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Ep.39 一狩りいくぞ!


 思考開始――――究極とはなにか?


 創造主マスターアマデウス=ゼーレンブランドが生涯をかけて追い求めた『理想』。

 稀代の天才人形技師。魔導人形の母。傀儡くぐつの女王。名誉、名声を欲しいままにした、『時代の特異点』である創造主マスターでも辿り着くことの出来なかった『到達点』。


『究極』の人形の創造。


 誇張表現でもなく。

 他者からの過大評価でもなく。

 自身の最高傑作という意味でもない。

 狂いながらも願い、望んだのは()()()()での『究極』


『究極』とは、極みの果てを指す言葉。

 創造主マスターが望んだ()()は一体どんなものでしょうか?


 心、体、魂。

 これら三位一体が揃った完全な魔導人形の状態を示すものでしょうか?

 それとも状態ではなく、とある『結果』を示すものだったのでしょうか?

 もしくは、これらは『目的』ではなく、『手段』だったのではないか――――だとしても。創造主マスター亡き今、この疑問に解答をくれる方はいません。


 しかし――――これだけは言えます。



光輝シャイニング☆ リスナーのみんなー! 『アルテアリス』のことは好きかー!」


 :オクトー様のウインクだあああ!!!

 :うおおおおおおおおおお!!!

 :同意! 同意! 同意!

 :もちろんだーーー!!!

 :愛してるうううううううぅ!!!


「とーきのことは?」


 :好きですーーー!

 :大好きだあああああ!!!

 :アルテアリスの末っ子さいこーーー!!!

 :上目遣い、いただきました!

 :あざとい仕草……だが、それもいい!


「ねえ様たちのことは?」


 :もちろん好きだーーー!!!

 :アルテアリス八姉妹みんな推しです!

 :高貴なNo1(ウナ)様!

 :活発なNo2(デュオ)様!

 :我らのNo3(トリア)お姉さま!

 :アルテアリスシリーズは永遠に不滅だー!!!


感謝サンキュー! とーきたちは『究極』の偶像アイドルメイドを目指して頑張っています。応援よろしくね!」


 :「「「「「うおおおぉおおおお!!!」」」」」



 熱狂。さすがに()()はちがう……。

 この『究極アイドル』は創造主マスターも想定外。あの世で「ちがうよ!?」と叫んでいそうです。

 なぜ、こんなことになったのでしょう…………。


 あっ、ハチいま「ふっ、ちょろい」とか呟きましたね。


 ・

 ・

 ・


 ★



 ≪時間はさかのぼり、三時間前。イクシーヴァ邸≫

 ≪出立の準備中≫


 ◐【(ハチ) → (オクト―)



 ――――へー。魂の強さを上げる方法って結構あるんだ。


「肯定。スポーツ、勉学、お金儲け、美容などなど。己を高める行為全般で魂力の上昇が観測されています」


 なるほど。魂は『生命力』と『精神力』の結晶。

 人として成長すれば魂も成長するわけか。


「俗称。これら積み重ねた経験の数字をExperience(エクスペリエンス ) Point(ポイント)――――『経験値』と呼ばれ、成長を促す行為を『自己成長レベリング』とも呼ばれています」


 なんかゲームみたいだな。

 まあ、自分の成長具合が数字で見えれば、ゲームみたいな呼び方もするか。


「最高効率。特に『経験値』を得やすい行為が戦闘です。死線を越えることが魂を成長させる最短の道なのです」


 だから昨日、『イグニス&オーラム』に行って武器を調達したんだな。


「肯定。魂力を上げるための戦闘準備と、これから起こりえる試練という名の厄災。『アルティメシア様の試練』に備えるためです」


 なにその不穏なワード。

 めっちゃ気になるんだけど――――


「オクトーーー!!!」


 うるさっ!? 

 ばたばた走ってきたサンシーロちゃんうるさっ!?


「この『いってまいります』ってメッセージはなんですの!? どこに行くんですの!? 色々と省きすぎですわよ!」


「休暇。当機はこれより一週間のおいとまをいただき、ダンジョン巡りで『自己成長レベリング』をしてきます」


「え、どうしたんですの? 少し前のオクトーは『報われない努力をするつもりはありません』と、言っていたではありませんか」


「心境変化。当機は最期まで足搔くと決めたのです」


「そう、ですの……」


「出立直前連絡。申し訳ありませんでした。屋敷のことは『ブラウニー』たちに任せています。なので、どうか当機を行かせてください」



 オクトー、直前まで迷ってたもんな。

 サンシーロちゃんを一人にするのは心苦しいって。



「そうですか……。でしたら、止めることは出来ませんわ――――で、あれば。手ぶらで見送るわけにはいきませんの」



 サンシーロちゃんが輝いてる――――これは紅のアストラル光?



「イクシーヴァ家当主サンシーロ=ルクス=イクシーヴァの名のもとに、魔導人形オクトーの行動を縛る『魔法プログラム』。()()()()()()を許可します」


「ッ!? お嬢様、それはッ!?」



 なんだ? いまパキンって割れる音がしたぞ?

 オクトーの慌て具合からただ事じゃなさそう。



「これは抗うことを決めた貴方への餞別せんべつです。ついでに()()も持っていきなさい」


「これは……ッ。お嬢様の収納袋ポーチではありませんか!? 受け取れません!」


「いいのです。今のわたくしには不要なものですから。オクトーの役に立ててください」


「お嬢様……ッ(涙目)」



 ぐすっ。よくわかってないけど、良い話だなー。サンシーロちゃん見直したよ。

 今まで、「働け。ニートお嬢様」とか思っててゴメン。



「この中に配信機材一式が入ってますの。これでオクトーの勇姿をバッチリ映して、わたくしの代わりにじゃんじゃん稼ぐのですわ」


「お嬢様……(ジト目)」



 イイハナシダッタノニナー。見直して損したぞ。

 とりあえず、これだけ言わせてくれ――――働け、ニートお嬢様ッ!



 第一章・第四部『 ロード・オブ・THE 究極』開幕!

 第一章の締めくくりとなる物語。どうかよろしくお願いいたします。


 それと一日更新が空いた&予告詐欺をしてすみません!

 カクヨム様で投稿中の別作品『ロストフォークロア』を書いてました!


 なるべく毎日投稿を目指していきますので、これからも『エイティエイト』をよろしくお願いします。

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