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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第十二話 将斗と信一の過去

その夜、信一は大和や長門に全艦艇の全艦魂を呼ぶようにした。重大なことを話すからである。


――戦艦大和第三会議室――


「信一、皆さん集まったわよ」


陸奥が信一に声をかける。信一は振り返る。


「あぁ、陸奥ありがとう。じゃあ皆座ってくれ」


信一が皆を座らす。


「さて…。単刀直入に言おう。俺と将斗はこの時代の人間ではない。未来の人間や」


艦魂達は目が点になり呆然とする。すると、瑞鶴達が笑い出す。


「はっはっは。信一よ。お前はとうとう精神が逝かれたのか?」


金剛はそう言うとまた笑い始める。それに釣られて何人かの艦魂も笑い出す。信一は気にすることなく話を続ける。


「俺達の歴史では日本は負ける」


金剛は笑うのを止め、激怒する。


「いい加減にしろッ!!日本が負けるだと?片腹痛いわッ!!一体どうやったら日本が負けるんだ?戦艦でも三笠長官ら含めても三十隻近くもいるんだぞッ!!」


「……日米開戦時、戦艦は十、正規空母も六隻しかいなかった。後から大和、武蔵が完成したが結局負けた。開戦初期日本は快進撃をしたが、42年の五月、五航戦がポートモレスビー攻略作戦に失敗した。勝負に勝ったが作戦は輸送船団が退却したため失敗だ。この戦いで空母祥鳳が沈没した」


当の本人の祥鳳は驚く。


「あたしがですか?」


「そうだ。日本空母の最初の喪失だ。その次はミッドウェイ海戦だ。この戦いで空母赤城、加賀、蒼龍、飛龍、重巡三隈が沈没、最上が大破した」


「あたし達が死ぬの?」


蒼龍が聞く。赤城や加賀、飛龍はありえないとゆう表情で青ざめてる。


「そうだ。糞司令長官の南雲のせいでな」


信一が南雲に対する怒りを一気に出す。艦魂達はびっくりして後ずさりする。


「南雲中将がか?」


金剛が聞く。


「ああ、本来なら塚原長官や機動部隊の第一人者の小沢治三郎中将や二航戦の山口多聞少将が司令長官がいいのだが、年功序列のせいで敵わなかった。ミッドウェイ島を攻撃中、米機動部隊を発見したが、その時ミッドウェイに向かった攻撃隊が第二波の攻撃要請が出たため、艦隊攻撃用の第二次攻撃隊を兵装転換した。完了したその時に機動部隊発見が入り、再び兵装転換を命令した。山口多聞少将は攻撃隊を出すべきだと意見具申したが南雲達に無視された。そして、運命の0723時、攻撃隊を発艦しようとした瞬間、赤城、加賀、蒼龍にドーントレスが襲いかかった。最初に被弾したのは加賀だった」


「私なの?」


加賀が聞く。信一が頷く。


「あぁ、爆弾が四発、艦橋にも命中し、岡田艦長以下艦橋にいたものは全員が戦死した。次は、赤城に一発、至近弾が一発が命中した。一発くらいでは沈まないだろうと思われたが、命中場所がエレベーター付近だったため次々と誘爆した。次は蒼龍に三発が命中した。けど、蒼龍搭乗員の戦死者は十名程度で多くの搭乗員は救出されてる」


「ちょっとまってよ。あたしはどうなるのよ?」


飛龍が聞く。


「飛龍は爆撃は免れたよ。その後、山口多聞少将の指揮の元、艦爆十八機、零戦六機が発進し、第二波に友永隊長率いる艦攻十機、零戦六機が発進する。二波の攻撃で空母ヨークタウンが大破するが残った空母エンタープライズ、ホーネットの攻撃隊により、爆弾四発が命中し、山口多聞少将と加来艦長は飛龍と運命を共にしたよ」


「天城と土佐はどうした?」


三笠が尋ねる。


「……史実には、天城と土佐はいない」


「「え?」」


天城と土佐はア然とし他の艦魂もざわめき出す。


「二隻とも、ワシントン軍縮条約で廃船となる。詳しくなると、天城は空母に改装されるが、関東大震災により船体が大破し、そのまま解体となる。土佐は標的艦にされ、土佐湾で撃沈される。三笠達旧式戦艦も解体及び標的艦になり処分されるが、三笠は日露戦争の英雄であるため、記念艦となった。主砲を四十一センチ砲に全戦艦が改装されてるが、史実ではそれがなかった。話しを戻すで……ミッドウェイで負けた日本軍はその後、ガダルカナル島等各地で連敗し、連合艦隊司令長官の山本五十六もソロモン諸島のブーゲンビル島を飛行中、待ち伏せに合い戦死した。44年には、マリアナ沖海戦で小沢機動部隊の航空機はほとんど撃ち落とされ、米軍からは『マリアナ沖の七面鳥撃ち』と呼ばれ惨劇となる。その後、レイテ沖海戦で、空母は囮になり戦艦は主体と支隊に分かれてレイテに向かうが、支隊である扶桑、山城が撃沈し、主体でも戦艦武蔵が撃沈された。さらにこの戦いで神風特別攻撃隊による攻撃が開始された」


「神風特別攻撃隊?」


大和が尋ねる。


「……神風特別攻撃隊、通称、神風特攻隊は、第一航空艦隊司令長官大西瀧次郎中将が発案し実行されたもので、零戦に二十五番または五十番を積んで敵艦に体当たり攻撃をするんだ」


「何だとッ!!」


三笠が席をガタっと立ち上がる。


「もはやそれは攻撃とはゆわんッ!!自殺体当たりだッ!!」


「そうや。結果、空母が沈没したためその気になった軍令部は特攻を続けさした。そのせいで、特攻ボートの『震洋』、体当たり魚雷の『回天』、特攻ロケットの『桜花』が開発され、陸海で合わせて約五千人が特攻で戦死した。その大半は、二十にも行かない十代の若い青年達や」


「そんな…」


日向が青ざめてる。


「……そして、45年沖縄に上陸した米軍を撃ち破るため連合艦隊が出撃したが、出撃したのは戦艦大和、軽巡矢矧、駆逐艦、浜風、朝霜、磯風、霞、初霜、冬月、涼月、雪風のわずか十隻の艦隊が沖縄へ目指した」


「十隻だと?航空機の護衛がないとまるで特攻ではないかッ!?」


信一の話しに金剛が激怒する。


「………その通りや」


信一がボソッとしゃべる。


「どうゆうことだ?」


榛名が尋ねる。


「大和以下艦隊は、海上の特攻艦隊やッ!!」


艦魂達は信じられなかった。だが信一が真剣に話すのを見て本当だと判断する。むろん金剛もだ。


「米軍の航空攻撃で大和、矢矧、浜風、朝霜、磯風、霞が沈没し、残りの艦艇は佐世保に戻った。そして、八月六日、午前八時十五分、広島に人類初の原子爆弾が落ちた。九日には、長崎にも原子爆弾が落ちた。そして、八月十五日正午、日本は連合国に無条件降伏した。戦後、軍は解体されたが数年後に再び復活した。日本は平和になった」


信一の長い話に艦魂達は黙ってる。信一が酒を飲むと、再び話始める。


「………さて、今から将斗の過去を話す。聞きたくない奴は部屋を出ろ」


だが、艦魂達は部屋を出なかった。


「………あいつは、本来は金持ちの息子やった」


『……!』


艦魂達が色めき立つ。信一は話しを進める。


「将斗とは、家の近所の付き合いでな幼なじみでもあった。そして、将斗の近所に翡翠と昴も住んでいた。もちろん二人も金持ちの娘でな、将斗の親と翡翠と昴の親は親友同士やった。小さい頃は四人でよく遊んだで。翡翠と昴は将斗が好きでな。そして、将斗も二人が好きだった。………けど、俺達が十六の時、事件が起きた」


「事件だと?」


瑞鶴の問いに信一が頷く。


「あぁ……忘れもするか。あの日、将斗は父親に呼ばれた。



―――回想―――


『親父なんや?どないした?』


『実はな、俺は再婚することになったんだ』


『おぉ、そりゃおめでとさんや。んで誰やその再婚相手って』


『お前がよう知ってる相手や。ほなきなさい』


ガチャッ。


将斗が入ってきた扉が開き、昴と翡翠が入ってきた。


『翡翠ッ!!昴ッ!!なんでここにおるん?』


『彼女達は今日からここに住むことになった』


『………どうゆうことや親父?』


『彼女達は俺の妻だからだよ』


『なんやてッ!?』


『父さんッ!!もう一度考え直してよッ!!』


『兄ちゃんッ!!兄ちゃんは知ってたん?』


『今さっき聞かされたよ』


『ふんッ!!お前達には関係ないことだ。こいつらの親が莫大な借金を抱えたからな。俺が支払う代わりに二人と結婚をすることを条件に出したらあっさりとくれたわ。……さぁ、分かったら部屋から出ろ。今から三人で楽しい事をするからな』


将斗の父親が二人をいやらしい眼で見たその時、将斗はプチンとしたで」


「プチン?」


飛龍が信一に問う。


「完全にキレたってことや。


『バキッ!!』


『何をする将斗ッ!!』


『うるせーーーッ!!借金の肩代わりで結婚?舐めんなやッ!!テメーはコンクリートで固めて大阪湾に沈めたるッ!!』


そう言って将斗は父親をボコボコにしばいたで。むろん将斗の兄貴も自分の父親をしばいたで。しばいた最後に将斗のやつ。


『翡翠と昴はテメーのもんじゃねぇッ!!俺のもんやッ!!』


『『将斗ッ!!……』』


結果、将斗は父親から二人を取り返した。しばかれた父親は両手足の骨折、頭蓋骨も骨折し、全身打撲をおった。さらには、精神も逝かれてしまって植物状態や。けど俺らがしったこっちゃない。自分が悪いねんから。その後、三人は家を出た。出る間際に将斗の兄貴が少量の金を渡した後、


『三人共…幸せになれよ。家のことは任しとけッ!!』


『ありがとう兄ちゃん』


『『お兄さん、ありがとうございますッ!!』』


三人は半年程俺の家に居候してたけど、中国が日本に戦争を起こしたんや。俺ら四人は志願して日本軍……(名前が自衛隊から代わった)に入った。最初は海軍に入ろうとしたんやけど、四人共落ちてな。しゃーなく空軍に入ったんや。自慢話になるけど、四人はすぐに操縦を覚えて戦場に行った。そしたら、あっという間に何十機もの敵機を落としてな。俺ら四人は『空戦の守護神』とか言われてな。そんなある時、味方艦隊の上空警戒中の将斗の戦闘機が故障してな。やむを得ず、不時着水したんだ。そのものの数分後に敵艦と敵機が来て迎撃したんだが、一隻の護衛艦の艦橋に機銃掃射してその艦は一時機能停止したけど、すぐに機能を取り戻したんだ。後から聞いたけど、その時将斗が指揮を取ったみたいでな。その話を聞いた海軍が急遽、俺ら四人を海軍に入隊させたんだ。ようするに両方の部隊に所属してんだ。そして、将斗と翡翠、昴が結婚するゆーて所属する空母で式を挙げたよ。多くの艦魂達に手痛い祝福されたけどな」


「未来にも私達のように艦魂がいるのか?」


「あぁ、将斗の取り合いがいつも絶えなかったな(笑)」


(未来でもかよ…)


話しを聞いた艦魂達はそう思った。


「けどな、中国との戦争がようやく終わった時、今度は米国と戦争になった。そして………七月七日……ハワイ攻略のため艦隊が出撃した。んで、ハワイを空襲したんだ。その時だった。オアフ島上空で警戒飛行をしていた翡翠と昴の戦闘機が下方から来た戦闘機に撃ち落とされたんだ」


『………ッ!?』


「翡翠と昴はなんとかパラシュートで脱出した。……けどなそれは始まりに過ぎなかったんや」


「どうゆうことだ?」


「その後、撃ち落として捕虜にした米兵から驚きの情報が入った。奴ら……アメリカの奴らが翡翠と昴を凌辱してるってなッ!!」


『えッ!?』


「そして、艦隊司令の山口司令長官の許可を得て翡翠と昴がいるというヒッカム飛行場に戦闘機で銃撃しながら直接強襲着陸を決行した。米兵を日本刀と拳銃で殺しながら部屋という部屋を探し回ったわ。そして、翡翠と昴を見つけた時、…ふ…二人は………犯されてた。俺と将斗はその風景を見た瞬間に持っていた日本刀でその部屋にいた米兵を殺しまくった。将斗がよーさん殺してたな。急いで二人を見るが奴ら、二人に薬を盛ったみたいでな。ほとんど意識がなかった。何度目かの呼びかけで二人がなんとか目を覚ました。


『翡翠ッ!!昴ッ!!』


『…ま…将斗…ごめんね…』


『ごめ…ん…将斗…もう……少し…ま…回りを見てたら…』


『いいんや、翡翠、昴。もう助かったんや。もう大丈夫や』


その時、俺も二人が生きてたことにホッとしてた。けど、殺したはずの米兵の一人がまだ生きてた。


『くたばれジャップッ!!』


『『!?将斗危ないッ!!』』


『ダンッ!!ダンッ!!』


『翡翠ッ!!昴ッ!!』


米兵が撃った弾丸が将斗を庇った翡翠と昴の胸に当たった……。急いで俺は処置しようとしたが……もう手のほどこしようがなかった。撃たれた二人は将斗振るえながらも将斗に抱きついた。


『ま…将斗…生き…てね……』


『お…お願…いな…将斗……』


二人はそう言ったらズルっと倒れて息絶えたわ。


『ひ、翡翠?す、昴?冗談だよな?………おいッ!!返事をしろッ!!翡翠ーーーッ!!昴ーーーッ!!』


『……将斗………』


『ウグッ…ヒグッ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』


将斗は30分程泣いてた。むろん俺もだ。その間にハワイ攻略作戦が始まり、見事にハワイを占領した。……だがその後、将斗がある行動に出た」


「行動?」


「虐殺や…米兵を虐殺しはじめたんや」


『えッ!?』


「ヒッカム飛行場で二人を犯してた奴ら全員を殺した。十万はいったな。その後に、オアフ島の守備隊も二人を凌辱したと言ったからもちろん虐殺した。全部で二十万やったけ?話しを聞いた艦隊乗組員や陸戦部隊も賛成して虐殺したで。ただし、民間人は殺してない。兵だけだ。それからあいつはアメリカ人をすべて殺すことを目標にして戦場に身をおいたよ。そして、アメリカと休戦になり日本に向けて移動するために飛行機で飛行中、めっちゃ凄い雷がなったと思ったら俺はこの世界にいた。……これが将斗と俺の過去のすべてだ」


信一は話し終えるとまだ残っていた酒をグイッと飲む。話しを聞いた艦魂達は動けなかった。いやこれから将斗にどう接していいのか分からなかった。すると、信一がそんな空気を察した。


「別にお前らが悩むことはねぇわ。お前らは、日本海軍の艦魂だろ?なら勝つため戦うのが常識だろ?」


「うん。それは皆分かってるよ」


「じゃあなんだ?」


飛龍がもじもじしながら答える。


「将斗にどうやって接したらいいのか分からなくて……」


信一は思わず滑ってしまった。なんとか体制を立て直す。


「あのな……別に今まで通りでいいんだよ。将斗が寂しそうに見えたら、抱きつけ。それが一番や」


「阿呆かッ!!そんなこと出来るかぼけッ!!」


スパァァァンと信一の頭にハリセンが直撃する。叩いたのは榛名だった。

信一は倒れる寸前に呟いた。


「ナイスツッコミや榛名。売れるで………」


信一はそのまま気絶した。艦魂達は将斗とどう接したらいいのか対策会議が始まった。



―――戦艦大和防空指揮所―――


「♪〜〜♪♪〜〜♪♪〜〜」


いつものように将斗がハーモニカで『夢で○るように』を吹いている。吹き終わり、将斗が夜空を見つめる。


「……翡翠……昴……」

そう将斗が呟く。将斗はいつまでも夜空を眺めてた。



作者「はい、やっと過去が終わりました」 瑞鶴「次はどうするのだ?」 作者「次は、捕獲した英東洋艦隊が出てきます」 将斗「とゆーと、プリンスオブウェールズとレパルスが出て来るな」 作者「そゆことや。御意見や感想等お待ちしてますm(__)m」

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