John side いたちごっこの後
魔力を辿る。それは、誰にでもできることではない。
人は、生きているだけで魔力を発する。その入り雑じって積み重なった魔力をほどき、整理し、解明する…それが、探偵。
『名探偵』ともなれば、事件の解決は容易。──そのはずだった。
「クソッ…!またか…!」
マイヤが唇を噛む。ここ最近は、悔しさしか抱いていないような気がした。
「先生、その…どうでしたか?」
それを理解しているからこそ、ディドの窺う声も消極的だ。
「ダメだ、あぁ、またダメだった!"火"がどこにもない!…一人を、除いて」
二人分の視線が集まる。ジョンは申し訳なさそうに目を伏せた。
「人命を救えたのは喜ばしいことですが…やはり、私は捜査の邪魔になってしまいますね…」
今回、ジョンが火を抑えたおかげで、奇跡的に死者はゼロだった。犯人がまだ現場にいるかもしれないと突っ込んでいったマイヤとディドも、軽い火傷で済んでいる。
だからこそ、傷が浅い今回に言わなければならないことだった。
「私たちが君を疑っていることには、気付いているな?」
マイヤが切り出した。
「…えぇ。仕方のないことです」
「そうか、分かってくれてありがとう。…頼みがある」
「はい」
「次"エトニコネ"が現れたとき──火の魔法を、使わないでくれ」
「燃えていく家屋や人を見殺しにしろと?──できません。捜査に協力するとは言いましたが、そこまで束縛されるいわれはありません」
「では、君は私たちに疑われたままだ」
「先生っ!」
毅然と言い放つジョンに、念を押すマイヤ。ディドはあんまりな言い様だと声を上げるが…他でもないジョンがそれを止めた。
「…分かりました。ですが、そのような心苦しいことをするのは、一度きりです。一度で見極めてください、『名探偵』」
「…あぁ、感謝する」
「そして、疑いが晴れたそのときは…私を協力者ではなく…仲間と認めてくださると嬉しいです」
晴れやかな笑顔だった。ようやく己の無実を証明できると安堵する顔だった。そんな彼に、ディドは少しでも彼を疑った自分を恥じた。そしてマイヤは、ただ、ジョンを見つめていた。
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ほうかま が なかまになった!:じゃ、痕跡完全に消して火点けるね…
バリエーション貧弱で草:クソかよ




