15-26. レベルアップと自分磨き(2)
≡≡≡≡ステータス ②≡≡≡≡
☆持ち物☆
制服★ レースのドレス 海軍制服 浴衣(紺)ウェスタンスタイル 水着(ネコ耳・尾セット) 水着(スクール用) 学生バッグ★ 普通の靴 浮き輪 ストール(アラビア模様)
潮干狩り基本セット スチル用フレーム♡ 記念ボールペン(虹) 名刺 竜の涙(極小)50g 王室印・花のキャンディー缶 レターセット(白) 砂漠の砂 牧場のちちふさくん★ 海のちちふさくん★ 砂漠のちちふさくん★ ポケット妖怪マグカップ(青龍) ポケット妖怪ぬいぐるみ(青龍) 魔法の杖★
Pブラシ Pトリミングセット(バリカン付) Pフリスビー Pゴムボール P骨付きジャーキー(鹿児島産高級黒毛和牛) P冷感シート♡
B『犬種別☆おしゃれカット集』
B『ヴェリノのお料理メモ (焼きそば)』
B『ヴェリノのお料理メモ (だし巻き卵・ふわふわ卵)』
B『ヴェリノのお料理メモ (カレー)』
B『ヴェリノのお料理メモ (デザート特集)』
☆称号☆
◆潮干狩り初心者 ◆なりそこないライフセーバー ◆企画中級者 ◆生き物ふれあい中級者 ◆幸運の使者見習い ◆恋愛強者 ◆諦めない心 ◆ミス学園祭 ◆テイマー見習い・初級 ◆アルバイト見習い ◆テント師見習い・初級 ◆釣り師見習い・初級 ◆カウガール見習い・初級 ◆船旅中級者 ◆魅惑の女王様 ◆妖怪マスター ◆旅人・初級 ◆ラクダ使い見習い・初級
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「そうそう、砂漠の砂も、持ち帰ったんだよな!」
カバンをガサゴソして、小さなガラス瓶を取り出す。
中に入ってるのは、砂漠の砂 ―― オレンジ色がかった、薄茶色のものすごく細かい粒子だ。
これがあの地には、無限に広がっていて、その上で寝転んだりゴハン食べたりしてたんだ、俺たち……
そこでは、この砂も、もっとカラフルで、お昼は熱くなって、明け方には冷たくて……
―――― そうか。
砂漠って、すごい静かな場所な気がしてたけど、なにもない静かさじゃ、なかったんだ。
砂が、いろいろと表情を変えて、俺たちに、言葉じゃない言葉で、ずっと話しかけてくれてたんだ。
―――― あの場所で、俺たちは時々、どうしても黙らなきゃ、っていう不思議な雰囲気になっちゃうことがあったけど……
そんなときはもしかしたら、広がる砂が、おしゃべりをたくさん、していたのかもしれないな。
「あーーっ、砂漠! また行きたい! すでに懐かしい!」
「わたしもです」
「ふんっ、あんな砂だけの場所…… ま、あたくしも、もう1度くらいは行ってあげないこともないわ!?」
「あたしも、その時は一緒に行きたいなー!」
「おう、もちろん! エルミアさんもハロルドも、みんなで行こうなー!」
そしてハロルドは己のちっちゃさを思い知って改心すればいいと思う……
(けどそうすると、エルミアさんの好みじゃなくなるのかな。難しい問題だ!)
さて、みんなで砂漠再訪を誓ったら、次はいよいよ。
交遊画面、だ。
夏休みのあとは、ハロウィーンの準備しながら、運動会に参加して修学旅行にも行って……
イベントが多かったぶん、好意値がめちゃくちゃ、上がってそう!
≡≡≡≡ステータス ③≡≡≡≡
☆プレイモード☆
モブコース(好意値半減)/友情
称号効果 +25%
装備品効果 +25%
☆交遊 (PL)☆
◆エリザ・テイラー : 公爵家令嬢・学生・ルームメイト
◆サクラ・C・R : 子爵家令嬢・学生 ※誕生日 07/07
◆エルミアさん: 男爵家令嬢・学生 ※誕生日 05/10
◆リーナ2525 : ショップ 『リーナの万屋』 店長
◆ねこねこねこん : ショップ 『Mon Chaton』 店長・猫型獣人
◆アイリス・グリーン : ショップ 『アイリス&ヴェーナ』 店長
◆ののみや しの : ショップ 『志乃』 店長
◆エルファバ・W. : ショップ 『魔法道具専門店 エレメントゥム水郷』 店員
◆ヤーサミーナ22 : 『リヤド アーイシャ』 オーナー
☆交遊 (NPC)☆
◆エルリック・クレイモア : 王子
(好意値)6,008(友情値)4,448
◆ジョナス・ストリンガー : 侯爵家次男
(好意値)7,358(友情値)3,122
◆ミシェル・ブロックウッド : 伯爵家長男
(好意値)6,294(友情値)3,644
◆イヅナ・T・J・クルス : 海運王家・男爵家長男
(好意値)3,225(友情値)6,613
☆交遊 (その他 NPC)☆
◆アリヤ・K・T・クルス : 豪華客船 『ブルー・アテナ』 船長、イヅナの叔父
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「イヅナさんの好意値が、どうにか3,000超えましたね」
「いや、でもな、イヅナのいちばんは、やっぱりサクラだと思うぞ!?」
「そうですね。わたしのほうは、5,000行ってますから、お気遣いなく…… ほら」
サクラがチラッと見せてくれたステータスによると、『イヅナ ⇒ サクラへの好意値』 は6,300。友情値は3,800くらいだった。うん、大丈夫だな。
「ま、わたしのなんて、後回しでいいんです。今期の目標は、なんといっても、最高の逆ハーレムですから……!」
サクラの背後で、目には見えない炎が燃えてる気がするなぁ……
「けどまぁ、みんなの好意値から見ても、これはかなりの域なんでは……?」
ジョナスは軽く7,000超えたし、エルリックとミシェルも6,000行ってる。
「そうね…… このまま行けば順調に、クリスマスパーティーで歴代最高値揃えてのプロポーズ、になるのではないかしら」
「やった! エリザがそういうなら安心だな!」
「ちょっ…… ヴェリノ!? 離しなさい!」
「……あ、すまん、つい」
喜びのあまり、抱きついてしまった。
―――― だが、サクラの表情は、あまりパッとしない。
そういえば、サクラ。さっきも、何か考えてたな……?
「どうした? 気になることでも、あるのか?」
「いえ…… 順調だと、わたしも思います。イージー系のゲームですから、敢えて必要のないことですし……」
歯切れ悪いな、サクラ!
「なんでも言ってよ? 俺たちの仲じゃん!」
「そうよ! あたくしだって、正真正銘の最高以外は認めたくないわ?」
俺とエリザに言われて、サクラはやっと口を開いた。
「それは…… 納得感と、ラストのウェディングドレスの豪華さです」
「つまり?」
「このまま行くと、好意値だけで、学年末の逆ハーレム・ウェディングエンドは確定でしょうが……」
サクラ、言いにくそうだな!
「個人的には、逆ハーレムの主は、『異常なほどの人懐こさと明るさで好意値をあげました』 というよりは、誰もが納得する素敵な女の子であるほうが良い、とも思います…… あ、ヴェリノさんはもちろん、素敵な子なんですけど、なんといいますか……」
「うむ…… なるほど! 一理あるな」
つまりサクラは、『完璧な逆ハーレムの主』 には、皆から 『なんであんな子が!?』 とやっかまれそうな要素よりも 『あんな素敵なお方ならばわかる……!』 と納得してもらえそうな要素が必要、と言っているのだ。
「一芸があったほうがいい、ってことだよな? じゃあ、やっぱりベリーダンス習うか……」
胸や腹が曲芸できるようになれば、カッコいいかもしれないぞ!?
―――― が、サクラによると。
「ベリーダンスは置いといてください」
「えええ、そんなぁ……!?」
「必要なのは、勉強とかお料理とかお掃除とか諸々の……」
「つまりは、スキルレベルの数値を上げなさい、って話よね?」
「そうそう、そうなんです!」
「えっ……」
どうしよう。全然考えてなかったし、そうすると、俺が一番やらなきゃいけないのって、『勉強』 になっちゃうよ……!
「ミニゲームは嫌いじゃないけど、そればっかり、っていうのもな……」
「あら、あたくし、付き合ってあげても良くってよ?」
「私も、一緒にやります。
なにしろ、スキルレベルが上がるほど、ラストのウェディングドレスが豪華になって、視覚的にも素敵なんですから……!」
どうやらサクラの脳裏には、すでに理想の逆ハーレム・ウェディングが描かれてるみたいだな……。
「はーい! 素敵ヴぇっち、あたしも見たーい!」
エルミアさんも、手を挙げた。
「あたしも勉強、一緒にしてあげるー!」
「ハロルドにヤキモチやかれそうだな!?」
「うん! 美味しいでしょー? うふふふふー」
そんなわけで。
―――― 俺の次の目標は、『自分磨き』 に決まったのだった。
読んでくださり、ありがとうございます。
これにて修学旅行&ハロウィン編、終了です!
次はちょっと時間を遡り、運動会を閑話でお送りします。11月初旬頃に再開予定。
競技のリクエストなどあれば、是非是非教えてくださいー!
宜しくお願いしますm(_ _)m
季節の変わり目、体調にお気をつけてくださいね。
感想・ブクマ・応援★いつもめちゃくちゃ感謝しております! Twitterで宣伝下さってる方も、ありがとうございますー!
11/08 お待たせしております。再開が少し遅れます。すみません! 11月末週頃には、なんとか……!
お待ちくださいー!m(_ _)m




