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Sheet6:チーム名

一週間後。


川口から後日談が語られた。

結局、洲崎の会社からアリバイの証言がされないどころかトリックの可能性を示唆され、後ろ盾を失った森脇は早々に観念して不倫を認めたとの事。離婚は確定、慰謝料の支払いにも応じるらしい。

会社からの訴訟はないものの、契約破棄は免れない模様だ。


「それにしても、"モリワーキー教授"は名前負けだったな。不貞行為は犯罪ですらないからなぁ」

「法律ではそうですが、私は重罪だと思います」

育美が異を唱えた。

「まぁ、慰謝料も取られ職も失うんだから、制裁は科せられたと思うしかないな」

アキラが続ける。

「それにしてもグッさん、飲み代は別としてこんなに報酬もらっていいのかい?」

「エルさんやアキラさんはともかく、私なんて何にもしてないじゃないですか。それに会社は副業禁止ですし…」

育美も慌てて付け足した。

「育美さん、これはアンケートサイトで回答するとかアフィリエイトに出品するのと同じだよ。本業の就業時間外で本業に支障をきたしてないから問題ない」

川口が説明する。

「まぁ、年間20万円超える様なら確定申告が必要だけどね」

冗談で言ってるんだろうが、月に1〜2回コンスタントに依頼があったらあり得ない額でもない。


「それに育美さんには私や『エンター』の二人には無いものがあるからね」

「分かった、"常識"ってやつでしょう?」

アキラが混ぜっ返す。

「そうそう"常識"…って、先にボケられたな」

「ボケてませんがw」

「まぁ、常識というか我々とは違う視点というのは間違いなく持ってるから、チームとしてやっていくうえで重要なポジションなワケだよ」


「…グッさん、この間から気になってたけど、チームって何なん?」

アキラが問う。

「何って、デジタルトラブルを解決する我々イカしたチームの事じゃないか」

「うーん、グッさんの目指してる所がよく分かんないけど、皆んながそれでよけりゃいいか」

「私はアキラがよければそれでいい」

エルがそういうと育美もうなづく。


「じゃあチーム名決めよっか。こういうのは呼び名がないと締まらないからな」

何やら四字熟語にしそうなアキラ。

「スナックに集まるから『スナッカーズ』」

すっかり使われなくなった"本日のオススメ"用ホワイトボードに書き始める川口。

「おなかすいた時よさそうwじゃあ『愛鼎団』ITと鼎談かけて"探偵団"っぽく」

アキラがホワイトボードに書き足しながら説明する。

「"鼎談"って三人やないかーいw」

「バレたかw」

川口とアキラのお約束な茶番だ。


「『エクセル・エンター』エクセルと店の名前…足しただけ…」

エルが言うのをアキラが書き足しながら、

「エクセル限定だと思われないかな」

「じゃあくっつけて『エクセレンター』ってどうですか?エクセレントな人っぽく」

育美が言う。


「いいんじゃないか、それ」

川口が言う。"愛鼎団"の後だから尚更よく見える。

「うん、エクセレントじゃ無さそうなメンツも含めてエスプリが効いてるかも」

川口を凝視しながらアキラが言う。

「アキラさんのそういう"ドSっぷり"、嫌いじゃないよ」

得意のダジャレで返す川口。


チーム『エクセレンター』。

これからどんな活躍をみせるのか。

とりあえずグループLINEを作ってその日は活動を終えた。

3話目にしてタイトル回収…

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