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秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話  作者: 嵐華子@【傾国悪女】3/5発売予定
4章

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62.見守り隊~レイヤードside3

「それで、中では何をしてるんですか?

まさか狐や虎を触ってないですよね?」

「落ち着け、レイヤード。

俺の天使はご機嫌だな。

どうやらオムライス巻きを餌に苦い何かを飲ませてる。

ざまあみろ、くくく」


 苦い何か····アリーの探してる茶葉のことかな?

にしても、オムライス巻きかぁ。

僕としてはふわとろ玉子のオムライスが1番好きだから、今夜作ってもらおうかな。


「レイヤード、アリーはまた何か企んでるみたいだが、聞いてるか?」

「いくつかは把握してますが、また突然言い出すんじゃないですか?

でも最近ジャガンダへの移動方法を調べてるみたいなので、勝手に行かないように脇を固める必要がありますね。

そろそろ体調も崩れ出す時期ですから」

「そうだな。

今度カイヤが来るらしい。

2人して笑い方が怪しいぞ。

父上にも注意しておいてもらわないと」

「カイヤが来た時は僕達も同席しましょう」


 お互い頷き合った。

後ろでは王族兄弟がこそこそ話してる。


「兄上、アリーは昔から活動的なのか?

体が弱くて屋敷から滅多に出ないと思っていた」

「体が弱いのはその通りだけど、領内ではわりと動いてるはずだよ。

まだグレインビル侯爵が王都魔術師団団長だった時、彼の目を盗んで領内の森で野宿していたとネビルから聞いた事がある。

家族や使用人が目を光らせてるから出ても領内に留まっているし、倒れても大事に至らないだけだ」

「何故ネビルがそんな事知ってるんだ?」

「ネビルは私が15才で立太子した時に王宮魔術師団の団長になったけど、昔は王都魔術師団副団長として侯爵の部下だった。

グレインビル領の霧の神殿の調査団として侯爵と共に派遣されてたんだ。

ちょうど最終調査が終わって帰ってる途中、森でアリーが焚き火しながら眠ってたのを見つけて、いつもは冷静沈着な侯爵がまともに驚いたのを初めて見たらしい」

「その頃って、アリーは5才くらいか?

それは驚くだろう。

くくっ····つくづく貴族令嬢らしくなくて面白い。

でもそんなに活発なら、体が弱いのはさぞ辛いだろうな」


 なんて話をしてたら、アリー達が出てきた。

虎に手を振り、狐と歩きだす。


「どうやら帰るみたいだ。

殿下方、城に戻るなら一緒に転移しますか?」


 王族2人が頷いて、3人は転移した。

僕はそのままアリー達の後ろをついていく。


 ラルクに果実水を買い与えられて嬉しそうな顔をしていたから、軽く殺気を飛ばしておいた。

もちろんラルクにだ。

そのまま待ち合わせ場所に着くと、兄上がアリーを早速抱き上げた。

チッ、兄上のやつ。

苛っとしながらラルクに後ろから声をかけると思った以上にびくついて逃げて行ってしまう。


「お礼言えなかった····」

「脳筋はほっといて大丈夫だよ。

それよりちゃんと約束は守れた?」


 もちろん、ちゃんとごめんなさいしてくれるよね?


「もちろん!

知らないお耳と尻尾は触らなかったよ!」

「····そう」


 むしろ自信満々とか何なの、可愛いなぁ!

そうか!

ラルクは知らない狐じゃないから仕方ないね!

次からは言い方考えよう。

僕のアリーはうっかりさんだったのを失念していたよ。


 兄上に促されて僕達は帰路についた。

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