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新大東亜戦争  作者: 零戦
85/131

第七十三話 航空戦艦尾張

短いです。



平壌を攻撃した第二機動艦隊は柱島泊地に帰投した。


後は韓国軍でも出来ると判断したからだ。


第二機動艦隊が泊地に帰還すると三隻の軍艦が泊地に回航されてきた。


そのうちの二隻は海上護衛隊の護衛駆逐艦であったが残りの一隻は違った。


それは航空戦艦信濃と同型の航空戦艦だった。




―――瑞鶴第三会議室―――


第三会議室には将斗や瑞鶴ら艦魂達がいた。


特に第二機動艦隊所属の航空戦艦信濃は朝からソワソワしていた。


「信濃。ソワソワせんでも相手は逃げへんよ」


翡翠が信濃を落ち着かせる。


「う、うむ。それは分かっているのだかな……」


信濃は歯切れの悪い感じで返した。


その時、信濃の目の前が光りで溢れた。


パアァァッ!!


「………」


光りが収まるとそこには一人の女性がいた。


髪は肩の長さで、黄色いリボン付きカチューシャを付けている。


そして……何故か県○北高校のセーラー服を着ていた。


『涼○ハルヒ?……』


会議室にいた全員がそう思ったが、本人はそれを裏切った。


「こにゃにゃちはァァァーーーーーッ!!!」


ガタガタガタッ!!


全員がこけた。(笑)


「…そ…そこでケロ○ロスかいな……」


将斗が呟いた。


「むぅ。やるわね」


翡翠の目が光った。


「あれ?皆こけたん?もぅ〜誰かツッコミ入れて―や」


女性はケタケタ笑う。


「えぇぇいッ!!貴様ッ!!名前は何だッ!!所属は何処だッ!!」


信濃が刀を出して女性に構える。


「もぅ〜分からへんの?お姉ちゃん」


「お、お姉ちゃん?」


瑞鶴が目を丸くした。


「そうやで。うちは航空戦艦信濃型の二番艦の尾張や」


尾張の言葉に皆、呆気にとられた。


「まぁそらそうやろ」


将斗がボソッと呟いた。


「こ…こんな奴が私の妹…だと…?」


信濃がへなへなと床に座り込んだ。


「信濃。あんたは一体どんな想像してたのよ?」


翔鶴が呆れながら言った。


「おしとやかで、私の事を『お姉様』と言ってくれるような妹を期待していた」


「明らかに大和撫子やね」


蒼零が言う。


「だが、妹は妹だ。尾張」


信濃が尾張と向き合う。


「私は堅物だからうまく言えないが……私と戦ってくれ」


そう言うと信濃は頭を下げた。


「……何言ってるのお姉ちゃん?私は戦うために生まれてきたのよ?戦争が終わるまで死なないわ。……艦が解体されるまで一緒におろうね?」


二人は抱き合った。


「(拍手だよな?)」


「(そうやで)」


『……パチパチパチッ!!』


会議室は拍手の渦に包まれた。


「……よしッ!!ではこれより航空戦艦尾張の歓迎会を開催するッ!!」


この中で最年長の松島が宣言した。


その瞬間、皆は歓喜の声を叫んだ。


『ワアアァァァァァッ!!!』




こうして、日本帝國海軍連合艦隊はまた新たな戦乙女を迎えた。







―――おまけ―――


「なぁ尾張」


将斗が尾張に声をかけた。


「何なん椎名?」


「将斗でええよ。何で大阪弁何や?」


「え?だって、うちを建造したんは大阪工廠やで。やから大阪弁になってるんや」


ちなみに大阪工廠は今の大阪市此花区、北港付近(近くにユニバーサルスタジオジャパンがある)にあり、建造ドックが多数ある。


話しを戻す。


「成る程。やからそんなに大阪弁が出てるんか〜」


蒼零が感心したように頷く。


「ん?酒が無くなったな」


瑞鶴が空の一升瓶を振り回す。


「危ないで瑞鶴」


将斗が注意する。


「フッフッフッ!!フが三つッ!!こんな事もあろうかとッ!!」


三笠がバンと日本酒やウイスキーを出した。


「何処で手に入れたのですか?」


何となく分かっている大鳳が問う。


「むろん、小沢の所でだッ!!」




―――空母大鳳小沢治三郎の部屋―――




『獲物(酒)は確かに頂いた♪』


と小沢の机の紙に書かれていた。


「あんの野郎ォォォーーーッ!!覚えてろよォォォーーーッ!!」


小沢の声は大鳳の全乗組員が起きる程の叫びだった。


御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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