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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第四十話 ソビエト連邦崩壊ナリ



一月下旬、関東軍が占領したウランウデの飛行場に多数の航空機が整列していた。


航空機には隼や九七式重爆や零戦、一式陸攻等があった。


「いい眺めやな」


将斗がやぐらで整列している航空機を見ていた。将斗の隣には蒼零がいる。


何故二人がいるのかとうと、イルクーツクにスターリンがいることが確認されたのだ。偵察機によると兵力は約五百万。戦車約六千両。航空機約七百機がイルクーツクに集結していた。


米内首相は何回か停戦を申し出たが全て断られた。


そのため、陸海軍はウランウデに集められる部隊を全て集めた。


陸軍、兵力三百八十万。戦車約二千両。戦闘機千二百機、爆撃機約千二百機。野砲約千七百門。重砲約千四百門。


海軍 陸戦隊約十五万。


戦闘機約千五百六十機。爆撃機約千二百機。


中国軍及び満州軍 兵力三十六万。



の部隊がウランウデに集結した。


「これやったらソ連軍も一ひねりやろ」


「そうやな……とそろそろ発進の時間や。行くぞ蒼零」


将斗がやぐらを降りる。


「待ってぇや将斗」


後ろからパタパタと蒼零が走ってくる。


「将斗、出撃やで」


やぐらの下に信一がいた。


「あれ仕事は?」


「山本長官に『一人でも欲しいから満州に行ってくれ』て言われたんや」


「……左遷か?」


「阿呆かッ!!」


信一が将斗に突っ込む。


「まぁ、それは置いといて。行くで」


「俺…最近遊ばれてるような気がするんやけど…」


気のせいや。


二人は零戦に乗り、一人は将斗の零戦の胴体上に座る。


そして、指揮所から発進開始の旗が振られた。


陸海の先頭を切って走り出したのは将斗であった。


滑走路を蹴って零戦が蒼い空へと飛び立つ。後続の信一も飛び立つ。


飛行場がからっぽになったのはそれから三十分後である。


普通ならもっとかかるはずたが、ウランウデの滑走路は八本もあったのだ。


八本もあるなら航空基地として出来上がるのはもっと遅いはずが日本の設営隊は機械化されていた。


簡単に説明するとブルドーザやタンクローリー車等が配備されているからだ。だがまだ数が少ないので代わりに旧式となった装甲車や九七式中戦車を改造して数を増やした。ウランウデには大量の設営隊が送られたおかげで八本の滑走路が出来たのだ。


話しを戻そう。陸海の大攻撃隊は編隊を組みながら一路イルクーツクへと向かう。


同じ頃、地上の陸軍部隊も進撃を開始し、イルクーツクを目指す。


今日の青空は雲もなく絶好の天気日和である。


「あかん…眠たなってきた…」


将斗が目をしばしばとする。


『将斗。寝たらあかんで』


『寝たらしばくで将斗』


蒼零と信一から無線とテレパシーがくる。


「分かってるわ。……ぐぅ」


『『全く分かってないやろッ!!』』


二人からきついツッコミがきた。




―――イルクーツクソ連軍総司令部―――


「予想外の反撃だったがこの大兵力があれば大丈夫だな」


総司令部の一室で参謀と話すスターリンが嬉しそうに頷く。


「しかし、ほとんどの兵は初心者です」


「先に戦車部隊を突入させる。その後ろにいたら大丈夫だ」


その時、兵士が部屋に入る。


「た、大変ですッ!!敵機来襲ですッ!!」


「何ッ!!何故だ。レーダーで見張っていたんじゃないのか?」


「そ、それが昨日から故障していまして……」


スターリンの一喝に兵士がびくびくしながら報告する。


「どうしますか書記長?」


「やむを得ん。防空壕に逃げるぞッ!!」


スターリン達は急いで防空壕に退避した。




―――将斗機―――


「少ないな」


将斗は前方にいるソ連機を見て呟く。五十機程しかいないのだ。


『史実の日本軍みたいにパイロットはろくにいないんとちゃうか?』


信一が無線で将斗に問う。


「多分そうやろ。全戦闘機突撃ッ!!一撃で仕留めろッ!!」


将斗はそのまま零戦の速度を上げて敵戦闘機群に突っ込む。むろん信一や他の零戦や隼も突っ込む。


敵YaK-1戦闘機は慌ててばらばらに逃げる。


「逃すかッ!!」


将斗はなんとか一機のYaK-1の後ろを取った。


YaK-1は逃げるが将斗は逃さない。


「「散れッ!!」」


将斗は機首の十二.七ミリ機銃のボタンを押し、弾丸が放たれ、蒼零は日本刀でYaK-1を切った。


ダダダダダダダッ!!


機銃弾は操縦席付近に命中し、パイロットがやられたのか脱出せず、機体は炎に包まれて地上に落ちていく。


将斗は辺りを見回す。どうやら敵戦闘機は全て落とされたようである。


将斗は信一と組んで滑走路にいる敵戦闘機を銃撃する。


三回目の銃撃を終えて、上昇中に九九式艦爆隊が急降下するのが見えた。




「行くぞッ!!」


九九式艦爆隊の安田隊長は列機に突撃命令を出すと急降下に入った。


狙うは滑走路にいる敵機である。


「撃ぇーーーッ!!」


安田隊長は爆弾投下索を引く。


ヒュウウーーーンッ!!


二百五十キロ爆弾は滑走路目掛けて落ちていく。


グワアァァーーンッ!!


爆弾は滑走路にいた敵戦闘機に見事に命中、さらに発進前だったのか次々と誘爆しはじめた。


「糞ッ!!なんということだッ!!」


防空壕にいたスターリンは味方の弱さにわなわなと震える。


「被害は?」


「明確には分かりませんが航空隊はほぼ全滅。戦車隊も三分の二がやられています」


「一旦、イルクーツクから脱出だ。列車の用意だ」


「そ、それが鉄道も爆撃され使用不能です」


参謀が恐る恐る報告する。


「なら装甲車で脱出だッ!!」


スターリン達幕僚は急いで装甲車に乗って脱出する。そこへ一機の九九式艦爆が来た。


「後方より敵機ッ!!」


タタタタタタタッ!!


七.七ミリ機銃弾がスターリンが乗った装甲車を襲う。


九九式艦爆は上昇する際、後部座席の十二.七ミリ機銃弾も装甲車を襲った。


ダダダダダダダッ!!


ガダダンッ!!


命中の衝撃で装甲車は転倒した。


「うぅ…書記長大丈夫ですか?」


参謀が起き上がりスターリンを探す。


「しょ、書記長ッ!!」


スターリンは確かにいた。参謀が見たのは左胸を撃たれ、目と口を開いたまま横たわってた。


「…書記長………」


参謀はがっくりと倒れた。



三時間後、関東軍がイルクーツク郊外まで進撃した際、白旗が振られているのが確認された。


その三十分後、関東軍はイルクーツクを占領、スターリンの戦死も確認された。


これによりソビエト連邦は滅んだ。


瑞鶴「なんか早くなかったか?」 作者「あれこれ考えてんけどこのようになってん」 瑞鶴「まぁいいけど。さて次回は瑞鶴に??「言ったら駄目ネ」…誰だ?」 作者「考えてな。御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m」

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