Brad&Laes side 後天性のネズミども
「誘ったのは俺だけどさぁ…良いの?お前帝国長いだろ」
「あなたこそ良いの?スクード君のことをあんなにも愛してたのに」
「その言い方止めてくれるぅ?俺のは純粋な尊敬ですぅ~~~!!」
「マァ、それだと私のは純愛じゃないって言いたいの?」
「たりめーだろ。──夫と子供殺された復讐で教国に歯向かい続けるゲロ重執着の、どこが純愛だ」
「一途で素敵でしょう?」
「40年物の純愛ってか、ウケる」
「正確には42年よ」
「知らねぇよボケ」
「生意気なガキ」
「身の程知らずのババア」
「身の程知らずはあなたでしょう?──スクード君をこちらに引き入れようなんて」
「…俺、意思を曲げるスクードさんなんて見たくない」
「でしょうね」
「だから誘う」
「順接が仕事してないわよ」
「帝国の矛であり盾であり続けるスクードさんが見たい、これからも生きるスクードさんが見たい。いずれにせよ、俺が誘わない限り始まらない。ホラ、矛盾してない」
「はいはい、好きになさい。私は教国と組んだ帝国に用はないもの」
「だから裏切り者になるって?」
「ええ。むしろ、私はあなたが裏切ることのが驚きよ。友達に誘われたとは言っていたけど、情で動くような人間じゃないでしょう。勝てる見込みでもあるの?」
「おうよ、国境越えたら勝ち確なくらいにはな」
「ふふ、それまでに私たちを駆除できるかしらね?」




