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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第十六話 帝都空襲

総アクセスが三万を越えました。ありがとうございますm(__)m

―――四月十八日横須賀海軍航空隊基地―――


将斗は横須賀航空隊にいた。


「椎名君久しぶりだね」


将斗が振り向くとそこには川嶋教授がいた。


「教授お久しぶりです」


将斗が頭を下げる。


「ははは。私はもう教授ではないよ」


「そうでしたね川嶋中将」


川嶋ら四人の教授は軍属になり技術中将等になっている。今日は川嶋中将しか来てない。


「けど、自分に何の用なんですか?」


「うむ。実はな新型機のテストをしてほしいんだ」


「新型機ですか?」


「うん。まあ新型機言うが実際は零戦の改良型なんだがな」


「そうなんですか?何型ですか?」


「三二型だよ。ニニ型は既に君と鞍馬君にしているからね」


「性能はどんなんですか?」


「これだよ」


川嶋中将がポケットから紙を取り出す。


「性能は最大速度五百九十五キロ。航続距離は三千二百キロ。武装は機首に十二.七ミリ機銃が二つと主翼に二十ミリ機銃が二つある。機体の装甲は二一型より三.五倍。発動機は三菱の金星エンジン千五百三十馬力だ」


「す、凄い性能ですね」


将斗が慌てる。


「量産化されるとしばらくはこいつが空母部隊の主力戦闘機だ」


将斗が格納庫を見ると整備員達が零戦三二型を押している。


「後、噴進弾が八発完成してね。ついでに発射テストもしてほしいんだよ」


「いいですよ」


「将斗ッ!!!」


「信一ッ!!!久しぶりだな」


格納庫から信一が出てきた。


「三二型のテストか?」


「ああそうなんや」


「俺もやで」


「んなんやったら久しぶりに模擬空戦でもするか?」


「おッ!!いいなぁ。負けたら酒おごりやで」


「よっしゃわかったッ!!」


将斗と信一が三二型に乗ろうとした時、川嶋中将に呼び止められた。


「すまんが二人ともちょっと待ってくれ。今日は何の日か覚えているかね?」


「え〜と、確か帝都空襲ですよね?」


「そうだ。実は君達に迎撃もしてもらいたいんだよ」


「え?横須賀や厚木や木更津の航空隊がいるじゃないですか?」


「いることはいるんだが……。何故かしらんが航空隊に所属している零戦二二型が相次いでエンジントラブルを起こしているんだよ。そして先程、敵の空母部隊を発見した。飛行甲板に爆撃機がいないから恐らく日本に向けて発艦した思う」


「マジですかッ!?」


将斗達が驚く。


「そうなんだよ。だから君達に出撃してもらいたいんだ。機銃弾は充填している」


「分かりました。全機撃墜してきますッ!!」


将斗と信一がさっと川嶋中将に敬礼し、三二型に駆け寄る。三二型の操縦席に乗り込み素早く計器を確認する。


(異常なしやッ!!)


将斗は整備員に大声で叫ぶ。


「前離れッ!!スイッチオフッ!!エナーシャを回せぇぇッ!!」


整備員が回す。エナーシャの回転数が最大になる。


「コンタクトーーーォッ!!」


将斗はメインスイッチをいれる。将斗はエナーシャ・スタータとエンジン・シャフトを接続するための「引き手」を引く。


コココッ……コココッ……ゥィィィ……


プロペラが回り始める。将斗はスロットルレバーを前に動かし、燃料を送り込む。


バラバラバラバラッ!!


ボボボボ……。


将斗は零戦を滑走路の風下側へ行く。後ろから信一もついてくる。


ババババババッ!!


将斗はブレーキを緩めながらスロットルレバーを前に出していく。


バォォォッ……


零戦が離陸滑走する。将斗は操縦桿を将に押し込んで「下げ舵」にする。零戦が水平飛行の姿勢で滑走する。


バオォォオ……


速度が上がる。将斗は操縦桿をゆっくり引く。


ブオォォォ…ォ…ォ



三二型は緩やかに上昇する。その後ろには信一の三二型もついてきてる。


「敵爆撃機は?」


将斗は地上の電探員に尋ねる。


「後十分で視認出来ます。高度は二千メートル程です」


「了解。信一ッ!!高度取って奴らのケツから叩き込むでッ!!」


「よっしゃわかったッ!!!」


二機の零戦は上昇し、辺りを警戒する。



―――十分後―――


「信一ッ!!見つけたでッ!!一時の方向やッ!!」


「ほんまやッ!!将斗行くでッ!!」


二機の零戦はB−25の編隊の後ろに回る。


「信一。俺はドーリットル機を落とす」


「わかった。俺は最後尾を落とす」


二人は操縦桿を倒し、急降下に移った。


将斗は九八式射爆照準器をのぞき、噴進弾の発射ボタンを押そうとするがまだ押さない。やがて照準器いっぱいにB−25が見えると発射ボタンを押した。


「くらえッ!!!」


カチッ。


ビシュンッ!


ドグワッ、ガッシャーン!


ガラスを突き破って機内に飛び込んだ噴進弾が操縦席で炸裂した。


グワワンッ!!


B−25はゆっくりと落ちていく途中、下にいたB−25に激突しそのまま爆発四散した。信一も噴進弾を発射し見事にB−25に命中し積んでいた爆弾が誘爆して四散する。


「よっしゃーーーッ!!ドーリットル落としたでッ!!」


降下しながら将斗が操縦席で喜ぶ。


「阿呆ッ!!まだ二機落としただけやッ!!まだ十四機も残ってるわッ!!」


無線から信一の怒号が聞こえる。


「わりぃわりぃ信一。んならさっさとやっちまうかッ!!」


将斗が操縦桿を引いて上昇する。


将斗は下方からB―25を銃撃をした。


ダダダダダダダッ!!


ドドドドドドドッ!!


十二.七ミリと二十ミリ機銃弾の弾丸がB―25を襲う。


ボゥッ!!


二十ミリ機銃弾が右エンジンに命中し、グラリとB―25が右に傾き、脱落を始める。


その時だった。


ガッ!!


グワァァーーンッ!!


なんと、脱落を始めたB―25がたまたま下方にいた別のB―25と接触、爆弾が誘爆し、二機とも爆発四散をしたのだ。


「すんげー偶然やなぁ……」


将斗が落ちていく二機の部品を見てア然とする。


だが、それは数秒の事だ。


将斗は他の機を狙いに発動機にムチを入れる。


他の爆撃機は慌てて旋回機銃で応戦するが二機の零戦には当たらず、次々と噴進弾と零戦の機銃弾の餌食になっていく。


二十分後、爆撃機の姿は無く二機の零戦が蒼い空を飛行していた。


「勝ったな……」


信一が呟く。


「お〜い、信一ッ!!酒奢れよな〜ッ!!」


「えッ!?( ̄▽ ̄;)俺かいなッ!!」


二機はぎゃぁぎゃぁと騒ぎながら横須賀航空基地に向かった。


肥前「次はようやく私ね」 作者「はいそうです」 肥前「どんなの書くの?」 作者「それはお楽しみということで」 肥前「案外まだ考えてなかったりして」 作者「まだ途中や。任しといて下さい」 肥前「よろしく」 肥作「「それではまた次回!!!御意見や感想等お待ちしてますm(__)m」」

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