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新大東亜戦争  作者: 零戦
119/131

第百四話 最後の艦隊決戦

最後の二隻はマジで『ご都合主義』です。





―――22:30旗艦大和―――


空母部隊と別れた決戦部隊は連合軍艦隊に向かうべく一路、航行していた。





旗艦大和の第三会議室では、決戦部隊の全艦魂が集結していた。


「……最早、私から言う事はない。ただ一つ………勝つ事だけだ」


会議室で大和が最後の訓示をしている。


皆の手には酒が入ったオチョコがある。


「皆の武運を祈るッ!!」


大和が酒を飲むと全員が飲む。


「……解散ッ!!」


大和の言葉に全員が転移した。


「……ご苦労さん大和」


将斗が大和を労う。


将斗達は、最後の決戦を見届けるべく大和に乗艦していた。



「……将斗。何人が生きて帰れるだろうか……」


大和が帽子を取る。


「……さぁな。戦艦はかなりやられるやろな。まぁ、雪風は生き残るやろな」


「幸運艦の由来でか?」


「まぁな。後は長門くらいかな」


「私ら戦死フラグかよ………」


「冗談やって……」


将斗達は笑う。


「さて、俺は寝るわ。山本長官からも言われてるし」


「もう寝るのか?」


「前回の艦隊決戦で艦長代理したからな。臨時の補欠艦長やて」


「何だそりゃ?」


「知らん。作者が考えたからな」


何か頭に浮かんだby作者。





「まぁええや。じゃぁな」


「あぁ」


二人は別れた。





―――翌朝07:30―――


「長官。索敵機より入電。『我、敵戦艦部隊発見ス。味方艦隊ヨリ距離二百五十キロ』」


通信士が艦橋に入ってくる。


「そうか……。奴らも考える事は同じか………」


山本は天井を見上げる。


「………宇垣…」


「はい」


天井を見上げてた山本は宇垣参謀長に顔を向ける。


「……三笠に発光信号だ」


「了解ッ!!」





……10分後、戦艦三笠は日本の大本営にある電文を送った。


『敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハコレヨリ敵連合軍艦隊トノ最後ノ決戦ヲシ、コレヲ撃滅セントス、本日天気晴朗ナレモト波高シ』


戦艦大和と三笠にZ旗が掲げられた。





―――10:45旗艦大和―――


「敵連合軍艦隊、距離五万七千ッ!!」


「………総員戦闘配置につけッ!!」


有賀艦長が配置命令を出す。


「水上機搭載艦は全機発射させろ。着弾観測をさせる」


「……電探射撃をしないのですか?」


「無論する。念のためだ」


「はぁ……」


砲術参謀が首を傾げる。


山本の本音は空中退避である。


電探射撃が有効なため、水上機の搭乗員達を腐らせない山本の配慮である。


「大和型は主砲の最大射程から射撃を行う」


大和型の最大射程は五万である。


「同航戦にする。取り舵一杯」






―――地図―――



  連合

  ↓

  ↓



        ↑

        ↑

        GF



――――↓――――



    連合    GF

     ↓     ↓



下手ですみません。





―――連合軍旗艦フロリダ―――


「敵艦隊。同航戦に持ち込んでいます」


「……トーゴーターンを使わないのか……奴らめ……この艦隊決戦が最後だと考えてやがるな」


ハルゼー大将が舌打ちをする。


「だが、勝つのは我々だッ!!全艦砲雷撃戦用意ッ!!」





―――旗艦大和―――


「距離四万九千ッ!!」


「砲撃戦用意ッ!!」


艦橋内に大和艦長有賀幸作大佐の怒号が響く。


「照準用ー意ッ!!」


世界最大の戦艦の主砲である五十六センチ三連装砲が旋回して、敵連合軍艦隊の一番艦に照準を合わせる。


「……山本長官。全艦砲撃準備完了です」


宇垣が山本に報告する。


「……大和、武蔵撃ち方始めッ!!」


「撃ぇぇーーーッ!!」


有賀艦長が叫ぶ。


ズドオォォォォォォォーンッ!!!


世界最強の主砲、五十六センチ砲は紅蓮の炎を上げた。





―――連合軍旗艦フロリダ―――


「敵一番艦、二番艦発砲ッ!!」


見張り員からの報告にハルゼーは驚いた。


「何だとォッ!?」


この時、フロリダ以下の戦艦群は主砲塔を左舷側へと旋回中であった。


同航戦の体勢となった敵の単縦陣へと主砲塔を向けてたのだ。


そこへ、二隻から放たれた砲弾十八発が時間差をつけて落下してきた。


それらは、一瞬で海面を沸騰させ、巨大な水柱を立ち上げた。しかも―――。


「初弾から夾叉だとッ!?」


ハルゼーは愕然とした。


大和、武蔵、放った砲弾は一斉射目から夾叉―――つまり、その落下範囲内にフロリダを捉えていのだ。


「馬鹿なッ!!奴らの主砲は四十六センチじゃないのかッ!?」


四十六センチ砲の最大射程は四万二千。


今の距離は四万九千。


ハルゼーの結論。


「奴ら……四十六センチより上の主砲を搭載しているのか……」


何故、気づかなかった?


「……まぁ構わねぇさ。三万八千まで持ち込めたらこちらが勝てる……」


ハルゼーの視線の先には、二隻の軍艦がいた。


しかし、その軍艦は主砲を一門を搭載していなかった。


「全艦突撃だッ!!勝機は我々にあるッ!!」


ハルゼーは叫ぶ。


大和、武蔵から再び、フロリダに砲弾が落下してきたが、ハルゼーは気にしなかった。


御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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