表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/103

第19話 カール・ナザロフ

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

「あー確かに…」


「雰囲気はかなり似てるわ…」


あいつ(ルイス)と…」



「おじさんさっきの話どういうこと…?」


「おじさんと父さんはどういう関係だったの…?」



「昔、ルイスと俺は、競技は違えど、同じ陸上選手として、気心知れた仲だった…」


「共に辛いトレーニングを乗り越え、時には酒を交わすほど…」



「だが、俺とあいつには大きな壁があった…」



「それは()()()()だ…」



「賞を総なめにし、一流アスリートとしての階段を駆け上がっていくあいつ…」


「一方… 俺は、大した結果も出せず、うだつの上がらない日々…」



「いつしか、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…」



「だが、ある日、俺の家に差出人不明の小包が届いた…」



「その中身がこれ(ドラッグ)だった…」



「初めは俺も、拒絶したさ…」


「だが… 段々、自分の立場がなくなっていくことを感じた俺は…」 


「とある小さな地方の大会で、思い切って、これを使った…」



「効果はすごかったよ……」



「他を寄せ付けない好記録…」



()()()()()()()()()()()…」



「それ以来、俺は、これ(ドラッグ)を使って、あらゆる賞を取りまくり…」



「エリート街道をひた走った…」


「だが… そんな時期、あいつ(ルイス)に薬を使っているところを見つかった…」


「そしてあいつは俺の頬を殴ってな…」



「君のような才能のあるやつがこんな物を使うな!!!!」



「って言いやがった…」



「正直… ()()()()()()()……」



「良いよな才能のあるやつは… こんなものに頼らなくていいんだから……」


「あいつの言ったことが皮肉にしか聞こえなかった…」


「それ以降… 俺は、あいつの人生をめちゃくちゃにすることだけを考えて、生きてきた…」



「そして… それをあいつが競技人生で一番重要な大会の日に事件を起こした…」



「その後、雇った殺し屋にチクられ、乗せられた護送車の中で暴れて逃走…」


「今は立派なお尋ね者ってやつさ…」



「おじさん、ナザロフって名前でしょ…」


「ハンマー投げのカール・ナザロフ…」


「思い出したよ… 昔… 陸上の競技場で見かけたことがあったから…」


「あーそうだよ…」



「いつも父さんが言ってたんだ… あいつは、いつか世界に世界に羽ばたいて行く選手だって…」


「おじさん… 本当はいい人なんでしょ… だったら罪を償ってもう一度やり直し…」



「だまれ!!!! クソガキ!!!!」



「!?」



「お前も、あいつ(ルイス)もそうだ!!!!」


「どうせ俺のことなんて… 見下してんだろ!!!!」


「そっ… そんなこと…」



「その目だよ…」


「その穢れ(けがれ)がない純粋な目… 俺が一番嫌いなものだ!!!!」


「……」


「ハァハァ… お前が何度俺を説得しようが、無駄だ…」


「俺はこれからも盗賊として生きていく…」


 ナザロフは、持ってきたリュックの中から、一本の注射器を取り出し、自分の右腕に刺した。


「ガ八ッ!!」


「ハァハァ…」


「おいチビ… 金を返して欲しかったら… 俺を殺す気で来い…」



「わかったよ… おじさん…」


「何があってもお金は返してもらうよ…」



 能力名:走人(ランナー)



「来い… 殺してやる…」



 シュッ…



背面蹴り(ベリーロール・キック)!!!!」



「どうだ!! さっきよりも、力を加えた蹴り…」


「ひとたまりもないはず…」



「……」


「おいおい… さっきと同じ技かよ…」


「!?」


 マックスの蹴りは、ナザロフの体に止められていた。


「嘘でしょ…」


「次は俺の番だ…」


 ナザロフはマックスの足を掴み、思い切り地面に叩きつけた。



「ガッ!!!!」



「どうした… もうギブアップか…?」



 だめだ!! しっかりしないと!!


 マックスは距離をとった。


「ハァハァ… くそーっ!!」


「蹴りを食らわせても、あの大きな体には効かないのか…」


「どっか弱点はないのかな…?」



「おいくそチビ!! そんな逃げてどうすんだ!!」


「だったらこっちから行…」



「ガ八ッ!!!!」



「!?」


 ナザロフは地面に両膝をついて、血を吐いた。


「おじさん大丈夫!?」


 マックスはナザロフの方に駆けていった。


「ハァハァ…」



「近づくな!!!!」



 ナザロフは、駆け寄ったマックスを左腕で殴り飛ばした。



「ぐっ……」



「いいか、お前と俺は殺し合いをしているんだ!! 馴れ馴れしく近づくな!!」



「ハァハァ…」


 まずいな… 副作用が強くなってきた…


 仕方ない… あれを使うか…



 ナザロフはリュックから、紫色の瓶を取り出し飲み干した。


「ハァハァ…」



 ドクン!!!!



「!?」


「ぐっ…… おぇーーっ!!!!」



「だっ… ダメだ…」


「体が言うことを聞かな……イ」



「タスケテ……」



「!?」


 ナザロフの体の変化が終わった、全身の筋肉がはちきれるぐらい肥大化して、息を荒げていた。


「なっ… 何だこれ…」



 ゴクッ…


「さっきよりもおっかない姿になってる…」



「フゥゥゥゥ… フゥゥゥゥ…」



 グゥオオオオーーーー!!!!



 ナザロフはマックスに向かって走り出した。


「くっ… 来る…」



 ナザロフはマックスめがけて、大きく振りかぶって殴りかかってきた。



昇り蹴り(スイング・キック)!!!!」



「だめだ… 僕の蹴りでは防ぎきれない…」


 マックスは大きく跳ばされた。


「ハァハァ… ダメだ…」


「反撃しな…」



 ガン!!!!



 マックスが立ち上がろうとしたとき、ナザロフの拳が直撃し宙を舞った。


「ゲホッ…」


 バタン……


「ハァ… ハァ…」


 だめだ… 動けない…


 意識が遠くなる……



 ナザロフは倒れているマックスに拳を振りかざした。



「ごめんな… オリバー…」


「頼りない兄ちゃんで…」



その時、マックスの右足についていた金の腕輪が光りだした。



「眩しい…」



 ドン!!!!



「……」



「おい… 起きろマックス!!!!」 



 シンが、ナザロフの拳を右脚で抑えていた。


 そして、ナザロフを蹴り飛ばした。



「シン…?(僕と同じで右腕に付けている銀の腕輪が光ってる…)」



「弟を助けたいんだろ!!!!」



「うん…」


「だったら立ち上がるんだ…」



「俺も一緒に闘うから…」



「ありがとう…」



「マックス立てるか……?」


「うん… なんだか体が軽いよ…」


「よし… それじゃあ…」



「あいつを倒して… 金を取り返す!!!!」



「やってやるぞ!!!! 俺たちで!!!!」



「うん!!!!」


 第19話 FIN

登場人物紹介


カール・ナザロフ 能力名:作られた体≪ドーピング・ボディ≫

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ