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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第三十二話 お前の名前は蒼零




―――瑞鶴将斗の部屋―――


「……ぅん…」


ベッドから部屋の主である将斗が目を覚ます。将斗は腕時計を見ると午前六時半だった。


「飯の時間まで後三十分か……。二度寝しよ…」


将斗はそう言って布団を自分に被せようとした時。

ムニュッ。


「…………え?…」


左手が柔らかい物に掴んだ。


「…………」


一瞬、翡翠か昴か瑞鶴達かの誰かが隣で寝ていたのかと思っていたが、どうも違う。


皆はパジャマがピンクとか色が付いているが、今寝ている少女のパジャマは零戦のシールが貼っている青いパジャマを着ている。


「おい、起きろや」


考えていても仕方ないので将斗は少女を起こした。


少女は「…ぅん…」と唸り、ショートヘアの頭をポリポリとかく。その時、少女の胸元が元々きつめのパジャマを着ていたのかパチンッと音を立ててボインッとさらしに巻かれた胸が出た。


「………ッ!?」


将斗は胸の大きさに思わず鼻を押さえる。


「(Eか?……いや……G当たりやな…)」


将斗はそぅとその胸を触ろうとした。だが作者はそんな十八禁なことはさせないッ!!後もうちょいとした瞬間、将斗は後ろから強烈な殺気を感じた。将斗が振り返るとそこには、瑞鶴、翡翠、昴、三笠、長門、金剛、榛名、飛龍、蒼龍、大和、山城、信濃、肥前、三河、香恵、琥珀等といったメンバーがいた。


「こ…これは皆さん。早起きで」


将斗は汗水ダラダラ垂らしながら恐る恐る問う。


「ああ、たまたま将斗の部屋に行ったんだが何やら先客がいるみたいだからな」


瑞鶴の目が明らかにやばい。ヤ○トでいったら波○砲並。


「んでさ、なんか様子がおかしいからこっそり入ったんだよ」


「いきなり胸を触ろうとしている将斗に出くわしたからな」


翡翠と昴の周りにはナデ○コでいったらディス○ーションフィールドかATフィール○が展開している可能性大である。(笑)


「さて…そろそろ覚悟はいいか?」


三笠がバキバキと準備運動をする。


「久々に暴れるか…」


同じく長門も準備運動をしている。


「腕がなるな」


「ギタギタに切り刻んでやる」


金剛と榛名が刀を抜いて将斗に狙いをつける。


「……………」


山城は小太刀を二本構える。


三河や肥前や信濃達も各々の武器を構える。


「(……俺…死んだな…)」


将斗は覚悟を決めて目を閉じた時、寝ていた少女が目を覚ました。


「うぅ〜ん…。朝か〜。よー寝たな…」


少女は「ふあぁ」と大きなあくびをしてベッドからおりる。


「あれ?。……何してんの?」


状況がまったく理解してない少女は頭の上に?マークをしながら瑞鶴に聞く。


「……お前はどこの所属の艦魂だ?」


「へ?うち艦魂ちゃうよ」


「……何?」


瑞鶴が驚く。そこへ昴が口を挟む。


「じゃあ撫子新撰組の隊員か?」


「でもこんな奴はいませんよ」


琥珀が答える。


「あのなぁ。うち飛魂やねん」


瞬間、部屋にいた全ての者が固まった。


『………………』


十分くらいだろうか、ようやくのことで将斗が口を開く。


「飛魂?」


「そう、飛魂。聞いたことないんか?」


「……昔、先輩から聞いたことがあるな。歴戦をくぐりぬけ功績を上げた機体には魂が宿ると言われた。その名を飛魂。共に空を駆け続け、生死を共にした機体を本当に大切にして愛するパイロットにのみ見えるとされる、若い女性の姿をした魂。その姿を見たものは必ず偉大な名を残すといわれていると聞いた」


昴が説明する。


「じゃあ、その飛魂というのがお前なのか?」


長門が指を少女に指す。


「指、指すなよ。そうやで。将斗の愛機、零戦三二型に宿る飛魂や」


皆は少なからず衝撃を受ける。今まで艦魂というのがいたがまさか飛行機にもあるとは思わなかったからだ。


「でもさ、将斗が三二型に乗り換えてからなんで今まで出てこなかったのよ?」


飛龍が当然の質問をする。


「飛魂ってのは中々見えるもんとちゃうよ。普通の人は見えへんで。でも将斗は違う。本当に俺を大切にしてくれてるから俺は宿れたんや」


「そうか、成る程な」


うんうんと金剛が頷く。


「じゃあさ、他の機体にも飛魂は宿っているのか?」


三笠が零戦少女に尋ねる。


「それはわからへん。ただ言えることは俺達、飛行機と死線を共に過ごし、本当に愛してくれる人には宿ることが出来ると思うで」


「そうか……」


将斗が呟く。


「お前、名前はあるのか?」


瑞鶴が零戦少女に尋ねる。


「いやないで。うちらは、すぐになくなるからな」


零戦少女の声のトーンが低くなる。瑞鶴は地雷を踏んだと思った。


「じゃあさ、将斗に付けて貰ったらどうだ?」


榛名が零戦少女に提案する。


「そうやな。まーくんなら死ぬことはないしね」


「おいおい……」


将斗が苦笑する。零戦少女が将斗を見る。


「俺の名前付けてくれるか?」


零戦少女が上目づかいで将斗を見る。流石の将斗もそれには耐えられない。


「わかった。そうやな……………これやッ!!」


「何何ッ??」


零戦少女は将斗に詰め寄る。瑞鶴達はその行動にムっとするが黙る。


「お前の名前は………………蒼零や」


「蒼…零…?」


零戦少女こと蒼零が呟く。


「そうや、蒼零や。由来は『蒼い空を飛翔する零戦』って意味で蒼零や」


「長いな……」


榛名が呟く。


「だって俺こうゆうのあまり得意ちゃうからな。気に入ってくれたか?」


将斗が蒼零に尋ねる。


「蒼零……。いい名前や。ありがとう」


蒼零が頭を下げる。


「いやぁ、たいしたこととちゃうよ」


思わず将斗が照れる。


「あんな、今から契約したいねんけどさ、いいか?」


「契約?」


将斗が首を傾げる。


「おう。どうしてもしなあかんねん」


「まぁええけど」


「ほんなら行くで」


蒼零が少し躊躇うが、それを振り切り将斗の頭の後ろに手を回して、そのまま自分の唇を将斗の唇に重ねた。


その刹那、部屋の温度が一気に下がったのを将斗は感じた。


「……これが契約や。ゼ○の使い魔とは違うで。俺は一生、将斗と共に過ごす」


蒼零はそう言うとパアァと光に包まれて消えた。


後に残ったのは将斗と異常な殺気を放つ瑞鶴達である。


「(……俺、ほんまに死んだな。今日は厄日や……)」





その一分後、部屋から将斗の悲鳴が聞こえてきたのである。


赤眼黒龍先生どうでしょうか?少しパクリました。嫌でしたらすぐ直します。御意見や御感想等お待ちしてますm(__)m

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