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Ep.40 ソロレベリング(二人)。あとチェンジで

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「到着。ダンジョン大規模駅ターミナルに着きました」


 おお、どこを見ても人、人、人。すげえ人混み!

 子どもから大人。あっ、あの同じ顔の集団は魔導人形?

 これ、みんなダンジョンに潜るのか?


「肯定。ここは国内に存在するすべてのダンジョン施設に繋がる瞬間物質転移機。『スタアゲート』が集まり、初心者から熟練者まで幅広い層が利用する場所となっています」


 ワープ装置!? そんなもんまであんのこの世界!?


「逆質問。むしろハチがいた世界にはないのですか?」


 ないない。そんなもん架空フィクションの世界にしか存在しない。

 ――――って、ここ架空フィクションみたいなSFファンタジーの世界だった。


「不便。ハチがいた世界はこちらで言う中世くらいの文明水準なのですね」


 おおぅ……。中世文明の異世界に行くラノベとは逆パターンだ。

 未開人扱いされてるぞ元の世界。がんばれ。


「相違。ハチがいた世界とはことわりと法則が違うため、一概に比較できるものではありませんよ。それに、この国は他国より文化水準も高いですし」


 ほーん。ところで、この国の名前ってなんて言うんだ?

 まだ聞いてなかったよね。


「失念。まだ言ってませんでしたか。この国は真星領域国『アステリア』。星廻世界に存在する君主制の国家。王国になります」


 へー、アステリアねー。――――って、王国!?

 この未来的な国を王様が治めてんの!?


「誤解。おそらくハチが想像しているのは国王陛下に権力が集中する絶対君主制。そうではなく、この『アステリア』は国王陛下を象徴として扱いながらも、権力を各機関に分散させた制限君主制。国王陛下が直接治めてるわけではありません」


 ちがう、ちがうぞ。オクトーさん。

 驚いたのは()()じゃない。俺が政治に興味あるボーイに見えるのか?



「…………見えませんね」



 だよな? だったら、驚いた理由は一つ。

 王様がいるってことは――――()()()()がいるってことじゃないか!



「……………………(ジト目)」



 どうなんだ!? この国にはかわいいお姫様がいるのか!?

 答えてくれ、オクトーさん!



「…………回答。はい」



 キターーー!!! 俺の異世界生活はじまったーーー!!!

 見える……未来が見えるぞ! 俺とお姫様のボーイミーツガールが!


 なぜか護衛が離れていて、窮地ピンチになる姫様(定番)。

 たまたま居合わせて、なんやかんやで救う俺(※身体はオクトー)

 それで、あれこれあって惚れられる展開……ッ。(お約束)


 男なら誰でも憧れるシチュエーションッ。

 俺はいま、その入り口に立っているぞーーー!!!



「…………妄言。不敬なこと言ってないで、さっさと行きますよ」



 ああ、オクトーの呆れた声!?

 冗談、冗談だからッ! 半分は冗談だからーーー!!!



「…………半分本気。言っておきますが、万が一にも王族の方に会っても不敬を働いてはいけませんよ。権力は全盛期より衰えたとはいえ、人権のない魔導人形を処分するくらいなら主人の許可なくおこなえるのですから」



 もちろん! ()()にしないよ!

 それに、王族と会える機会なんてフィクションじゃあるまいし、()()()()


「不吉……。ハチ、いまフラグを立てませんでした?」


 あー……うん。

 自分で言っておいて、「あっ」ってなったわ。

 ピコンって、旗が立った音がしたわ。


「平穏無事。()()()()()()、レベリングを終えればいいのですが……」


 オクトーも、フラグ立ててんじゃん……。


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 ★


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 ≪しばらくして≫



「――――と、いうわけで来ました。C級資源世界【水星の湖面】。別名を『クリスタル・レイク』。第二霊素セカンド・エレメントアクア』に満ちたダンジョンになります」



 おおー、ここって湖なんだ! 広すぎて、てっきり海かと思ったぞ!

 ――――てか、ワープ装置もそうだけど、ダンジョンゲート?って、ヤツを通ったら一瞬で別世界が広がるのはすげえよなあ。

 このファンタジーって感じの技術は感動モンだ。



「余所見禁物。ここはすでに危険域です。油断をすれば――感知。『後方退避バックステップ』、『装填チャージ』」



 ? 水面が盛り上がって――――爆発したぁッ!?



駆動系安全装置解除セーフティ オフ。敵性存在確認。【ライブラリ】照合――――来ました。固体名『第二種危険水棲粘液生物:強毒スライム【紫星ポイズン・ムーン】』です」



 スライムぅ!? この毒々しい色した頭いっぱいの竜が!?



「誤認識。その竜頭に見える部分は触手です。不定形生物のスライムは姿形を自在に変えられます――――『最大充填マックスチャージ』」



 オクトーの持つ新しい銃がバチバチと放電して――――ッ。



目標補足ターゲット・ロック。狙いは【紫星ポイズン・ムーン】の『核』。第四霊石ウェントゥス第一霊石テラリアル、出力全開。準備完了レディ・トゥ・ファイア。IAー風・地霊混成狙撃銃・改良型カスタムはたき(ダスター)』――――発射シュート


 凄まじい弾速。

 ほとばしる銃身の紫電。

 スライムの身体に大きいな風穴を開けた強力な威力――ッ。


 これは――――レールガンだーーー!!!



「観測。敵性存在【紫星ポイズン・ムーン】。急速に存在力の消失を確認。体は崩壊し、エーテル体に還っていきます――――戦闘終了。『はたき(ダスター)』の『装填チャージ』を停止します」



 すっげえ……。トリアさんが使っていた銃、なんて凶悪なんだ。



「爽快。やはりトリア姉様の銃は良いものです、ふんす」



 このメイドさんご満悦だ。むふーっと機嫌のいい感情が伝わってくる。

 ――――薄々気づいてたけど、オクトーって火力至上主義だよね。



「当然。火力は正義。火力はすべてを解決します」



 ほんと、物騒なメイドさんだー……。



「話題転換。それよりも、戦闘は終わりました。簡易鑑定機スキャナーで当機の『魂力』を計って――――会話を中断します。後方に反応を感知しました」



 敵か?



「否定。この反応は『人』。数は五名。ゲート方向から来たと思われます。しかもこの識別反応は登録情報あり――――王族の方です。タイミングの悪い……」



 王族!? まさか噂していたお姫様ですか!?

 まさかのまさかで王道定番パターンがくるの!? きちゃうの!?



「それは――――」


「おい! なんで人形ごときが()の獲物を狩ってんだよ、さっさと消えろ!」



 ん?



「聞こえなかったのか! この僕、キリア・ルキウス・シドゥス・アステリア第二王子が命じているのだぞ!」



(残念。かわいい王女殿下ではなく、生意気な王子殿下クソガキでした)



 あー…………うん、了解。

 とりあえず――――チェンジで。



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