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落ちる世界  作者: 掃本将大
声を聴いた
3/13



 僕は狐と出会った。


 しかも、それの尻尾は二本もあった!

 ───なんて事はなかった。


 純白だったという訳でもないし、話しかけてくるなんて事もなかった。

 ただの普通のごくごく一般的なその辺にいる狐だった。がっかりしている訳ではない。心の内で、けものっ娘になったりしないかなぁ、とか、実は神様でしたみたいオチだったらなぁ、とかなんて考えて無い、断じて。それこそ神に誓って。


 僕は羊丘通りという、大きな道を通っていた。そこの歩道に狐はいた。


 この周辺には他に猫や栗鼠なんかがいるらしい。猫はたまに見かける。栗鼠は数カ月前に一度だけ見かけた気がする。狐は、初めて見た。

 

 アップダウンの激しい道のりだったため、僕の呼吸は乱れている。休憩を兼ねて、狐のそばに止まって、一つ大きな深呼吸。


 狐と向き合った。


 この時刻にここにいなかったら、出会うはずの無かったもの。

 僕の心は少し興奮していた。


 狐はもふもふしていた。

 だが、冬でないためか、もっふもふもふでは無かった。結構スマートな部類に入るもふもふだ。

 だからといって、可愛くない訳ではなかった。

 薄い茶褐色の毛皮を纏い、キュートな耳、円らな眼であらせられた。

 かわいい。ああ、かわいい。僕は僕の語彙力の限界をみる。

 まあ最近の若いもんはこんなもんか、と一人納得。


 狐が後ろを向いた。

 からの振り返って上目づかい。


 あああああああああ。

 失礼、取り乱しました。


 全力でもふりたい。

 だが、病気やら、寄生虫やら、何だっけあれ、キノコエックス?違うか?まあいい。

 そんななんやらをもっていたら困りものだ。

 ああくそ滅べその類。


 少し悶えた後、そうだ、写真を撮ろう、と思い立った。

 逆に何故、狐を見た時にそうしようと思わなかったのかを思ったりもしたが、それは僕のテンションが上がってて、まともじゃなかったんだろう。


 携帯を取り出し、写真を撮ろうとした。が、小路へ逃げてしまった。


 ああ、待っておくれよ。

 僕は狐を追った。

 


───────────────────



 この時、僕はそのまま家に帰るという選択肢があったのに、狐を追った。


 それは、その時の僕の気分でしかなかった。


 しかし、この時の僕の行動は、今後の自分に大きな影響を与えることとなる、そのことをこの時の僕は知らなかった。


 


一応、終わりまで考えていますが、文字に起こしていません。

また、こんな風になって欲しいなどといったものがあり、私に伝えて頂ければ、勿論全てではないですが、参考にさせてもらう事があると思います。


ここからは、ゆっくりな更新になると思います。

読んで頂きありがとうございました。

これからもぜひ、よろしくお願いします。

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