね。」


ナナセ「アレク。失礼なこと言ったら駄目だからね。」


アレクサス「わかったよ。」


しばらくして4人は寮に辿り着いた。


ハック「それじゃあここでお別れだな。明日から頑張ろう。」


アレクサス「じゃあな。」


マロン「うん。じゃあね。」


ナナセ「じゃ。また明日。」


アレクサスとハックは男子寮に入り自分達の部屋を探した。


アレクサス「ところでハックは何号室なんだ?」


ハック「105号室だ。アレクサスは?」


アレクサス「なんだ。一緒じゃないか。」


ハック「そうなのか。二人部屋の相手がアレクサスとは本当に凄い偶然だな。」


アレクサス「本当だな。それじゃあ部屋に行こうぜ。」


ハック「あぁ。もしかしたら向こうも同じ部屋かもな。」


アレクサス「そしたら凄いな。」


ハックの予想通りマロンとナナセも同じ部屋だった。


次の日


アレクサスはハックと一緒に1Aの教室に向かった。

アレクサス「あっ2人共もう来てた。おはよう!」


ハック「早いね。おはよう。」


マロン「あっ。おはようございます。」


ナナセ「おはよう。」


マロン「聞いて下さいよ。ボク達同じ部屋だったんですよ!」


アレクサス「ハックの予想が当たったな。」


マロン「えっ?まさかアレクサス達も?」


アレクサス「あぁ。同じ部屋だった。」


ナナセ「凄い偶然。」


ガラガラ

教室の扉が開き不意に目をやるとユースティアとメイドさんが教室に入ってきた。

ユースティアはそのまま自分の席につきメイドさんは教室の後ろに移動した。

その瞬間周りが静まり返った。

それに気付いたアレクサスはユースティアの席に向かった。


アレクサス「おはよう!今日から授業が始まるな。一緒に頑張ろうぜ。」


周りの視線がアレクサスとユースティアに集中する。


ハック「すみません!コイツ世間知らずでして。失礼しました。ほら戻るぞ。」


アレクサス「おっおう。」


ユースティア「構わない。すまないがまだ名前を覚えてないので、良かったら教えてくれないか?」


アレクサス「おう。マックアレクサスだ。よろしくな。」


ハック「えっと。サメイハックです。」


ユースティア「アレクサスにハックだな。よろしく頼む。」


ガラガラ


キャロル「はーい。皆いるかな〜。出席をとりますよ〜。」


全員自分の席に座り点呼をとった。


キャロル「はーい。全員いますね。今日から授業が始まるので頑張って下さいね〜。1限目は文学なのでベッジ先生が来るまでもう少し待ってて下さいね。」


キャロル先生が教室を出てからしばらくしてベッジ先生が入ってきた。


ベッジ「皆さん始めまして。文学や歴史等の授業を担当します。ベッジです。よろしく。それでは早速ですが授業を始めます。」


ベッジ「まずはこの国について。ユースレイド国の現在の国王はユースレイドランバルド。王になる前は勇者であり三大魔王の1人を倒した功績が認められ国王となったのです。」


ベッジ「勇者とは騎士のランクの最上位である。魔族や魔物にもレベルがありその最上位が魔王となる。勇者や魔王になるには世界の祝福を得る必要がある。世界の祝福を得た者には魔眼が宿り勇者なら勇者スキル魔王なら魔王スキルを得ることが出来る。」


ベッジ「勇者と魔王の数はどちらも最大で3名までである。これは力の均衡が崩れないように世界がバランスをとっていると考えられている。ちなみに現在は勇者も魔王も2人である。」


ベッジ「話をユースレイド国に戻しますが、ユースレイド国には5つの大きな都市があり中央都市カルハバーム、北の都市サブルム、東の都市ヒノガルム、南の都市ミカルム、西の都市ニチルム。そして西の都市ニチルムよりも西側を魔大陸と呼び魔物のや魔族達が暮らしている。」


ベッジ「騎士の仕事は各都市の防衛や護衛などが基本である。」


その後も授業は続きベッジ先生の授業が終わり次の魔法の授業の為体育館に移動していた。


キャロル「はーい。2限目は魔法の授業になりまーす。皆さんには魔法の杖を渡してありますが魔法を使うには魔法の杖と正確な演唱が必要になります。どちらかが欠けても魔法は発動しません。それでは早速ですが先生がお手本を見せるので見ていて下さいね。」


キャロルは練習用の人形に向けて魔法を使った。


キャロル「燃え上がれ炎の紋章。イブフレイム。」


キャロルが放った魔法が練習用の人形に当たり燃えて人形は消滅した。


キャロル「さて、皆さんもやってみましょう!」


生徒達も順番に練習用の人形に魔法の練習を始めた。


マロン「燃え上がれ炎の紋章。イブフレイム。」


マロンが放った魔法は見事に標的に当たった。


アレクサス「流石だな。」


マロン「えへへ。次はアレクサスの番だよ。」


アレクサス「あぁ。えっと燃え上がる炎の紋章。イブフレイム。」


しかし魔法は発動しない。


アレクサス「あれ?なんでだ。」


キャロル「演唱が少し違ったね。燃え上がるじゃなくて燃え上がれね。」


アレクサス「そっか。少し違うだけでも発動しないんだな。」


キャロル「そうね。さっきも言ったけど、演唱と魔法の杖この2つが揃って初めて魔法が発動する。さぁもう一度やってみて。」


アレクサス「はい。えっと、燃え上がれ炎の紋章。イブフレイム。」


アレクサスが放った魔法は標的に当たった。


アレクサス「やったぜ!」


キャロル「よく出来ました。今の感覚を忘れないでね。」


アレクサス「はい。」


全員が無事に魔法を発動させることが出来た。その後も他の魔法を学び練習をして魔法の授業は終わった。

昼休み

アレクサス達は食堂に来ていた。食堂にはアレクサス達以外の生徒達も食事をしていた。

食堂では3種類の定食があり2つは固定で1つは日替わりとなっている。

アレクサス達は定食を選び席を探していた時、テラス席にユースティアとメイドさんがいるのが見えた。

アレクサスはユースティアの元に向かおうとしていた。


ハック「おっおい。アレクサス。まさかユースティア様の所に行くつもりか?」


アレクサス「あぁ。外の方が気持ち良さそうだろ?」


そう言うとアレクサスはユースティアの元に向かった。


ハック「ハァ~。全くアイツは。」


マロン「凄いですよね。アレクサスらしいって言ったららしいけど。」


ナナセ「どうする?嫌ならこっちで食べればいいと思うけど。」


ハック「行くさ。アレクサスがユースティア様に失礼がないように見張らないと。」


マロン「そうですね。」


ナナセ「じゃあ行こう。」


ハック達もユースティアの元に向かった。


アレクサス「オッス!外で食べるご飯は最高だよな!一緒にいいか?」


ユースティア「えぇ。構わない。」


ハック「えっと、俺達も一緒に宜しいですか?」


ユースティア「構わないよ。」


アレクサス「お前らも来たのか。」


ハック「アレクサスだけにしたら心配だからな。」


マロン「その通りです。」


アレクサス「心配性だな〜。」


アレクサス達は席に座りご飯を食べ始めた。


アレクサス「ん?ユースティアは弁当か!美味そうだな。」


ユースティア「あぁ。館の料理長が用意してくれたのだ。」


メイド「ユースティア様にはこちらが用意した物以外食べさせぬようにと言われていますので。」


ユースティア「私は皆と一緒で良いと言ったのだがな。」


メイド「なりません。」


アレクサス「えっと、メイドさんの名前はなんていうんですか?」


メイド「これは失礼しました。ミアとお呼び下さい。」


アレクサス「ミアね。よろしく。ミアも一緒にご飯食べようぜ。」


ミア「私は後で頂きますので。」


アレクサス「そっか。そうだ。授業で国王の話が出たけど、国王ってユースティアのお父さんなんだよな?」


ユースティア「そうだ。ユースレイドランバルドは私の父上だ。」


アレクサス「国王になる前は勇者だったんだな。なんかその時の話とか聞いたことあるのか?」


ユースティア「いや、父上が勇者だったのは私が産まれる前のことだからな。私も書物で読んだ知識しかない。」


アレクサス「そっか。」


ユースティア「アレクサスはどうして騎士を目指そうと思ったのだ?」


アレクサス「俺は昔騎士に助けられたことがあって、その時に俺も騎士になりたいと思ったんだ。」


ユースティア「そうか。」


アレクサス「ユースティアは?」


ユースティア「ん?私か。私は父上が元勇者だったことや私の兄が騎士を目指していた影響もありいつしか騎士に憧れを抱くようになっていた。周りには反対されたがな。」


アレクサス「なんで周りに反対されたんだ?」


ミア「王女が騎士になるなど今までに前例が御座いません。王女は守られる側であり守る側ではないのです。ユースティア様に何かあったら私は…。」


ユースティア「ミアや皆の気持ちは有り難いが私は皆に守られるのではなく、皆を守りたいのだ。」


アレクサス「なるほどな。それじゃあ立派な騎士になれるように頑張ろうぜ!俺はユースティアが騎士になるのを応援するぜ。なぁ皆。」


ハック「ん?あぁ。もちろん。」


マロン「応援します!」


ナナセ「うん。」


ユースティア「皆ありがとう。」


昼休みが終わり午後の授業が始まった。

午後は闘技場で実技の授業。


マルク「実技の授業担当のマルクだ。まずは準備運動をしてから基礎トレーニングをしてもらう。基礎体力をつけなければ戦闘訓練などまだまだ先だ。分かったら始めろ。」


生徒達は言われた通り準備運動をしてから基礎トレーニングを開始した。

トレーニングを終えマルクの前に集合する。


マルク「よし。次に素手で組みての練習だ。武器が手元に無い場合も想定し素手でも敵を倒せるようにトレーニングを行う。二人組に分かれて開始。」


その後も実技の授業が進み最後に武器と防具をして模擬戦を行うことになった。


マルク「最後に模擬戦を行う。一対一でやってもらう。使用する武器や防具は試験の時に使用したものだ。防具には耐久値がありそれをゼロにしたら強制終了とする。制限時間は15分。模擬戦の相手はこちらで指名する。まずはアレクサスとユースティア。次にハックとナナセ。ハックとナナセは準備室で待機。それ以外の者は観覧席でしっかりと観ておくように。」


模擬戦をするアレクサスとユースティア、ハックとナナセは準備室で防具と武器の装備をしていた。

ハック「まさかアレクサスとユースティアがやることになるとはな。」


アレクサス「そうだな。でも相手が誰でも本気で行くぜ。」


ハック「俺はナナセか。」


アレクサス「ナナセは強いぜ。片目眼帯してるからって油断すんなよ。」


ハック「今更だがあの眼帯は昔からなのか?」


アレクサス「そうだな。初めてあった時から眼帯してたな。」


ハック「そっか。大変だよな。片目見えないのわ。」


アレクサス「まぁ慣れればそうでもないけどな。」


ハック「なんでお前が言うんだよ。」


アレクサス「ん?言ってなかったか?俺も片目見えないんだよ。生まれながらにな。」


ハック「えっ。そうなのか。」


アレクサス「あぁ。」


マルク「準備が出来たら2人共闘技場に出てこい。」


アレクサス「それじゃあ行ってくるわ。」


ハック「あぁ。頑張れよ。いや、程々にな。」


アレクサスは闘技場に入場した。


マルク「来たな。これより模擬戦を始める。お互いに全力を出すように。では始め!」


アレクサスは剣ユースティアはレイピア。ユースティアが最初に仕掛けた。ユースティアの突きがアレクサスを襲う。


アレクサス「くっ。早い。」


ユースティアの早く正確な攻撃がアレクサスを襲う。アレクサスは防御するので精一杯であった。


ユースティア「ん?右側が少しだが攻撃が通る。集中的に攻撃してみるか。」


アレクサス「くっ。左側の反応が遅れてるのがバレ始めたな。このままだとジリ貧だな。なんとかしないと。」


アレクサスはユースティアの攻撃を受けながら咄嗟に後ろに下がりポケットから魔法の杖を取り出し軽く笑みを浮かべながら魔法を発動した。


アレクサス「燃え上がれ炎の紋章。イブフレイム。」


アレクサスが放った炎の魔法はユースティアに向かって飛んでいく。


ユースティア「くっ。」


ユースティアは間一髪魔法を交わす。その僅かな隙にアレクサスは一気に距離を詰める。


ユースティア「なっ。早い。」


アレクサス「天眼流天眼一閃!」


アレクサスはユースティアに強烈な一撃をいれた。

ユースティア「ぐはっ。」


ユースティアは瞬時に後ろに移動する。


ユースティア「良い技ですね。」


アレクサス「今ので防具の耐久値をゼロに出来ないんじゃまだまだだな。」


マルク「そこまで。15分が経過したので試合終了とする。ユースティアの方がダメージを受けているのでアレクサスの勝ちとする。」


アレクサス「やったぜ!」


ユースティア「おめでとう。負けたわ。」


アレクサス「いや、ユースティアも強かったぜ。左側の反応速度が遅れてるのもバレちまったしたな。」


ユースティア「原因はわかっているの?」


アレクサス「あぁ。左目が生まれつき見えない。まぁもう慣れたから普通に生活はできるし剣の師匠にも特訓してもらってだいぶマシになったんだけどな。」


ユースティア「そうだったんだな。あの技もその師匠に教わったのか?」


アレクサス「あぁ。まだまだ不完全だけどな。ユースティアもレイピアの攻撃凄かったぜ。」


ユースティア「まだまだだ。私も昔兄上に教わっただけでほとんど自己流だがな。」


マルク「2人共ご苦労だったな。改善点も見えただろう。今後も精進せよ。以上。観覧席にて他の者の試合を見るように。」


2人は観覧席に移動した。


マルク「どうやら、父上からしっかり鍛えられたようだな。」


遡ること5年前マルクは実家に帰省途中でアレクサスを助けた次の日にアレクサスとナナセが家に来て自分達を鍛えて欲しいと頼まれていた。

マルクは断ったがなかなか帰らない2人を見て父親に相談してみた。

マルクの父親もマルク同様元騎士で養成学校の教員もしていた経歴があった。

マルクの父親は隠居し暇つぶしに鍛えてやるかと久しぶりに張り切って2人をしごいたという。


その後全員の模擬戦が終了した。

生徒は皆疲れ果てていた。


マルク「この程度で疲れていては使いものにならんぞ!今後もビシバシ鍛えていくから覚悟しておけ。今日の授業は以上だ。」


ハック「疲れた〜。ナナセ強すぎだろ。本当に片目見えてないのか?」


ナナセ「私はアレクと違って見えない方の対応も出来る。」


アレクサス「うるせー。俺だってすぐに出来るようにするさ。」


マロン「皆凄かったね。」


ユースティア「マロンの魔法も凄かったぞ。」


マロン「ありがとうございます!ユースティア様からそのようなお言葉。」


ユースティア「よしてくれ。私も同じように呼び捨てにしてくれて構わない。」


マロン「そう言われても。」


アレクサス「ユースティアがそう言うんだから良いんじゃないか?」


ハック「お前な〜。」


ユースティア「アレクサスの言う通りだ。好きに呼んでくれ。」


ナナセ「わかった。ユースティア。これでいい?」


ユースティア「あぁ!よろしくナナセ。」


マロン「わかりました!ボクもユースティアと呼ばせてもらいます。」


ユースティア「ありがとう。マロン。」


ハック「うー。わかった。ユースティア。よろしくお願いします。」


ユースティア「あぁ。よろしく頼む。」


ミア「皆様お疲れ様です。良ければ飲み物をどうぞ。」


ミアはクラス全員に飲み物を配っていた。


アレクサス「ありがとう!ミア。助かるぜ。」


ユースティア「ありがとう。ミア」


ハック「生き返る〜。」


マロン「ありがとうございます。ミアさん。」


ナナセ「ありがとう。」


今日の授業は全て終わり皆が寮や家に帰宅した。



ユースレイド家


ミア「失礼します。」


ユースティア「何?」


ミア「晩御飯の準備が出来ましたのでお呼びに来ました。今日はランバルド様も戻って来ています。」


ユースティア「父上が?珍しいな。わかった。直ぐに行く。」


ユースレイド家 夕食の時間


ユースティア「父上。お久しぶりです。お元気でしたか?」


ランバルド「あぁ。ユースティアも元気そうで何よりだ。さぁ座りなさい。」


ユースティア「はい。失礼致します。」


ランバルド「学校はどうだ?今日から本格的に授業が開始されたと聞いたが。」


ユースティア「はい。とても良い経験を積ませて頂いております。」


ランバルド「学校での出来事を話してくれないか?」


ユースティア「はい。」


ユースティアは今日あった出来事をランバルドに話した。


ランバルド「そうか。お前がこんなに楽しそうに話をしているのを久しぶり見れて帰ってきたかいがあった。」


ユースティア「そんなに楽しそうに話していましたか?」


ランバルド「うむ。最初は騎士になると聞いて心配したが良い方向に進んでいるようで良かった。今後も精進しなさい。」


ユースティア「はい。ありがとうございます。失礼します。」


ユースティアは食事を終えて自分の部屋にもどった。


ランバルド「今後も騎士養成学校の動向に注視せよ。」


部下「はっ!かしこまりました。」


ランバルド「例えどのような運命でも我は受け入れよう。」




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