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新大東亜戦争  作者: 零戦
97/131

第八十三話 イルクーツクヲ防衛セヨ後編

前回同様に砲撃音等の擬音が多いですので注意してください。



ズドオォォォーーンッ!!ドオォーーンッ!!!


ヒュルルルルル……ドドォォーンッ!!グワアァァンッ!!


「ギャアァァッ!!」


「ヘルプゥゥッ!!」


「担架を持って……グワアァァッ!!」


右山からの大反撃の砲弾が連合陸軍に降り注ぐ。


「おおぉーーーッ!!にっ……日本の要塞が……復活したッ!!」


パドフは驚く。


「おのれ小癪な日本軍めッ!!死んだフリをしておったかッ!!」


パドフが帽子を地面に叩きつける。


だが、パドフはすぐに冷静を取り戻した。


「えぇい怯むなッ!!我々は精強を誇る連合陸軍なのだッ!!我軍の勇猛さを日本軍に見せてやるのだッ!!」


ゴゴゴゴゴゴッ!!


生き残っている戦車は次々と右山に向かう。




―――イルクーツク司令部―――


「ふむ、敵は力押しにかかったな。ならば次の手だッ!!航空部隊はどうしたッ!!」


「第一次攻撃隊百五十機が間もなく『ゴオォンッゴオォンッ!!』来ましたッ!!」




―――攻撃隊隊長高原少佐機―――


「いやがるな……。全機外すなよッ!!外したら飯抜きだッ!!」


高原の後部にいる通信士がト連装を打つ。


「全機突撃せよッ!!敵戦車師団のケツから攻撃だッ!!」


高原の彗星は急降下を開始した。



―――連合陸軍―――


「ジャップの航空機だッ!!」


一人の兵士が叫ぶが既に遅い。


「投下ッ!!」


ヒュウゥゥゥ……。


ズガアァァァーーンッ!!


ヒュウゥゥゥ……。


ズガアァァァーーンッ!!


次々と彗星から放たれる五百キロ爆弾が戦車師団の最後尾に命中する。


「最後尾の部隊がやられてるぞッ!!」


「構うなッ!!対空戦闘を行いつつ、早くあの右山に攻め込むのだッ!!」


前線からの報告にパドフ大将は突撃を命令する。




―――イルクーツク司令部―――


「ふむ、相当に修羅場をくぐり抜けた指揮官のようだな。やむを得んな……要塞砲用意ッ!!」


ウィーーン…ガンッ!!


扶桑型、伊勢型戦艦に搭載していた三十五.六センチ連装砲を要塞砲に改造した十二基は前方から迫り来る戦車師団に狙いをすませる。


「砲撃開始ッ!!」


ズドオォォォーーンッ!!


ズドオォォォーーンッ!!




ヒュルルルルル……ズガアァァァーーンッ!!ズガアァァァーーンッ!!


「ウオォォォッ?!」


パドフ大将は要塞砲の衝撃音に思わず驚く。


「くそッ!!要塞砲かッ?!だが、我等は負けんッ!!全軍突撃ッ!!何としてでもイルクーツクを占領するのだッ!!」


ゴゴゴゴゴゴッ!!!


生き残っている戦車は右山に向かう。


戦友の屍は踏み付けながら……。


一方、連合陸軍から標的にされている右山でも死傷者が続出していた。


野砲と対戦車砲(海軍の八センチ高角砲を改造)は防御装備がない山の麓で砲戦をしているからだ。




―――右山―――


ヒュルルルルル……ドゴオォォンッ!!ズドオォォンッ!!


「グワアァァッ!!」


「ギャアァァッ!!」


「お母さぁぁんーーーッ!!」


砲弾の爆風により、四肢はばらばらに吹き飛ばされて辺りを血の池に変える。


「撃ち返せッ!!」


ズドオォォンッ!!


野砲が砲弾を放つが、砲弾は戦車の厚い装甲によって弾き返された。


バキイィィンッ!!ドドォォーンッ!!


「おのれッ!!何という強固な装甲なんだッ!!この距離からでも野砲はまだ撃ち抜く事は出来ないのかーーーッ!!」


古参の砲兵が悔しがる。


この頃、日本陸軍の野砲は海軍の八センチ高角砲を改造した八十ミリ野砲や(一部は対戦車砲に改造)陸軍独自に製作した九十ミリ野砲等は全てインド方面に配属されていたためイルクーツクでは主に七十五ミリ野砲が占めていた。


話しを戻す。




「だが、ここを落とされたらイルクーツクは陥落するんだッ!!何としてでも防衛するんだッ!!」


古参砲兵の言葉を聞いた砲兵達は士気を取り戻す。


「そうだッ!!撃って撃って撃ちまくるんだッ!!」


生き残っている野砲が戦車師団に砲弾を放つ。


しかし……。


ヒュルルルルル……ドドォォーンッ!!


戦車隊から数十倍の砲弾が返ってきて、砲兵達をミンチに変えていく。




―――連合陸軍司令部―――


「むぅ……進撃が速すぎではないか?」


あまりにもの戦車師団の進撃が速すぎて、歩兵師団が付いていけなかった。


だが、パドフが停止命令を出そうとした時、第五航空艦隊の第二次攻撃隊三百機が連合陸軍に襲い掛かったために停止命令はうやむやになった。




―――イルクーツク司令部―――


「よしッ!!もう少しだッ!!参謀長ッ!!戦車隊に突撃命令を出せッ!!」


この時、連合陸軍の後方にあった山(あったことにしてくださいm(__)m)で迷彩等でカモフラージュをして一式中戦車、二式中戦車、三式戦車が待機していた。


「イルクーツク司令部より突撃命令ですッ!!」


通信兵の言葉を聞いた戦車隊隊長の西竹一大佐はすぐさま行動を開始した。


「全軍突撃ッ!!敵連合陸軍を挟み撃ちにするぞッ!!」


一式中戦車三百両、二式中戦車三百両、三式戦車二百両は連合陸軍に突っ込んで行く。



     パドフ


     日戦

     ↓↓


 右山  ←連陸戦  左山




     イルクーツク






「な、何だとッ?!奴らめ戦車を隠していただとッ!!」


連合陸軍司令部でパドフが怒り狂っていた。


だが、日本戦車隊はお構いなく連合陸軍の戦車師団の後方から攻撃を仕掛ける。




―――三式戦車内―――


「一式中戦車隊は敵M4とクルセイダー。二式中戦車隊は四号戦車とT―34を、残りのスターリンとティガーは我々三式戦車隊が交戦するッ!!皆、しっかりと頼むぞッ!!」


『オオォォォォォーーーッ!!!』


西大佐の訓示に戦車隊員達が雄叫びを上げる。


「隊長ッ!!2時の方向に敵ティガーッ!!距離約三百ッ!!」


「照準よしッ!!」


ウィーーンと百五ミリ戦車砲がティガーに狙いをつける。


「撃ェェェーーーッ!!」


ドウゥゥゥンッ!!


ドゴオォォンッ!!


百五ミリ砲弾がティガーの装甲を貫き、ティガーを鉄の塊に変える。


「10時の方向にスターリン戦車ッ!!」


「撃てェェェッ!!」


ドウゥゥゥンッ!!


再び、百五ミリ砲が火を噴いてスターリン戦車を鉄の塊に変える。




―――連合陸軍司令部―――


「被害が多すぎる。撤退だッ!!戦車師団に撤退命令を出せッ!!」


パドフは命令を出す。


戦闘前は千六百両もいた戦車師団も報告では九百両まで減っていた。


「し、しかし司令官。戦車師団は挟み撃ちにあっているので伝令は出せませんッ!!」


「なら無電を打てッ!!」


「無理ですッ!!このような乱戦で無電を打っても届くかどうか分かりませんッ!!」


「うむむむ……」


パドフはただ唸るだけしか出来なかった。


また、連合陸軍の戦車師団も撤退しようとしていたが西竹一大佐率いる戦車隊に退路を断たれており、やむを得ず右山に攻め掛かっていた。


だが、そのおかげなのか右山の麓で陣をしている野砲隊まで後五十メートルまで来ていた。


「くそッ!!撃てェェェッ!!」


ズドオォォンッ!!


野砲隊が砲弾を放つが、装甲が厚いティガーやスターリンが砲弾を弾き飛ばす。


ガキィィンッ!!ガキィィンッ!!


ドウゥゥゥンッ!!


反撃とばかりに連合陸軍戦車師団が火を噴く。


ドゴオォォンッ!!


「うわわぁぁぁッ!!」


「諦めるなァァァーーーッ!!」


野砲隊が再び砲弾を装填して撃とうとした時、距離約五メートルまで接近していた。


「あああぁぁぁッ!!!」


「全員伏せろォォォーーーッ!!!」


野砲隊指揮官が全員に伏せるように言う。


ガガガガガッ!!


戦車隊が日本軍が戦車避けとして設営した土のうを飛び越えた。


「フハハハハハッ!!終わりだァァァッ!!踏み潰せェェェーーーッ!!」


ティガーの車内にいた戦車兵が叫ぶ。




だが、それはすぐに悲鳴に変わった。


確かに戦車隊は野砲隊の陣地を飛び越えた。


しかし、戦車は地面に着地せずに急降下を開始していた。




「た……対戦車壕ォォォーーーッ!!!」


ティガーの車内にいた戦車兵は絶叫していた。


そこは何十メートルも掘られていた対戦車壕だった。




  右山| 対戦車壕 |野砲隊



となっている。


「うわわぁぁぁーーーッ!!!」


数両の戦車が深い深い対戦車壕に落ちていく。


「ストップだッ!!対戦車壕だッ!!」


戦車は慌てて止まるが、後ろから来る別の戦車が前進している。


「わあぁッ!!バカッ押すなァァァッ!!」


だが、戦車兵の願いは叶えられず、次々と戦車が落ちていく。


ちなみに対戦車壕は右山からイルクーツクを通過して左山まであった。


深さは百五十メートル。


幅は五十メートルの対戦車壕である。


連合陸軍戦車師団は後方からくる日本戦車隊の挟み撃ちに合い、次々と対戦車壕に落ちてゆき司令部に残る三十両だけを残して全滅した。




―――連合陸軍司令部―――


「…わ…我が連合陸軍戦車師団が…一瞬にして…全滅…だと……?」


パドフはガックリと膝を地面につけた。


「パドフ大将ッ!!」


参謀長達が慌ててパドフに駆け寄る。


「ば…馬鹿な…こんな事が……」


戦車師団の全滅は即座にジューコフに届いた。




―――アンガルスク―――


「何ィィィッ!!」


参謀長のブルガーエフ大将が絶叫する。


「連合陸軍戦車師団が全滅しただとッ!?」


「ムゥ……やはり思った通りだ。どうやら敵にもとてつもなく切れる奴がいるようだな」


「そうなりますとイルクーツク攻略は詳細を知らずして何度力押しをしても被害が増すだくです」


ブルガーエフがジューコフに言う。


「……やむを得んな。全軍をここアンガルスクまで撤退するんだ。パドフから話しが聞きたいしな」




こうして連合陸軍はイルクーツク付近から引き上げてアンガルスクまで撤退した。


何とか今村は連合陸軍に勝ったのである。


元ネタは『不沈戦艦紀伊』旅順攻防戦です。


御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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