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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第五話 真珠湾奇襲攻撃前編

人物紹介 空母赤城 外見年齢22〜24才 髪型ポニーテール 少しはしゃぎやすい性格 空母天城 外見年齢22〜24 赤城の姉ではしゃぎやすい赤城をサポートしてる。本人は温厚な性格 髪型長髪 空母加賀 外見年齢22〜24才 天城と同じ温厚な性格。恥ずかしがり屋の土佐をサポートしてる。 髪型長髪 空母土佐 外見年齢22〜24才 恥ずかしがり屋。いつも姉の加賀の後ろにいる。 髪型長髪 空母蒼龍 外見年齢18〜20才 髪型ショートヘア 明るい性格 空母飛龍 外見年齢17〜19才 髪型ツインテール 性格ツンデレ

昭和十六年、12月7日(日本時間12月8日)未明。ハワイ諸島、オアフ島北方に多くの艦艇が艦隊を組んで航行していた。どの艦艇も艦尾旗竿に旭日旗を掲げていた。それは今まさにオアフ島に奇襲攻撃をしようとする第一航空艦隊である。金剛型戦艦四隻、重巡洋艦四隻、軽巡洋艦四隻、駆逐艦三十二隻の大艦隊である。 第一航空艦隊所属第一機動部隊では、攻撃隊の発進準備が行われてた。機動部隊の編成は四隻ずつでなっている。第一機動部隊は一航戦の赤城、天城、二航戦加賀、土佐での編成である。第一機動部隊の後方にいる空母部隊は第二機動部隊で編成は、三航戦、蒼龍、飛龍五航戦、翔鶴、瑞鶴での編成だ。


―――空母赤城艦橋。


「塚原長官。攻撃隊全機発進準備完了です」


第一航空艦隊司令長官塚原二四三中将の後ろから参謀長の草鹿龍之介少将が声をかける。既に、「ニイタカヤマノボレ、一二〇八」の電文は赤城に届いてる。史実では司令長官は南雲忠一中将だがこの世界では、第十一航空艦隊司令長官になっている。


「とうとう始まるのか」


「長官。地獄までお供しますよ」


「すまんな。………一航戦第一次攻撃隊全機発進せよッ!!!」


塚原長官からの命令が伝わり発着艦指揮所で、青ランプが大きく孤を描いて振られた。「航空隊、発進せよ」の合図である。赤城の飛行甲板から先頭を切って走り出したのは、第一次攻撃隊の制空隊を指揮する、板谷茂少佐(海兵第五十七期)の機であった。波が荒れ、甲板の動揺は激しかった。しかし、板谷機は全くものともせずに、青くなり始めた空に飛び立っていく。板谷機が飛び立つと次の零戦が滑走を開始する。零戦隊が飛び立ち終わると、艦爆隊が発進する。隊長は千早猛彦大尉である。艦爆隊が飛び立つと次は、下の飛行甲板から村田重治少佐率いる艦攻隊と攻撃隊総隊長の淵田美津雄中佐率いる水平爆撃隊が発進する。水平爆撃隊は戦艦長門型の主砲弾を改造して作った、八百キロ徹甲弾を積んでいる。艦攻隊は八百六十五キロ航空魚雷を積んでいる。元は八百三十八キロ魚雷だが改造した。攻撃隊は手すきの乗組員たちの「帽、振れぇッ!!」に見送られながら次々と発艦していった。わずか

20分のことである。攻撃隊の数は零戦隊七十二機、艦爆隊七十二機、艦攻隊四十機、水平爆撃隊三十二機の計二百十六機である。その15分後。


「二航戦に発光信号ッ!!第二次攻撃隊を発進せよッ!!」


塚原長官の命令はから一分後、二航戦から第二次攻撃隊が発艦する。攻撃隊の数は第一次攻撃隊と一緒で、制空隊は進藤三郎大尉、艦爆隊は関衛少佐、水平爆撃隊橋口少佐である。さらに、第三次攻撃隊が発進準備中である。


―――空母瑞鶴―――


「ええかッ!!俺ら制空隊の任務は敵戦闘機から艦爆隊と水平爆撃隊を守ることやッ!!万が一機体が被弾したさい敵艦に自爆するなッ!!沖合には、戦艦部隊がいるんだからな。おもいっきり戦えッ!!」


「「「「「「了解ッ!!!」」」」」」


部下達が一斉に愛機に駆け寄る。すると、防空指揮所から瑞鶴が降りてきた。


「いよいよだな将斗」


「あぁ」


「将斗」


「なんや?」


将斗が瑞鶴を見ると、瑞鶴が震えていた。


「生きて帰ってきてくれ」


将斗が瑞鶴の頭に手を置く。


「当たり前や。俺を誰やと思ってんねん」


「それもそうだな」


瑞鶴がふっと微笑む。


「椎名君」


後ろから声をかけられた。第二機動部隊司令長官の山口多聞少将だ。


「あ、山口長官」


将斗が敬礼をする。


「攻撃隊を頼むよ」


「大丈夫ですよ長官。史実でも奇襲は成功してるんですから」


小声で山口に言う。何故小声かというと瑞鶴達艦魂には知られたくないからだ。将斗は混乱を起こしたくなかったからだ。


将斗が時計を見る。


「時間だ。では長官行ってきます。瑞鶴行ってくる」


「うむ、頼んだぞ」


「ふん。さっさと行ってこい」


「あぁ」


将斗が愛機に駆け寄り、山口長官と瑞鶴は艦橋に上る。発着艦指揮所で、青ランプが大きく孤を描いて振られた。その刹那、ブレーキを緩めながらスロットルレバーを前に出していく。既にチョークは外してる。滑走が始まり、操縦桿を前に押し込んで下げ舵にする。速度が上がる。将斗は操縦桿をゆっくり引いていきフワリと甲板から離れる。瑞鶴は防空指揮所で敬礼している。山口長官は艦橋である。将斗は脚上げレバーを上げる。将斗は表示灯が青から赤に変わるのを確認して高度をとる。第二機動部隊から次々と攻撃隊が『帽、振れぇッ!!』に見送られながら発艦する。攻撃隊の数は椎名将斗少佐率いる零戦隊七十二機、江草隆繁少佐率いる艦爆隊百二十九機、嶋崎重和少佐率いる水平爆撃隊百二十九機の計三百三十機の止めともいえる攻撃隊が真珠湾へと向かった。




―――第一次攻撃隊総隊長淵田美津雄機―――


「もうすぐ、海岸が見えるはずや。しっかり見張れや」


奈良県出身の淵田が搭乗員の松崎三男大尉と水木徳信一飛曹に指示を送る。そして、操縦者の松崎大尉がついに海岸を発見。

「総隊長ッ!!海岸発見ですッ!!」


「よっしゃ。信号弾打ち上げるで」


淵田機が信号弾を打ち上げた。一発目が奇襲。二発目が強襲であるが、地上からの対空砲火がないため一発目の奇襲を打った。同時に水木一飛曹にト連送を打たせた。『トトト…』打ってる間に村田重治少佐率いる雷撃隊が真珠湾に目指す。さらに板谷茂少佐率いる零戦隊と千早猛彦大尉率いる艦爆隊がオアフ島の飛行場へと目指す。淵田美津雄中佐率いる水平爆撃隊は真珠湾である。この時、真珠湾の沖合三十キロの地点に第一艦隊がいた。司令長官は高須四郎中将である。戦艦は大和、長門、陸奥、三笠、肥前、敷島、朝日、初瀬の八隻で、第六戦隊の重巡四隻に軽巡二隻、駆逐艦十八隻の艦隊で既に砲身が真珠湾へと向いていた。第一艦隊の任務は敵の対空砲台や軍事施設の破壊である。


「高須長官ト連送ですッ!!」


「よし!全艦砲撃開始ッ!!」


「撃ち方始めッ!!撃てーーーーーーッ!!」

ドカァーーーーーンッ!!

高須長官からの命令が伝わり、大和の四十六センチ砲から紅蓮の炎を噴きあげた。目標はダイアモンドヘッドの対空砲台である。初弾は見事に命中し、対空砲台が吹き飛ばされた。さらに、長門以下の戦艦も対空砲台を目標に砲撃を開始した。そこへ第一次攻撃隊の艦攻隊と水平爆撃隊が来たため一時砲撃は中断となった。


―――艦攻隊隊長村田重治少佐機―――


「狙うは戦艦だッ!!それ以外はほっとけッ!!」


航空無線電話で列機に指示を送る。


艦攻隊は高度十メートルを維持し、外殻にいる戦艦に突撃をする。艦攻隊が積んでいる魚雷は真珠湾用に改造された、安定舵がついた「九一式航空魚雷改2型」である。この魚雷と時速二百九十六奇襲で高度二十メートルから十メートルという、着水寸前の低空まで降下し、機首角度一度アップを保って魚雷を発射するのである。村田少佐の特別第一攻撃隊十二機はカリフォルニアに攻撃を絞る。何故村田少佐の雷撃隊は特別攻撃隊の名がついてるのは、これは真珠湾に防潜網があったらそのまま、戦艦に自爆特攻をするためであった。だが今は防潜網はないため、雷撃に移る。


「カリフォルニアまでの距離、千二百メートル…」


と、後部座席の星野要二飛曹長が距離の読み上げに入る。


「千……八百……七百……」


「魚雷発射ッ!!撃てーーーッ!!」


村田が叫び、星野が復唱する。


「撃てーーーッ!!」


フハリと魚雷が離れる。この疑以無重力の反動を利用して操縦桿を引き起こし、機首を上げて離脱にかかる。


ドーーーンッ!!ドーーーンッ!!ドーーーンッ!!


「魚雷命中ッ!!」


電信員の平山清志一飛曹が報告する。


「よーし。列機につぐ、帰投しよう。後は他の奴らに任せよう」


こうして村田少佐率いる艦攻隊は全機帰還した。


―――制空隊板谷茂少佐機―――


「全機敵飛行場を銃撃だッ!!」


板谷はそう告げると、操縦桿を倒して急降下に移る。狙うは滑走路にいるP40だ。板谷は操縦桿の上にある12.7ミリ機銃ボタンに手をかける。それと二十ミリ機銃の発射レバーにかけ、九八式射爆照準器をのぞく。そこにはP40がいる。


「くらえ!」


板谷は操縦桿の12.7機銃ボタン押し、二十ミリ機銃発射レバーを握る。


ダダダダダダダダダッ!!!


ドドドドドドドドドッ!!!


ズカァーーーンッ!!


板谷機が放った機銃弾は見事にP40に命中し、爆発炎上。さらに列線にも誘爆し次々と戦闘機が炎上する。そこへ、千早猛彦大尉率いる艦爆隊が急降下で突撃する。


―――艦爆隊隊長千早猛彦大尉機―――


「高度八百…七百…六百…五百…」


「爆弾投下ッ!!撃ぇーーーッ!!」


ヒュゥゥゥーーーン

ドカァァァァーーーンッ!!!ズカァーーーンッ!!!ズカァーーーーンッ!!!


二十五番と六番が格納庫に命中し、火災が起きる。飛行場の米兵たちは消化しようにも火の勢いが強すぎてはかどらない。


―――水平爆撃隊隊長淵田美津雄中佐機―――


「爆弾投下用意!」


淵田が新型の一式標準器を覗きこむ。そこには、無傷のコロラド型がいる。高度は二千メートル。


「今やッ!!投下ぁッ!!撃ぇーーーッ!!」


ヒュゥゥゥーーーン…… バァンッ!!………………… ドカァァァァーーーンッ!!!


「おぉ見ろやッ!!大爆発起こしとるッ!!弾薬庫直撃やでッ!!水木ッ!『トラ・トラ・トラ』やッ!!」


水木一飛曹は直ちに、『トラ・トラ・トラ』を打電した。もちろんそれは、『我奇襲に成功せり』だ。遠く日本でも、連合艦隊旗艦生駒でも受信した。


「山本長官ッ!!奇襲成功ですッ!!」


宇垣参謀長が長官室に入る。


「そうか…。とうとう始まったか」


「長官…。未来のためにやりましょう」


「うむ、そうだな」


その頃、真珠湾は第二次攻撃隊が到着した。


―――攻撃隊総隊長関衛少佐機―――


「全機突撃せよッ!!」


攻撃隊は真珠湾に突撃していく。


人物紹介 空母龍驤 外見年齢19〜21才 髪型長髪のツインテール 性格ツンデレ 御意見や感想等お待ちしてます。次は将斗が空戦をします。

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