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インキャな勇者  作者: 勇者(いさもの)
3/5

三話

(は?首席?なにいってんだこいつ、俺入学テストしてないのになんで首席扱いなんだよ。くそっ、目立てば目立つほど回りから浮いているようなきがする。)


「あー、他に余っているやつはいるかー?」


先生がそういうと、3ヶ所から手が上がった。

それをみたヒカゲはその位置のバラバラ差から自分と同じオーラを感じ取っていた。


(え、こいつら俺と同じボッチじゃ、)


手をあげたのは全員女子だった。しかしボッチであるにも関わらずその見た目は美少女たちであった。


一人目のボッチは銀色の髪でスラッとした体型で顔はクールですけどなにか?とでも言いたげなほど凛としている顔であり、若干少し怖そうな印象がある。


二人目は金色の髪をした、THEお嬢様といった風貌があり巨乳である。こちらも性格のきつそうが顔の全面に溢れている。


三人目は青色の髪の毛で、一瞬美少年と勘違いしそうなほど中性的な顔立ちをしているが’、きちんとでるとこはでているので女性と判断できる、だがこちらも眼光がするどく、すでに嫌われているんじゃないかと錯覚しそうである。


三者三様の容姿ではあるが、全員が性格の難がありそうなのが見た目でわかり。ヒカゲはいくら美少女と言えど辟易していた。


(しかもこいつら絶対インキャじゃん、かかわりたくねー。今回だけは我慢して二度とか変わらんようにしよっと)


じぶんが選べる立場でないことを理解してないヒカゲだったが、そう決意するのであった。


「さて、パーティーが全部決まったな。それじゃさっそくくじ引きでどこと当てるか決めるぞー。代表者は出てこい。」


くじ引きの結果俺たちのパーティーが戦うのは三番目なので少し時間がある。


本来パーティーを組余った時間で自己紹介や自分の得意な技の情報共有をするはずだったのだが俺のパーティーはさっき決まったばかりなのでまだ名前すら知らない、だがさすがにそれはやばいので俺は3人に致し方なく話しかけることにした。


「あー、即席のチームだけど、よろしく。俺カゲクラ・ヒカゲ」


「「「…」」」


ヒカゲはものの見事に無視されていた。


(はぁー?なんなんだよ俺が話しかけてやってるってのにこいつら、なんで無視する?)


無視されたヒカゲは陽キャに話しかけたときに無視されれば恐らく話しかけたことを公開し三日は寝込むほどにダメージを負うが、相手が自分と同じインキャであるためヒカゲの心は怒りに包まれていた。


「あのさ~、こっちが話しかけてんのに無視どうなの?」


ヒカゲは3人にたいして半ばキレぎみにそう言った?

すると3人が同時に口を開いた。


「わたしは…」


「わたくしは…」


「ぼくは…」


「「「きみが嫌いです」ですわ」だ」


まるで息でも合わせたかのようにぴったりであったため3人は少し驚いた顔でお互いを見あったがすぐに目をそらした。

ヒカゲは3人同時に嫌われていることが発覚し動揺したが、よくよく考えると別にこの3人なら別に嫌われてもインキャなのでいいかなと思い。

その理由を問う。


「嫌いね~、嫌われるほど親しくもないんだけどちなみにどんな理由なのさ」


こうしてまず一人目の銀髪クール美人から話し出す。


「私がお前を気にくわない理由は召喚勇者という理由だけで首席になり、また遅刻するという勇者の通う学校の生徒にあるまじき行動。わたしはお前のようなものを勇者とはみとめない。」


それを聞いてなぜ自分が首席であることを理解した。ヒカゲは確かに勇者召喚により召喚された勇者であり、回りの生徒たちはテストの点数の話などをしていたので、自分は受けていないけどいいのか?と思っていたのだが、どうやら召喚された勇者だけは例外で入学できるらしい。

そう納得がいったところで次が話始められた。


「次は私の番ですわね。私があなたを嫌いになる理由はもちろん私の方が優れているのにあなたが首席であるという事実が気にくわないからですわ。それに父上が頑張って行った召喚できたのがあなたみたいな冴えない男だなんて父上がかわいそうですわ」


(勇者召喚なんてこちとら半分被害者だぞ、二人目も首席について異論があるようだな、てことは三番目も)


「僕が君を嫌いな理由は見た目が生理的に無理だからかな。特に目が気持ち悪い。」


(単純に容姿差別きたぁ~、確かに親からは腐った目をしているとよく言われていたがそこまでか!!)


「なるほど、お前らの言い分はわかった。こちらばっか言われてはもうしわけないからな、俺からもお前らへの不満点を言おう」


「「「はぁ?」」」


ヒカゲは実はぶちキレていた、罪のない言われに変えようのない容姿をけなされ正直イライラしており、またなぜ自分だけこんな外れなやつらと組まされるのかという不満を爆発させストレス発散させるためにお返しをすることにした。


「お前らはまるで自分達が外れを引いたかのように言っているけどな!はっきりいってこの世界に最初から住んでるにも関わらずボッチでいるお前らのような外れと組まされる俺のみにもなれよ!どんだけハードモードだよ!もっとまともな普通の人と組みたかったよ。初対面でいきなり人にたいしての文句ばっか言いやがって人に文句いってる暇があったら現状ボッチにしかなれない自分の問題点解決したらどうですか?あぁ、それができないから今の年齢になってもボッチなのか。納得納得、まぁ頑張れよインキャちゃん」


正直、かなりのブーメランだがあっちからしたら俺がぼっちインキャであることはばれていないのでdmっておく。

ヒカゲから怒濤の罵倒ラッシュを食らった面々はぐうの音もでないほど事実であり、気にしていた内容だったのか全員が顔を赤らめ怒っているようだった。


「次のパーティー、試合だ準備しろー」


やっと出番が来たようだ。さておそらく足を引っ張るだろうがなんとか怪我をしないよう立ち回るとするか。


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