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七男ハックの七難八苦【のほほん冒険譚】  作者: Mr.後困る
第6章【物は言いよう!!】
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第95話【真の英雄】

TIPS【でぶ妖精の体は柔らかく強い】

”ドラゴンゾンビとの戦闘は長期戦となった。


「くっ・・・やるな・・・」

「そちらこそ・・・」


互いに決め手が無い。

私の防術はドラゴンゾンビに防がれる。

しかしドラゴンゾンビの攻撃は何とか回避出来ている。

ドラゴンゾンビの攻撃は稚拙で回避は容易だが

ボールドヒンは守備を固める作戦の様で攻撃のチャンスを潰してでも

自身をドラゴンゾンビに守らせる方を選んだ様だった。


一見すると臆病に見えるボールドヒンの戦術だが司令塔たる自身の

重要性を分かっていての行動なのだろう。

もしも臆病者ならば最初から名乗ったりしないだろうし

隠れてやり過ごすだろう。


「あいつを黙らせれば・・・」

「黙らせれば良いにょ?」


でぶ妖精がひょっこりと顔を出す。


「あぁ・・・だが・・・」

「じゃあ任せるにょ」


とことことでぶ妖精が歩き出す、あまり大きく無いからボールドヒンは気が付いて居ない

私もそれ所では無かったので気に留めなかった。

兎に角その後も私とドラゴンゾンビの戦いは続いた。


「そこに攻げ・・・ぐご!?」


唐突にボールドヒンが胸を押さえる。


「ぐご!?ごごご!?」


何か口をもごもごしていた。

私はその隙を見逃さずに棒をボールドヒンに叩き込んだ!!


「ぐが!!」


ボールドヒンは倒れた。

突然ボールドヒンが苦しみだしたのが幸いした。

私は何故ボールドヒンが苦しみだしたのか分からなかったが、直ぐにその理由が分かった。


「にょ~」


ボールドヒンの口の中からでぶ妖精が出て来た。

驚くべき事にこの勇敢なるでぶ妖精はボールドヒンの口の中に潜りこみ

無理矢理呼吸を止めさせて黙らせてくれていたのだった!!”


「「「いやこのオチはねーよ!!」」」


ハミングするハックとヴェンデスとでぶ妖精。


「魔物の腹の中に寄生したでぶ妖精の話は聞いた事ある・・・が

これ実際に在り得る事なのか?」

「でぶ妖精視点からみると起きている人の

お口の中に入るって難易度高過ぎるにょ・・・

そんな事する奴滅多に居ないにょ、と言うか無理なにょ」

「だよなぁ・・・」


その後パラパラとページを捲るも嘘っぱちの御涙頂戴の話が延々と広がり

大団円となった。


「なんだかなぁ・・・こんなのが売れるのか?」

「流行り廃りは俺には分かんねぇよ・・・」


呆れる二人とでぶ妖精だったが、この本はベストセラーになるのだった。

TIPS【でぶ妖精は消化出来ないので他の生き物の胃の中に入って

悠々自適に生活するでぶ妖精も居る】

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