表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新大東亜戦争  作者: 零戦
50/131

第四十一話 艦内ニ暗殺者侵入セリ



ソ連が崩壊しつ一月もそろそろ終わろうとした。



―――空母瑞鶴将斗室―――


「瑞鶴、ただいま」


将斗が瑞鶴に帰ってきた。


「おぅ、ご苦労様だな将斗。大活躍だったらしいな」


「そんなに活躍なんかしてないよ」


将斗は瑞鶴の言葉に苦笑する。


「そうか。でだな、…その昼飯は食べたか?」



急にもじもじしだした瑞鶴。


「昼飯?いや食べてないで。てゆーかもう昼飯過ぎたからな」


将斗が腕時計を見る。時刻は既に二時になろうとしている。


ふと、瑞鶴を見ると恐る恐る瑞鶴が竹皮の包みを将斗に差し出した。


「そ…その…黒鉄大和先生の葛城みたいだが…お握りを作ったんだ…」


将斗は竹皮の包みを受け取り中身を見ると、綺麗に握られているお握りが三つあった。


「初めてにしてはうまく出来たんだ……」


瑞鶴は顔を真っ赤にしながらもじもじする。将斗はその行為を見て。


「(うわあぁぁぁッ!!、無茶苦茶かわえぇッ!!抱きしめたいッ!!)ありがとう瑞鶴」


将斗は一個ぱくりと食べる。途端にもの凄い甘い味がした。


「(…これは砂糖やな。塩と砂糖間違えてるな。てゆーか無茶黒鉄先生のに似てるのは気のせいか?)」


ごめん気のせいにしといて。


「(まぁええけどな)…なぁ瑞鶴。何入れた?」


念のため瑞鶴に聞く。


「うん?塩だが…」


「…これ…砂糖やで」


痛い沈黙が辺りに漂う。


「す…すまんッ!!急いで新しいの作ってくるッ!!」


顔が真っ赤になりながら竹皮の包みを将斗から取ろうとしたがひょいと将斗がかわした。


「別にええぞ。瑞鶴」


「しかし、砂糖のお握りでは……」


「最近、糖分を取ってないからちょうどいいわ」


将斗はそう言うと再び将斗はお握りを食べ始める。


「……今度はちゃんと旨いの作りや」


「……ありがとう将斗」


さて、この光景を外の扉から翡翠達が聞いていた。


「やっぱり瑞鶴も料理失敗したね」


フフフと笑う翡翠。それに釣られて昴も笑う。


「そうやな。確か最初に将斗に食べさせた時、食べた瞬間に将斗が泡を吹いて倒れて病院に運ばれたな」


昴は懐かしそうに目を細める。


「……将斗。昴達もそんなに下手くそだったのか?」


金剛が昴に聞く。


「あぁ、最初は下手くそだったよ。でも、将斗の事が好きだったから猛特訓したよ」


昴が苦笑する。


だが昴の顔は険しい表情となった。


「………(何や?気配?)」


「どうした昴?」


長門が昴に尋ねる。


「……気の性か…。いやなんでもないわ」


「……(今の気配は一体…)」


昴は長門になんでもないと言い、翡翠は少し考えた。


「ま、いいか」


わりと単純の翡翠である。


「アァッ!!なんか言ったかッ!!」


イイエ、ナニモ。((゜Д゜ll))


さて話しを戻す。翡翠達は外から中の様子を見ていたが、翡翠達を見ていた人物もいた。


「(あ、危なかったネ。あの二人は危険ネ。でも、後ろの奴らは、一体誰ネ?あいつらはこの艦の名簿にはいないはずだが……まぁいいヨ。全員纏めてあの世に送るネ)」


飛行服の服を来た十八歳程の女性は帽子を深く被り、どこかに歩き始めた。


「(部屋では実行出来なかったが格納庫で実行ネ)」


彼女はクククと笑いながら格納庫へ向かった。


こちらは将斗の部屋。


「んじゃ、格納庫行こうか」


「うむ」


二人は部屋を出て、格納庫へ向かう。日課の点検である。





―――格納庫―――


「あっ将斗ッ!!遅いで」


「わりぃわりぃ」


格納庫にいた蒼零に謝る将斗。


「んじゃ始めるか」


将斗はそう言うと零戦を点検していく。


機関銃弾の不良品の調べや空戦フラップが壊れてないかしらみつぶしで点検する。


その時である。


「あの〜、椎名隊長」


一人の女性搭乗員が将斗に話しかけた。


「ん?なんや?確か昴の三番機の木下やん。どうしたん?」


それは昴小隊三番機の木下少尉であった。


手には丸めた新聞紙を持っている。


「なんやそれ?」


「実は隊長にこの二十ミリ機銃弾が不良品かどうか見てもらいたいんです。さっきから整備長探してるんですけど、いないので隊長ならと思って持ってきたんですけど…」


「まぁ少ししか分からんが見てみるわ」


「ありがとうございます。……これです」


がさがさと新聞紙の中から二十ミリ機銃弾を取り出し、将斗に渡そうとした。


その時、瑞鶴と蒼零は見た。木下は右手で渡そうとし、左手には針を持っていた。よく見ると水滴が落ちている。二人は即座に毒だと思い、将斗に知らせようと瞬間だった。


ガキィィィンッ!!



一瞬の出来事だった。


将斗の右手には小太刀が握りしめられていた。小太刀は木下の毒針を真っ二つに切っていた。


「なッ!!」


木下は驚愕の表情をしている。将斗は手を抜かずにそのまま背負い投げを放った。


ドシンッ!!


「ウッ!!」


木下は受け身をしてなかったので痛さに顔を歪める。


「確保ォォォッ!!」


いつの間にか翡翠や昴、長門達が木下を押さえる。


「一体何処にいたんだよお前らは……」


瑞鶴がため息を吐きながら呟く。


「し、しまったネ。油断したヨ」


途端に片言で喋りだす木下。


「やっぱり中国共産党か」


将斗は溜息をつく。将斗は床に座る。


「目的は俺か?」


将斗が押さえられた木下に尋ねる。


「当たり前ヨ。貴様を暗殺するためにわざわざ日本人に成り済ましたネ」


「毛沢東に言われたのか?」


「そうヨ。けど私は共産主義者じゃないネ。私は暗殺するため鍛えられた兵士ネ」


「暗殺用の兵士か……。まいったな。んで暗殺するのは俺だけか?」


「貴様を殺した後、この艦の乗員皆殺しヨ。けど私の上にいる連中は誰ネ?こいつら知らないヨ」


「ん?まぁ幽霊みたいな奴やな」


「……まぁいいネ。私は暗殺に失敗した。自分の後始末は自分でするネ」


木下は少し口を動かそうとした。その瞬間、昴が木下の腹を殴った。


「ガハァッ!!」


口が開き将斗が手を入れた。


「お、おい将斗ッ!!」


瑞鶴が将斗を止めようとするが長門に止められる。


「ンーーッ!!ンーーッ!!ンーーッ!!」


木下が唸る。何かを見つけたのか将斗は口の中に入れた手を出した。手にはよだれがついているが掌にはカプセルがあった。


「毒やな。かなり厚いカプセルやな」


「将斗、びっくりするような事は止めてくれ」


「そうそう。いきなり口ん中に手突っ込むねんから」


「ははは、未来でも敵兵捕まえたらすぐ自殺するからな。大体の奴は口ん中に青酸カリとか仕込んでるからな」


タオルでよだれだらけの右手を拭く。


「……さて、君の処分やな」


「………」


木下は諦めたような顔をしている。


「減俸一ヶ月や。以上」


『えッ?!』


場が静まり返る。昴と翡翠は笑いを堪えてる。


「ちょっと待て将斗。なんで減俸なんだ?」


「そ、そうネッ!!さっさと始末するネッ!!」


瑞鶴が尋ね木下は驚きながらも自分を殺すように将斗に言う。だが将斗は押さえられた木下の前に座る。


「……普通だったら貴様は俺の刀で首が跳ぶが…お前の目はまだ死んでいない」


「え………」


「俺は幾人もの暗殺者を殺したがどいつもこいつも目が汚れて死んでいる目だったわ。けどな、お前の目はまだ死んでいない。まだ死にたくないとお前の目は言ってるよ」


木下は黙ってしまう。五分くらいたった時、木下はぽろぽろと涙を流した。


「…うっ…うっ……そうヨ、私はまだ死にたくないネ。人を殺す度ずっ罪悪感があった。とずっと自由になりたいと思ってたヨ」


涙ながら話す木下。そんな木下に将斗は頭を撫でる。


「もう人を殺さなくてもいいんや。今日から自由や」


「うっ…うっ…ウワアァァァァンッ!!」


木下が遂に泣き出した。



―――十分後―――


「そういや木下。お前の名前は?どうせ木下雪奈て偽名やろ?」


将斗が泣き止んだ木下に尋ねると木下はしょぼんとした顔をする。


「私、本当の名前知らないネ。小さい時からずっと番号で呼ばれてたヨ」


瑞鶴達が黙る。伊号潜水艦は番号で呼ばれているが重巡妙高が語呂合わせで潜水艦達を呼んでいる。むろん将斗や信一もだが。


「んじゃ名前決めるか」


あっけらかんと言う将斗に瑞鶴達はポカンとする。昴と翡翠は笑いを堪えてる。


「名前は……由華梨ゆかりでどうや?」


「……由華梨…ありがとうネ。隊長」


「よしッ!!今日から木下由華梨少尉や。頑張りや」


「いてもいいのカ?」


由華梨が尋ねる。


「別にいいですよね山口長官?」


将斗が振り返る先には山口多聞がいた。


「別に構わんよ。木下少尉は十九機も撃墜してるベテランだからね。早々手放せないな」


山口が苦笑する。


「ありがとうございます山口長官」


由華梨が敬礼する。


「ところで隊長」


由華梨が将斗に向く。


「なんや?」


「私の口をあんなにやったのに名前で済まそうとは酷いネ」


将斗から冷や汗が流れでる。


「い、いやあれは……」


「責任……取ってネ。ま・さ・と♪」


由華梨が微笑む。途端に将斗は後ろから殺気を感じる。振り返るとそこには夜叉と化した瑞鶴達がいる。とくに一番恐いのは瑞鶴と昴と翡翠と蒼零の四人である。


本能的に将斗は一目散に格納庫から退避した。


『将斗ォォォーーーッ!!待てやごろあぁぁぁぁぁッ!!!』





瑞鶴達の叫び声が艦内に響いたのであった。


今日も空母瑞鶴は賑やかである。


瑞鶴「貴様は一体どれくらい増やす気だ?」 作者「ビバ、ハーレムて奴やな」 瑞鶴「死ねーーッ!!」 ズドドオォォーーンッ!! 瑞鶴「御意見や御感想等お待ちしてます」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ