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ヒロミとパールピンクの じょおう

作者: 鬼魔暮毒彩
掲載日:2025/11/11

 ながく ながく つづくすなはま おだやかに うちよせるなみ そのなみうちぎわにたち ヒロミは なげざおを ふりぬく フルキャストされたオモリは しかけをともなって 120メートルさきに ちゃくすいした

 ヒロミ26さい どくしん ОL しんちょう151センチ たいじゅう・B・W・Hひみつ そんな こがらな ヒロミが つかうタックルは たいりょくにあわせたもの ふつう サーフ(すなはま)からの なげづりには 4メートルぜんごのものが つかわれるが ヒロミのさおは 3メートル60センチの カーボン 20ごうのオモリをつかっている

 そんなタックルでねらっているのは シロギス つうしょう『パールピンクのじょおう』にんきの つりものである 

 いまから2ねんまえ ヒロミは マイカーを てにいれた ふるい けいじどうしゃを そふが めんきょをへんのうすることになり もらったものだ 

 しゃしゅは ワンボックス そふが たくはいの しごとにつかっていたもので マニュアルしゃ シートもまえの2つしかないが アウトドアずきのヒロミにとっては こうつごうだった

 キャンプにつかうのに こんな つかいやすい クルマはない テントを はれなくても しゃないで ねむれる ましてや こがらなヒロミにとっては くにならない じゅうぶんに ねむれる ひろさがある

 クルマをもらって 1ねん しゃけんもとおり やってきたのが このかいがんの キャンプじょうだった

 キャンプじょうで ひとりで いちやをすごしたのち かいがんにでてみると つりびとたちが なげづりを している よくみると ルアーをキャストするものと エサをつけているものがいる ヒロミは けいりゅうの キャンプじょうで ルアーで ニジマスを つったことはあった キャンプじょうの つりぼりで つったのだが じぶんでつった ニジマスは かくべつだった 

 エサでつっているなかに みんなとは ちがう サオでつっているものがいる みんなの サオには ガイドという リールから つりいとを とおす わっかが サオのさきから てもとちかくまで かんかくをおいて 6〜8こぐらい ついているについており つりいとは そこをとおって でていく ヒロミが やったのも みじかいが おなじタイプだ しかし そのひとが つかっているサオには ガイドがない リールは ついていて たしかに いとは でていったり まきとられたり している

ヒロミ「おはようございます」

ヒロミは そのつりびとに こえをかけた

つりびと「おはよう」

おじさんつりびとは あかるくかえしてくれた

ヒロミ「おもしろい サオですね?」

つりびと「あ〜 これは インターラインの なげざおだよ」

ヒロミ「インターライン・・・?」

つりびと「いとが ここから サオのなかにはいって そのまま なかをとおって せんたんの あなからでるんだよ」

 つりびとは ていねいに サオをみせながら おしえてくれた

ヒロミ「おもしろ〜い」

つりびと「なかどおしのサオは こものづりでは えどじだいから あるけれど こういう なげざおは グラスロッドや カーボンロッドの ふっきゅうで でてきたんだよ」 

ヒロミ「へ〜っ ふつうのと どこがいいの?」

つりびと「ガイドがないから ガイドにラインが からまるトラブルがないよ よづりのときなんかは あんしんできるね」

ヒロミ「だめなとこって あるの」

つりびと「まず ラインを とおすための ワイヤーがいることかな わすれたり なくすと やっかいだね あと ふつうのよりも しかけや ルアーが とばないと いうけど あまりきにしたことは ないね」

ヒロミ「じゃー なんでみんな かわないの?」

つりびと「ちめいてきな じゃくてんが あるんだよ」

ヒロミ「なにそれ」

つりびと「まふゆに つかうと さおのなかにはいったみずが こおて ラインがでなくなったり スレできれやすくなるんだ」

ヒロミ「さいあくじゃん それ」

つりびと「はる・なつ・あきにげんていすれば いいさおなんだけどね」

 そんなはなしをして つりびとが フルキャストすると およそ150メートルさきに オモリが おちた なげづりようのラインは 25メートルきざみで いろがかわる メーカーにより 30メートルだったり 10メートルだったりするが リールのスプールから なんしょくぶん ラインがでたかで なんメートルとんだかを はかれる 150メートルということは 6しょくと いうことで 4しょくあたりで つれたといえば キャストしたばしょから 100メートルあたりで つれたという いみになる

 つりびとは しずかに リールを まいていく

つりびと「こうやって さそいを かけてやると・・・」

 ラインが でている さおさきか プルルンとうごく

つりびと「つれたよ」

 そういいながら つりびとは おなじように まいている

ヒロミ「つれたのに リールまかないんですか?」

つりびと「ハリが 6ぽんついてるから れんかけ といって ほかのハリにも くわせてるんだよ」

 そういって しはらく ゆっくりとリールをまいて きしまで しかけを あげてくると 6ぽんのハリすべてに さかながついてきた

ヒロミ「スゴーイ ぜんぶに くってる」

つりびと「キスづりは これが たのしいんだよ つれたてはなく じぶんで つった とおもえるんだ

 つれてきた キスは いずれも 20センチぞんごある りょうがただった つりびとが

つりびと「キス たべるかい ?」

と きくと

ヒロミ「たべたいです」

とこたえると いまつれた6ピキをすべてくれた 

つりびと「しんせんだから いまなら さしみで くえるよ ためしてみな」

ヒロミ「はい ありがとうございます」

 ヒロミは さっそく キャンプの ちょうしょくに キスの さしみを たべてみた あまく おいしい・・・

 このキスで ヒロミは すっかり キスに とりつかれた いらい ネットでしらべたり つりばできいたりして タックルをそろえ キャンプは キスづりのためとなった

 ふゆでも つれるように サオはふつうのガイドつきにしようと おもったが ちゅうこやで やすい インターラインの サオをみつけて つい かってしまった ヒロミのファーストキスは このサオで けいけんした パールピンクのじょおうさまは ヒロミを うらぎらなかった それでも 4メートルをこす サオで いちにちじゅう つるには きつく いまのサオをかった 

 きょうも ヒロミは キスをもとめて すなはまを さまよう とうぶん かれしとの キスには えんがなさそうだ・・・

 


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