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新大東亜戦争  作者: 零戦
58/131

第四十九話 インド洋大海戦中編

やっと風邪が治った作者。……まだ腹を壊してピーゴロやけど(T_T)



ズガアァァーーーンッ!!


ズガアァァーーーンッ!!


旗艦ワシントンの左舷から黒煙が吹く。


「ガアアァァァァァァッ!!」


防空指揮所でワシントンが絶叫した。


辺り一面に血が飛び散る。


「ひ、被害報告ッ!!」


艦橋でキングが焦りながら副官に命令する。


「被害報告ッ!!左舷高角砲群に敵砲弾二発命中ッ!!左舷高角砲群は一基を残して壊滅ッ!!」


「急いで反撃だッ!!メイドインUSAのヘビーな砲弾をヤマトにブち込んでやれッ!!」




―――戦艦大和―――


「敵先頭艦に砲弾二発命中ですッ!!」


見張り員が艦橋に報告する。


「史実では有り得なかった大和の艦隊決戦が出来たな」


将斗がニヤリと笑う。


「敵連合軍艦隊との距離は?」


「三万七千です」


副官の報告に山本が頷く。


「全戦艦に砲撃開始を伝えろッ!!」


「ハッ!!」





―――戦艦長門―――


「撃てぇぇぇーーーッ!!」


防空指揮所で長門が日本刀を振り下ろした途端、長門の主砲の火が噴いた。


ズドオオォォォーーーンッ!!


四基の四十一センチ連装主砲が唸りをあげる。


それに続いて陸奥、扶桑、山城、伊勢、日向、金剛、比叡、榛名、霧島の戦艦も続いて主砲を発射した。


さらに三笠以下の旧式戦艦群も遅れて三基の主砲を発射する。


ズドオオォォォーーーンッ!!


ヒュルルルルルッ!!


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


砲弾が旗艦ワシントンを襲う。


「……くっ…私…は…ま…まだ……戦…え…る……」


ワシントンは軍服が血だらけになりながらも何とか立ち上がり、腰のホルスターに添えてる拳銃を抜くと銃口を大和に向けた。


「喰らいなさいッ!!」


ズドオオォォォーーーンッ!!


ズドオオォォォーーーンッ!!


ズドオオォォォーーーンッ!!


ワシントンの三連装の四十センチ主砲が火を噴く。


それに続いて、ノースカロライナ、サウス・ダコタ、インディアナ、ビスマルク、シャルンホルスト、リットリオ・ヴェネトの戦艦群もワシントンに続けとばかりに連合艦隊に向かって砲弾を注ぐ。


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


「んなもん当たるかッ!!」


戦艦榛名の防空指揮所で榛名が吠える。


「死ねやぁぁーーーッ!!」


榛名が日本刀を敵戦艦に向けて再び吠えると四基の主砲が火を噴く。


ズドオオォォォーーーンッ!!




―――重雷装艦北上―――


「そろそろね……」


時計を見ていた北上が呟いた。




―――戦艦ワシントン―――


「ふぅ…」


戦艦ワシントンの左舷高角砲員、ジャック・トーマス一等水兵は負傷者を医務室に運び、暇になった左舷甲板で仲間と共に眼前で展開されるショーを見物していた。時々、仲間達と一緒に主砲員に喝を送りながら見ていた。


戦場はいったん静かになった。主砲が新たな目標のデータを受け取る間、射撃をストップしたのだ。


ますます暇になったトーマスは海面にふと眼をやった。何かが見えた。


「鮫……か?」


違う。二十五ノットで走る戦艦についてこれる鮫などいるわけがない。


じゃあ……。


突如、ワシントンの艦体に猛烈な揺れが発生した。


舷側にするすると巨大な水柱が立ち昇った。


衝撃を受けたトーマスは艦の外に放り出された。


空中を飛んでいる間も、彼はワシントンに何が起こったのか全く分かっていなかった。


彼は、魚雷というものは白い航跡を引いてやってくると教えられていた。


ワシントンに迫ってきたそれは、全く航跡を引いていなかった。


ただ、青白い何かが見えただけだった……。


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


強い衝撃と共に、キング大将は床へ打ち倒された。


彼はよろよろと立ち上がり、副官に状況を求めた。


「な、何があったッ!!」


「ぎょ、魚雷ですッ!!魚雷の命中ですッ!!」


副官の報告にキングは顔を青ざめた。


「馬鹿なッ!!魚雷は白い航跡を引きながら来るんだぞッ!!」


「し、しかし現に命中しているんですッ!!」


「糞ッ!!ジャップの奴ら一体どんなマジックを使ったんだッ!!」





―――戦艦大和―――


「観測機より入電。敵艦隊に魚雷が次々と命中。戦艦だけでも五隻が被雷しています」


通信兵が山本長官に報告する。


「第三次ソロモン海戦よりはかなりのマシだな」


「はい、よかったです」


山本と将斗の二人がホッとため息をつく。


そこへ伝令が来た。


「二水戦より発光信号ッ!!『突撃許可ヲサレタシ』」


「……まだだ。重雷装艦の第二射撃後、突撃せよと伝えろ」


「ハッ!!」


伝令が下がる。


ズガアァァァーーーンッ!!


「戦艦周防被弾ぁーーーッ!!」


「周防より手旗信号ッ!!敵砲弾が艦橋に命中ッ!!艦長以下艦橋にいた者全員戦死ッ!!」


「何ッ!!」


大和の艦橋にいた全員が周防に眼を向ける。


周防の艦橋は無く、黒煙が噴き出ている。


「急いで周防を離脱させろッ!!」


山本が怒号を放つ。


命令を受けた艦が周防に近づく。




―――戦艦ワシントン―――


「やりましたッ!!旧式戦艦スオウに命中ッ!!」


副官がはしゃぐ。


「よーしッ!!全艦スオウに砲撃を集中させろッ!!」


キングが全艦に周防に一点集中砲撃を命じる。


「……死になさい……スオウ……」


ワシントンが拳銃の照準を周防に向け、引き金を引いた。


ズドオォォォーーーンッ!!




―――戦艦周防―――


「……くっ…不…覚…だった…わ…」


防空指揮所から吹っ飛んだ周防は甲板に叩きつけられていた。


周りでは消火すべく乗組員達が悪戦苦闘している。


そこへ連合軍艦隊から放たれた四十センチ、三十六センチ、三十二センチ砲弾が雨霰と周防に降り注いだ。


ズガアァァァーーーンッ!!


ズガアァァァーーーンッ!!


「グアァァァァァァッ!!」


周防の全身から血が吹き、周防がいる甲板は辺り一面血だらけである。


「……ぁ……ぁ…」


周防はバタリと血の池となっている甲板に倒れる。そこへ一人の少女が転移してきた。


「周防さんッ!!しっかりしてくださいッ!!」


「や…山……風…」


駆逐艦山風が周防を起こす。


「周防さん。貴女はまだ死んでいけませんッ!!


山風が周防に呼び掛ける。


「……無理よ…もう…私の……命は…長くは……ないわ……ゴホッゴホッ!!」


周防が咳込み、口の中から新たな血が吹き出る。


「そんな事は言わないで下さいッ!!そんな……事……」


山風は泣いていた。自分でも分かっていた。周防の命が既に失われようとしていた。


「……お願い…私の…乗組員達を……救って……」


周防が最後の力を振り絞って山風にニコりと微笑んだ。


「…ヒック…グズ…ばい…わがりまじだ…」


山風は鼻水を垂らし、涙ぐむながら周防に敬礼して自艦に戻るべく転移した。


「………」


周防は蒼い空を見上げた。


「…四十二年の人生か……」


艦魂ですけど……。


「……五月蝿いわね…石見…肥前…先に壱岐さんや丹後さんに…相模の…所に…行くね……」


周防はゆっくりと眼を閉じた。そこへ再び、連合軍艦隊から砲弾が周防に降り注いだ。


ヒュルルルルルッ。


ズガアァァァーーーンッ!!


ズガアァァァーーーンッ!!


ズドオォォォーーーンッ!!


砲弾は二発が命中し、火が弾薬庫に回り、爆発。


周防は誘爆しながらインド洋の海底へとゆっくり沈んでいった。


「……周防さん…」


山風は自艦の前部主砲塔の上で爆発しながら沈みゆく周防を敬礼で見送った。


「……生存者の救助をしないと」


いつまでも悲しんでいられない。そう思った矢先だった。


ヒュルルルルルッ。


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


ズシュウゥゥゥーーーンッ!!


何十発ものの砲弾が山風を襲う。


砲弾で出来た水柱が消えた時は駆逐艦山風は完全に消えていた。


生存者はわずか二名だった。




―――戦艦大和―――


「戦艦周防爆沈ッ!!救助に向かった駆逐艦山風も敵砲弾を喰らい爆沈ですッ!!」


伝令の悲痛な報告が大和艦橋を覆う。


「……全艦に通達。周防と山風の敵討ちだッ!!砲撃を敵先頭艦に集中砲撃だッ!!」


山本五十六が吠えた。


連合艦隊の兵士は二隻の沈没を見て、ぶちギレて敵討ちとばかりに敵連合軍艦隊にありったけの砲弾を叩き込んだ。




―――戦艦ワシントン―――


ズガアァァァーーーンッ!!


「後部三番砲塔に命中ッ!!三番砲塔は使用不能ぉぉーーーッ!!」


伝声管からの悲痛な報告がキングに齎される。


「糞ッ!!残存艦は?」


「今の所、戦艦は全隻沈んではいません。大破がインディアナとノースカロライナの二隻、後は中破です。巡洋艦は七隻沈没しています。駆逐艦は十一隻です」


副官からの報告にキングが頷く。


「ならまだやれる。戦果が戦艦一隻と駆逐艦一隻だけでは大統領に会わす顔がない。なんとしてもジャップを撃滅しろッ!!」


副官がキングに敬礼して艦橋を立ち去ろうとした時、爆発音が聞こえた。


ズドオォォォーーーンッ!!


キングが振り向くとワシントンの後ろを航行していた戦艦ノースカロライナが黒煙を上げながら沈んでいくのが見えた。


「お……お姉…様?」


防空指揮所で沈んでいくノースカロライナを呆然とするワシントン。駆逐艦達に応急処置をしてもらい、あちこち包帯だらけのワシントン。


「う…嘘…ですわよね?お姉様…お姉様…お姉様ぁぁーーーッ!!」


ワシントンの願いは虚しく、ノースカロライナは沈んでいった。


ズドオォォォーーーンッ!!


ワシントンが再び見ると、今度は大破していたインディアナが黒煙を上げながら真っ二つに艦体が割れて沈みかけていた。


「インディアナッ!!インディアナッ!!………よくも私の友とお姉様をッ!!」


ワシントンの眼は既に復讐をすべく燃えていた。


「死ねぇッ!!ヤマトォォーーーッ!!」


ワシントンは絶叫しながら拳銃の引き金を大和に向けて引いた。




―――戦艦常陸―――


「撃てぇぇーーーッ!!」


ズドオォォォーーーンッ!!


常陸の怒号と共に、四基の四十一センチ連装砲が唸りをあげる。


砲弾は放物線を描きながら英戦艦デューク・オブ・ヨークに三発命中した。


ズガアァァァーーーンッ!!


ズガアァァァーーーンッ!!


ズガアァァァーーーンッ!!


「やったッ!!小澤の伊吹見てる?私やったよーーーッ!!」


……話しが脱線するので話しを進めます。





―――戦艦デューク・オブ・ヨーク―――


「前部連装砲に命中ッ!!使用不能ーーーッ!!」


伝令の報告に防空指揮所にいたデューク・オブ・ヨークが舌打ちをした。


「ちッ!!裏切り者のくせにッ!!」


彼女の自慢のツインテールも硝煙まみれになっている。


「負けるなッ!!撃てぇぇーーーッ!!」


まだ生き残っている四連装砲が唸りをあげる。



ズドオォォォーーーンッ!!




戦いはまだ続く。

御意見や御関係等お待ちしていますm(__)m

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