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新大東亜戦争  作者: 零戦
128/131

翡翠外伝

久しぶりにここへ帰ってきましたッ!!


タイトル通り、翡翠の外伝です。




どうも、私は某新聞社の記者の栗田進です。


今回はたまたま椎名将斗の妻、翡翠氏とお会いする事が出来たので、その一部始終を見せましょう。





―――大阪某所―――


「やっほぅ。君が記者かな?」


大阪のとある某所のカフェで待ち合わせだった。


「お帰りなさいませ御主人様♪」


……ぶっちゃけ日本橋のメイドカフェである。(ちなみに作者はまだ行ってない)


「んで、今日は何の用?」


今日は翡翠氏が第二次大戦の講話後の結婚式での事で聞きに来ました。


「あぁ〜結婚式か〜。懐かしいわね〜。山口さんや山本さんはもう逝っちゃったけど、坂井達がまだいるからたまに思い出話で話題になるわね」


翡翠氏は天井を見つめてフフッと微笑む。


恐らく翡翠氏の目の前には山本五十六元帥や山口多聞元帥達が浮かび上がっているのだろう。


しかし、翡翠氏……いや艦魂に関わった人物はまるで年を取っていないように見受けられる。


以前に取材した将斗氏も年齢は八十を過ぎているのに四十代のような雰囲気を出している。


だが、今回の相手である翡翠氏には慎重に会談をしないといけない。


翡翠氏は1985年の日米の貿易摩擦が起きた際、経済産業大臣だった翡翠氏が日本製品を壊すアメリカ人に大激怒。


「人が汗水流して一生懸命作った物を何壊しとんのじゃゴルアァァァァァァァァァーーーッ!!!」


暴走した翡翠氏がアメリカ大使館に殴り込みをかけて、大使館を全壊(最終的に戦闘ヘリ飛燕の対地ミサイルで爆破させた)させて日米の仲が悪くなり、第二次大東亜戦争が勃発するかもしれなかった『日米危機』があった。


もし今日、それと似たような事が起きたら自分は会社を辞めさせられるどころか、この世にいた形跡すら抹消されるであろう。ガタガタブルブル((゜Д゜ll))


「で、結婚式がどないしたん?」


は、はい。実はですね、先日、宮内庁に勤めている友人に会った時、友人が昭和天皇の日記を見つけたのですよ。


「ほぅほぅ」


それで日記の中味なのですが、たった一日しか書いていないんです。


「一日?」


はい。貴女達が将斗氏と結婚した8月25日です。


「ふぅ〜ん。それがあたしと何か関係あるん?」


はい。日記の前半は翡翠氏達の結婚式の事が書かれていたのですが、後半が……その……。


「何かあったん?」


……重婚の話しなんですよ。


本来、日本は一夫多妻制を認めていないのに急に昭和天皇の勅令で決まったとか。


「あぁ〜、そんなんあったなぁ」


それで後半の日記なんですが、翡翠氏に対する愚痴があったのです。


『無理矢理認めさせられた』


『九九式軽機関銃を突きつけられた』


とかあるんですが……それは本当なんですか?


「うん本当」


即答ッ!?


「だって脅したんは本当やし。それに罪や言うても今更時効やん」


それはまぁ……そうですが……。


ではあの時、昭和天皇にどのような対応したんですか?


「結婚式の一週間前に皇都(日本は1950年に日本帝国から日本皇国に国名を変更した)の東京に行ったんや。んで、夜中に皇居に忍び込んだんや」


………ちょっと待って下さい。


確か、皇居には陸軍最強師団の近衛師団がいたはずでは?


「そらぁ抜き足差し足忍び足な具合に忍び込んで、まぁ見つかった時は気絶させたよ。確か十五人くらいかな。いやぁ人が多い多い(笑)」


………(もしかして、自分は今、翡翠氏の新しい伝説を聞いているのか?)


「んで、陛下の部屋の前に着いた時には一個中隊くらいの人数が部屋の前にいたのよ。それで、試作品の催眠ガス弾をありったけ投げたのよねぇ。確か二十個はあったわね。あぁ、自分はちゃんと防毒マスクしてたから」


………(悪魔以上の鬼だこの人(汗)……)


「そして部屋に入ったら陛下いたから九九式軽機関銃で脅したのよ」






―――回想―――


バタァンッ!!


翡翠が扉を蹴る。


「フ、あたしを止めたかったら後、一個師団持ってきなさいよ」


翡翠が部屋に入る。


すると、部屋に寝巻き姿の昭和天皇がいた。


「ぬッ!?貴様か、侵入者とやらはッ!!」


「まぁそうなんやけど、あんた昭和天皇?」


「如何にも。余が昭和天皇の裕仁である」


「………やっと見つけた♪」


翡翠がカチャッと九九式軽機関銃を握る。


「貴様、その機関銃をどうするつもりだ?」


「……………」


翡翠はそれに答えず、昭和天皇に歩み寄る。


昭和天皇は本能で後ろに下がるが、後ろは壁である。


「………こうするのよ」


チャキッ


翡翠は九九式軽機関銃は昭和天皇に構えた。


「ッ!?貴様、暗殺が目的かッ!!」


昭和天皇の表情が青白くなる。


「ちゃうちゃう。一つお願いがあってきてん」


「願い……だと?」


「そう。……日本の夫婦制度を変えてほしいのよ。一夫多妻制にね♪」


「何ィッ!?み、認められるかッ!!」


「ふぅ〜ん。今のあんたにはYESかNOしか無いの。あ、でもNOだったら殺すからYESしかないわ。ゴメンゴメン」


翡翠が舌を出して片目をつぶる。


「むむむ……………」


「さぁどうする?」


翡翠が昭和天皇のお腹にグリグリと九九式軽機関銃を当てる。


「ぐぅ……み……認めよう」


「はい、オッケー♪内大臣に言いなさいよ」


翡翠は笑顔で部屋を出ようとするが、途中で止まる。


「それと、もし一夫多妻制にしなかったらどうなるか分かってるでしょうねぇ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


翡翠が昭和天皇に殺気を送る。


「(は、波動砲ッ!?)う、うむ。昭和天皇の名にかけて必ず一夫多妻制にするッ!!」


「うん、それじゃあ結婚式でね〜♪」


翡翠はそう言って皇居を去った。





―――回想終了―――





……何だろう。言葉に出ないとはまさにこれだな。


「いやぁ〜。あの時はあたしも若かったからね〜。あ、メイドさんコーヒーお代わりね。後、『き、禁則事項ですッ!!』て言って」


「コーヒーお代わりお持ちしました。……き、禁則事項ですッ!!」


「OK♪ありがとうね」


……何だか凄い伝説を聞かされました。


「あぁ、将斗はオーム真理教の場所を爆撃とかしてるからねぇ」


あれは凄いですよ本当。


「あら、もう5時ね。そろそろ夕飯作らないといけないから帰るわ」


あ、長々と取材ですみませんでした。


「いいのよぅ。一ヶ月ぶりに日本橋に来たし」


……頻繁に行かれてますね。


「アハハハ。それじゃあね」


翡翠氏はそう言って電車で帰った。(環状線に乗って)


……ゲ、ケーキ二つにシュークリームも食べてるよ……。


俺、給料日前なのに……。





後に、発行された週刊誌に翡翠氏の取材が大々的に取り上げられ、約一ヶ月はワイドショーを賑わせた。

御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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