敵
ドドドドドドドドドドド
ヒューン……ドォオーン
機関銃が弾丸を撒き散らし、後方から撃ちだされる大口径の砲弾が次々と砂浜に着弾。
敵は海から続々と上陸してくる。
奴等は前にいるものが撃ち倒されても砲弾で吹き飛ばされても躊躇う事なく上陸し突撃してきた。
「奴等を海に押し返せ!
上陸を許すな!
撃てぇ! 撃てぇ!」
敵に向けて撃ちまくる僕達を部隊の指揮官が声をからして鼓舞する。
奴等の上陸を許せば、人類はそう遠くない未来に滅び去る事になる。
海に不法投棄された放射性物質で被曝し突然変異を起こして知能をつけ肺呼吸できる魚類達に向けて僕は、放射性廃棄物を海に投棄した先祖を呪いながら銃を撃ち続けた。