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恋の所労は私が直す  作者: 雅也
13/13

13話 (最終話)


                 13


 あれから数ヶ月経ち、翔と遥の週末は、必ずどちらかの家に泊まるようになり、双方の母親からは。


「もうあなた達、一緒に住んだら? 毎週どちらかの家で、イチャついているのを見るのは、目の毒だから」

 なんて言っているものだから、最近は会社に近いアパートを探している。




「ねえ翔。 ココなんかいいんじゃない? どう?」

 ノートパソコンの画面をのぞき込む翔が、近所の賃貸アパートのページを見て。

「ココ良いかも。 会社にもお互いの実家共に近いし、ここ候補だな」

「そうね」


 最近は二人のデートは、もっぱらお互いの実家で、賃貸のアパート探しを行っている、検索デートだ。

 楽しくってしょうがない。 だが、二人で暮らすって事は、家財具が一通り居るって事だ。 だったら、いっそ籍を入れて、ちゃんと国家に申請(婚姻届け)した方が良いのかとも思う様になってきた。


「遥、もうこの際、結婚しようか?」

 この言葉に、遥は怪訝な顔をする。

「はい? 私達付き合ってから、まだ数ヶ月なのよ、まだまだ独身の身で、彼氏彼女を楽しみた~い」

 何て言うものだから。

「でも、付き合ってからは確かに数ヶ月なんだけど、もう4~5年も付き合っている感じに近かったから、もう結婚でもいいのかと思ってた」

「あなたの事は本当に好きよ。 本来なら、今すぐにでも結婚したいくらいなの、でもね、折角両想いになったのだから、この恋人気分をもう暫く味わいたいの、お願い」

「そうか....、もうオレの中では、再来年には 赤ん坊を抱いている遥の姿が見えていたのに....」

 コレに、遥が素早く反応した。


「翔。 赤ちゃん欲しいの? ねえねえ....」

「そりゃ、オレと遥との子供は、絶対に可愛いからな、それ考えると、妙にニヤついてくるんだ、オレ」

「けっけっ...結婚する、わたし。 すぐにでもする、したい」


 それからと言うものの、遥の行動は早く、翔と遥は、お互いの両親と祖父母に承諾を得て、(もちろん快諾だったが)結婚する事となった。


「結婚式とかはいいのか?」

「う~ん。 費用かかるし、後日親しい人達だけ集まってもらって、貸し切り店舗で披露宴だけ行えばいいかな? と思って」

 コレには翔も、苦笑いする。


「参ったな~遥には。 でも、ウエディングドレス姿だけは、両親と祖父母に見せてあげてくれ」

「もちろんよ」


 というか、すでにフォトスタジオにウエディングフォトの予約が済んでいるので、用意の良い事だ。




               ◇ ◇ ◇



「あ!動いた」

「ホントか?」

「うん、パパに似て、元気な子よ」


 そう言って、大きくなった遥のお腹に、翔が語りかけながら、優しく撫でる。

「パパさん、どう? もうじきよ生まれるの。 女の子だから、翔 デレデレね、多分」

「はは、そう言うなよ」

「うふふ」


「元気に生まれてくれると良いな」

「そうね。 でも、これからも頑張ってね、パパ」

「任せなさい!」


 元気に生まれてくれる事を願いつつ、二人は将来の自分たちを見据えるのであった。



       □ □ □



 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。


 これで 恋の所労は私が直す は終わりになります。

 いままでお読み下さって、ありがとうございます。


 相変わらず、登場人物のみの設定で始めたこの話、プロットは全く無しで書きましたので、若干  ン?  と思う所があると思いますが、そこは ゆる~っと許してやってください。

 ただサラッと読んで頂いただけで作者からは感謝です。


 お付き合いありがとうございました。

 



       □ □ □



  さらに....。


 この小説に、多くの方々からアクセスをしていただき、本当に感謝と、只々驚いている作者です。



 投稿してからも、たくさんの来場に、重ねて深く感謝しています。 



 ありがとうございます。





  雅也     2022/5/8














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