解説?俺らの考えた最高に充実してる毎日について
2019年9月24日に投稿した「俺らの考えた最高に充実してる毎日」に自分としては叙述トリックとして書いたつもりの部分を紹介していきたいと思います。ただ、自分でも忘れてる部分があるので全部紹介しきれないかもしれないです。
まず、この作品の世界観として、「地球上で何らかの大きな戦争ののち、人類が宇宙コロニーに移住、管理保管されている」という世界観です。
この作品のどこがそういう世界観なのかを示しているかを説明します。まず、主人公が勉強の時間の時に「今なぜ勉強しているのか分からない」という部分は、「昔の人々は戦争をしないために、生活をより豊かに幸せにするために勉強した結果戦争を起こし、今の状況を作り出しているのに、なぜ今になっても勉強という風習が残っているのだろうか」という勉強をしている主人公の立場から故に出た言葉です。あとで出てくる相模さんの影響ですね。
もっと具体的な表現として、最後の「ガラス越しの星空を眺めて」の部分は「窓越し」って表現してないんですよ。コロニーの天井部分のことを刺してます。そのためにこの作品内では扉とか部屋とかの表現を一切してないです。全部スペースとか空間とかで表してます。特に決めてないですがこのコロニー内は壁がなくても面白いですね。
あとこれがコロニーであることの決定的な説明として、この作品は一般的な作品に比べてもやけに細かく時間の経過の描写をしてるのですが、明らかに1日に満たないんですよ。朝起きてからの時間経過を足していっても誰がどう見ても朝7時に起きた人間の活動時間にしては短く書かれてます。1日の時間がちがう、これが地球上じゃなくて別の天体、あるいはコロニーであるという説明として一番論理的な部分ですね。
あと説明する部分として、このコロニーの住人は生活を政府、あるいはコンピューターに管理されています。必ず健康で裕福で幸福であるように考えられた人生を、毎日送られてくるメニューとスケジュールに合わせて送ることが強制されています。結婚は20歳の時必ずさせられたりとかですね。あと読者の皆さんが違和感を感じるであろう食事のところですね。独身であるはずの主人公に何者かが給仕している、これはまあそういうベルトコンベアーがあっても料理ロボがあっても構わないのですが、主人公からみて、料理が勝手に出てくることは当たり前で普通の特におかしなことのない要素として書きました。
あと多様な遺伝子を残すためにそれぞれの人が個性があります。全員管理されていても性格が違うのはそのためです。
続編を書くとしたら5年後に相模さんをリーダーとしたレジスタンス組織が、地球上でのもともとの生活をしたいと渇望し、コロニーの管理者に謀反を起こす長編になりそうですね。




