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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第七十九話 帝都空襲

カラオケで初っ端にTHEALFEEの『この愛を捧げて』を歌ってしまい、喉が枯れてそこから風邪を引いてしまいました。THEALFEEむずいわ……OrZ






デーニッツ達の会話から数日後の三月一日、まだ日本海が荒れる頃、佐渡島の海軍電探基地が何かを捉えた。


『ピコーンッ!!……ピコーンッ!!……ピコーンッ!!』


「どうした山田?」


「坂本か。いやさっきから電探が反応しているんだ」


当直の交代にきた兵が電探を操作している兵に問う。


「そういやソ連戦も反応したな」


「あれは宣戦布告もせずにソ連が帝都爆撃をしようとしたからな」


「……待て。てことはッ?!」


「ちょっと待て坂本ッ!!本当に敵機かどうか分からないんだぞッ!!」


「馬鹿野郎ッ!!敵機だったらどうすんだよッ!!山田は電探を見ていてくれ。俺は司令官に伝えるッ!!」


「しゃーねぇな。汁粉奢れよ」


「覚えていたらな」




電探が反応したものはやはり敵機だった。


佐渡島海軍基地は急いで帝都である東京に緊急電を発信した。


だが、この日は陸海軍とも防空隊が発進出来ない状況だった。


全くの偶然か、各航空基地では稼動機の定期点検を実施していたのだ。


それでも各航空基地は三機一個小隊だけは定期点検をしていなかったがまず機体が足りない。


敵爆撃隊はまさに絶好のチャンスだった。


だが、それはプロペラ機の場合だった。




―――横須賀航空基地―――


「よ―し、搭乗員整列ッ!!」


飛行服に身を包んだ搭乗員達が将斗の前に並ぶ。


「今日は「大変ですッ!!」…どうした?」


将斗が訓練計画を言う前に通信兵が慌ててきた。


「敵の空襲ですッ!!」


「なんやてッ!!それはほんまかッ!!」


「はいッ!!既に桜花、橘花の三十六機は噴進弾を搭載して発進可能ですッ!!」


「分かったッ!!おめぇらッ!!聞いた通りだ、桜花、橘花の初陣を飾るでッ!!」


『オオォォーーーッ!!』


搭乗員達は愛機に向かって走りだした。


「敵機はなんやろ?」


「分からんがB―29以上の航続距離だと思うな」


翡翠と昴が愛機に向かいながら話す。


「やっぱドイツか」


「そうやろな」


将斗と信一は何か確かめあっている。


四人は話しをしながらも愛機に乗り込み酸素マスクを装着した。


「全機発進ッ!!」


既に『発進セヨ』の青い旗が指揮所で振られていた。


キイィィィーーーンッ!!


将斗機の桜花が唸りを上げて拡張された滑走路を滑走して大空へと舞い上がる。


ジェット戦闘機部隊は十五分で全機が集合し、高度一万まで上昇した。


『敵爆撃機の数は約五十機余り。埼玉から帝都に向かって進撃しています。接近まで後、十分です』


「了解。全機このままの速度を維持やッ!!」






十分後、埼玉県の川口市上空で敵爆撃機を発見した。


「おったッ!!先手必勝や、全機突撃ーーーッ!!!」


将斗は桜花の最大速度であるマッハ1.7まで上げる。


『ヒャッホーッ!!速い速いーーーッ!!』


操縦席後ろの胴体にいる蒼零がはしゃいでいる。


あっという間に将斗機は敵ドイツ爆撃機に近づく。


ピーッ


「発射ッ!!」


カチッ シュオオォォォッ!!


右翼から一発の対空ロケット弾が放たれ、ロケット弾はそのまま爆撃隊の先頭を飛行していた指揮官機の右翼の付け根に命中した。


ズガァァーーンッ!!


バキバキィッ!!


指揮官機は右翼の翼がもぎ取られスパイラル旋回をしながら地上に落ちていった。


「今やッ!!かかれッ!!」


指揮官が戦死したためあわてふためくドイツ爆撃隊を見逃さず、翡翠達の桜花や橘花がドイツ爆撃隊に襲い掛かる。


「もらったッ!!」


ダラララララララッ!!


昴が三十ミリバルカン機関砲の発射ボタンを押し、右翼付け根から三十ミリバルカン機関砲弾が爆撃機に向かう。


本当なら対空ロケット弾を使いたかったが両者入り乱れの空中戦のため使えないのだ。


「それは否だッ!!正解は対空ロケット弾がもったいないからやッ!!」


……さいでっか……。


話しを戻す。


奇襲攻撃を受け、指揮官を撃墜されたドイツ爆撃部隊は指示がないためあちらへ行ったりこちらへ行ったりして橘花や桜花の機銃弾とロケット弾に次々と喰われていった。


『隊長ッ!!三機が逃げようとしています』


残った爆撃機三機が翼を翻して逃走を始めていた。


「一機も返すなッ!!」


将斗は速度を上げて三機に近づく。


三機から機銃弾が注がれるが将斗は余裕に回避する。


ダラララララララッ!!


三十ミリバルカン機関砲が火を噴き、一機の左翼をもぎ取る。


グワアァァーーンッ!!


機体は爆発四散。


残りは二機。


「ポチッとな」


「邪魔やから死んでな〜」


シュオオォォォッ!!


シュオオォォォッ!!


二発の対空ロケット弾が二機となったドイツ爆撃部隊に襲い掛かる。


グワアァァーーンッ!!


グワアァァーーンッ!!


二機は爆発四散した。


「迎撃終了やな。ほな全機帰るで」


将斗達三十六機は無事に横須賀航空基地に帰還した。


なお、落下傘で脱出した捕虜の証言によりドイツ爆撃機の名前はヨルムンガンドと判明。


また、一機のヨルムンガンドが埼玉県戸田市近郊の田んぼに墜落しているのを発見し、空技廠に送られた。







―――機体諸元―――




―――噴式戦闘機『桜花』11型―――


全長十三メートル。


全幅十.二メートル。


全高四.五メートル。


最大速度マッハ一.七


航続距離三千キロ。


武装 三十ミリバルカン機関砲×一。対艦誘導弾×二。対空ロケット弾×四。制空任務時は×六。


乗員一人。


ぶっちゃけモチーフはブルーインパルスで有名なT―4中等練習機です。




―――噴式戦闘機『橘花』11型―――


全長十五.六五メートル。


全幅九.六メートル。


全高四.七メートル。


最大速度マッハ一.六。


航続距離三千キロ。


武装 三十ミリバルカン機関砲×一。対艦誘導弾×二。対空ロケット弾×四。制空任務時は×六。


ぶっちゃけモチーフは航空自衛隊の三菱F―1です。


え〜無茶苦茶ご都合主義なので気をつけて下さい。


御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m



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