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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第十七話 将斗と肥前の一日と謎の美少女二人



―――四月二十一日トラック諸島―――


トラック諸島は東洋のジブラルタルと呼ばれる場所で史実でも旧日本海軍が使用していた。そして、今のトラック島は緊迫した空気が流れている。その原因はある空母から出ている。



―――空母瑞鶴防空指揮所―――


「将斗さん、潮風が気持ちいいですね〜」


「そうだな〜」


将斗と防空指揮所にいるのは戦艦肥前である。何故将斗達がトラック島にいるのはニューギニア島東岸のポートモレスビーを攻略するため第二機動部隊がトラックに入港したのだ。二十五日に機動部隊はトラック島を出港する。わずかの間だが休みが乗組員に与えられている。だが将斗は艦を降りなかった。何故なら将斗は肥前にほぼ拉致られた状態である。


(なんでこんなことになったんや…)


将斗は心の中を溜息をつく。事の発展は昨日に起こる。



―――回想―――


『将斗さん』


『ん?どうした肥前?』


この時将斗は食堂で昼食をとっていた。


『あのさ、明日……い…一緒に遊びませんか?』


『え?そら別にいいけど何して遊ぶん?』


『えっと……それはまだ決めてないけど…』


『ふ〜ん。はよ決めとけよ』


『うん、わかった』



―――回想終了―――



(いやはやなんともまあ、いきなり肥前が遊びたいと言ったのはびっくりしたけど……こっちもびっくりやな)


将斗の視線の先には、肥前の手と自分の手が繋いでるとこだ。


(けど、肥前に上目づかいで「手繋いで」ってゆわれたら男としても手繋がなあかんよな)


将斗はそう思いながら潮風に当たる。


「あの将斗さん」


「どうした?」


肥前が顔を真っ赤にしながら将斗を見る。


「あの…将斗さんの部屋に行きたいんですけど……」


「俺の部屋にか?」


「はい。どんなのか見てみたくて…」


「まあ…いいけど…」


将斗は切れ切れに了承すると肥前の顔が明るみを増した。


「ありがとうございます。それじゃあ早く行きましょう!」


「お、おい肥前待てや!」


肥前が将斗の手をとり走って行く。この光景を二カ所で見ていた。



―――空母翔鶴防空指揮所―――


「ま、将斗〜!」


「肥前の奴、抜け駆けしやがって〜!」


「い、いくら先輩といえども許さん!」


「「将斗のバカヤロウ!!」」


「「将斗さん〜」」


「なんで私の艦にいるのよ…」


上から瑞鶴、三笠、金剛、榛名、飛龍、青葉、一六八、翔鶴である。そしてもう二人人いた。


「将斗〜なんで肥前がいいんだ〜」


一人嘆いてるのは初登場の戦艦敷島型の二番艦初瀬と。


「将斗殿…何故肥前なのだ…」


一人殺気を出してるこれまた初登場の防護巡洋艦松島型の一番艦松島である。


翔鶴は深い溜息をついた。


「あのさぁ、なんで私の艦にいるのよ?」


翔鶴は集まった全員に聞く。


「だってここの方が瑞鶴に近いからな」


うんうんと三笠の言葉に皆が頷く。


「あまり答えになってないと思うけど迷惑かけないでね」


翔鶴は釘を注すと光に包まれて自室に戻った。そしてもう一カ所、彼女達の他にも将斗達を見てる奴がいた。



―――ある所―――


「ま、さ、と〜〜〜!!!あたし達がいながら何をしてるんだ〜〜!!!」


「まーくんの馬鹿ー!!!」


二人の女性が広い草原の所でテレビを見て燃えている。


「翡翠姉!肥前が将斗の部屋に入るよ!」


「なんですってーー!!」


二人は再び画面を見詰める。



―――将斗の部屋―――


「わあぁ。ここが将斗さんの部屋ですか〜」


肥前は嬉しくてうきうきしながら部屋を探索する。


「将斗さん、これは何ですか?」


肥前が将斗に見せたのは未来ではよく見るソーラー式のウォークマンである。


「ああ、それはな音楽が聞ける機械や」


「へえ〜。そうなんですか」


「聞いてみるか?」


「いいんですか?」


将斗がイヤホンを肥前の耳につけて再生のボタンを押す。


『(著作権に引っ掛かるかもしれないので消しました)』


「いい歌ですね〜。………あ!これこないだハーモニカで吹いてた『夢であるように』ですね!」


肥前が嬉しそうに将斗に話す。その様子を瑞鶴達が扉の外で聞いていた。そしてもう一カ所でも見ている。


―――ある所―――


「将斗の奴〜ッ!!絶対どつくッ!!」


「まーくん………フフフフフフフフフフフフ………」


「ひ、翡翠姉。恐いぞ」


「黙れ昴ッ!!」


「は、はいッ!!」


姉に逆らってはいけない。殺されると思った昴である。



―――将斗の部屋―――


将斗はものすごい殺気に当てられ冷や汗がダラダラと背中から出た。


(な、なんや。この殺気は翡翠と昴みたいな殺気や)


実は外にいる瑞鶴達からも殺気は出ているのだが翡翠と昴の前では太刀打ち出来なかった。


「将斗さんどうしました?」


肥前が将斗に尋ねる。


「いや…なんもないわ」


「はぁ…」


将斗は答えたが中々冷や汗が止まることはなかった。


―――ある所―――


「……もう許せない」


「翡翠姉?」


翡翠がゆらりと立ち上がる。


「昴。私達も行くわよ」


「翡翠姉本気か!?でもどうやって行くんだよ?」


「もちろん気合いでよ」


「翡翠姉……無理だって」


「でも行かなきゃ!昴はいいの!?」


「そりゃ許せないけどよ……」


「行くか?」


「「!!??」」


二人が振り返ると、三人の男女がいた。男は髪が青くショートカット、女はピンク色の髪で同じくショートカット、もう一人は長髪の黒髪である。


「「あ!神〇家族の神〇佐間太郎と恋人のテ〇コと元彼女の小〇久美子だ!!」」


「元彼女って………」


久美子がの書いていじけてる。


「恋人って……エヘヘ〜」


テンコは頭から湯気を出してるがあえて突っ込まない。


「二人はしばらく無理だな…。っと話がそれたな。翡翠さん、昴さん……もう一度戻って将斗と暮らしたい?」


「「当たり前だよ。だって将斗が好きなんだから」」


「よっしゃ!んじゃ今から送るぞ」


佐間太郎が指を鳴らすと翡翠と昴の体がポォと光出す。


「頑張ってこいよ!」


「頑張ってね!」


「お気を付けて!」


テンコと久美子が手を振る。翡翠と昴も二人に手を振る。


「テンコも頑張って赤ちゃん作れよ!」


「久美子さんも頑張ってね」


「またな」


佐間太郎がパチンと指を鳴らす。二人の体は光に包まれて消えて行った。


「さあてどうなるやら」


「佐間太郎〜。赤ちゃん作ろう〜」


「神山君。私でよかったら…」


「………はぁ」


佐間太郎が深い溜息をついた。




―――将斗の部屋―――


こちらでは新たな展開が行われていた。


「将斗さん……」


肥前が目を閉じてる。事の始まりはいきなり肥前が将斗をベットに押し倒し、キスを迫った。


(ちょっとまてや。なんでいきなり肥前とキスしないといかんのや。お、俺には翡翠と昴が……あ、肥前いい匂いするな……って違うそうじゃなくて!)


もはや将斗は爆発寸前である。外にいる、瑞鶴達も今か今かと突撃準備をしてる。その時、部屋の真ん中がパアァァっと光出し、「痛っ!」と声がすると、光が輝きを失いその場所には二人の女がいた。最初肥前は他の艦魂が乱入してきたと思ったがなんか違う。将斗は二人を見て固まっていたが急に震えだし言葉を漏らす。


「……翡翠……昴……」


「「将斗……」」


三人は震えているが他の者達は混乱しといる。


「翡翠!!昴!!」


「「将斗!!」」


将斗が駆け寄ろうとした時。


バキィッ!!


翡翠と昴が殴った。(しかもグーで)


倒れた将斗に一言言い放つ。


「「この浮気者!!」」



新たな波乱が展開することは明らかであった。


え〜文の中に神様家族が出てきましたが気にしないで下さいm(__)m。歌はELTの『FeelMyHeart』です。それではまた次回。御意見や感想等お待ちしてます。m(__)m

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