プロローグ
目が覚めたらそこは一面真っ白世界だった。
「………あれ、ここどこや?」
俺は辺りを見回すが真っ白世界しかないためよくわからない。
「………もしかして、俺死んだのか?」
男が呟く。
「いやいや、君は死んではおらんよ。とりあえずはな」
どこからか、声が聞こえてきた。
「……誰やッ!!」
俺はとっさに腰に付けていた、9?拳銃を構えた。
「おぉすまんすまん。話しがそれた」
声のする方向に体を向けると一人の男が立っていた。その男は古代ローマみたいな服を着ていた。
「誰やお前は?」
銃を構えていた俺が尋ねる。
「神だ」
古代ローマみたいな服を着ていた男がそっけなく言った。
「……は?……お前どっかで頭でも打ったのか?あー、可哀相になぁ」
「いやいや違うから。頭は至って普通だ」
神と名乗った男が必死に弁解をしているが、銃を構えた男は注意深く説得するのに時間がかかった。
「まぁええわ。んでその神様が俺になんのようだ?」
「うむ、率直に言う。椎名将斗よ、お主に過去に行ってもらいたい」
「なんでや?」
「太平洋戦争時の日本に行って世界を救ってくれないか?このままでは人類が滅んでしまう可能性があるからだ」
滅びると聞いた将斗は険しい顔で神に聞く。
「第二時太平洋戦争か?」
「うむ。停戦間際に米国が核ミサイルを東京、大阪、広島、長崎に発射する。さらに英国、ロシア、フランス、ドイツといった各国にまで発射して世界中が放射能に汚染された。こいつのおかげでほとんどが死んだ」
「なんてこったッ!!」
将斗は悔しげ銃を乱射した。乱射し終わった将斗が神を見る。
「俺が過去に行くのはええけど、その後はどうしたらいいんだ?」
「それはお前の好きにしたらいいさ。勝つのもいいし、負けるのもいい。
……ただ世界が滅ぶようなことはしないでほしい」
神が頭を下げて将斗に言う。
「………わかった。出来る限りのことはする」
「すまん、感謝する。そうだ、これを持って行きなさい」
「なんやこれは?」
将斗に渡されたのは押しボタンみたいな物だった。
「自分の身などに何かあった時、これを押すのだ。私の所……つまりここまで一瞬で行けるから」
「なんや、地球破壊爆弾のボタンかと思ったぞ」
「馬鹿者ッ!!ドラ〇もんじゃないッ!!」
軽くコントをした二人だが、すぐに真剣な表情に変わる。
「頼んだぞ」
「任しとけ、俺は悪運が強いからな」
将斗が敬礼をし、神も敬礼を返した。
「では、お前を送るが何年がいいのだ?」
「あぁ、昭和14年頃にしてくれ」
「うむ。それと何人か君の仲間を送ったからな」
「……俺行かんでもいいやろ?」
「いやいや、君は主人公だから、行かないと作者が困るぞ」
「チッ!!しゃぁないなぁ」
「とりあえず、頼んだぞ」
神がパチンと指を鳴らすと将斗の体が光に包まれていく。
消えていく将斗に神がボソリと呟いた。
「……頑張ってくれ(特にハーレムなッ!!」
神はしばらく将斗が消えた所を見ていた。
感想及び意見等お待ちしてます。初めての小説挑戦なんでよろしくお願いします。m(__)m