第88話【ドラゴンゾンビ】
TIPS【ドラゴンは強い】
ゾンビには様々な種類が存在する、例えば重装備をさせる事で軟弱な体を強化したり
人間以外の生き物をゾンビ化させたり、果ては死体を無理矢理つぎはぎして
自然界には存在しない化け物を造り出す事すら可能である。
そこまで手間暇をゾンビにかける意味が有るのかと問われれば微妙な所だが・・・
だがそんなゾンビだが例外が存在する、それがドラゴンゾンビである。
生き物をゾンビ化させる、これは即ち弱体化に相違無い。
死体を無理矢理使役しているのだこれだけでも自然法則から逸脱しており
まともに動けるはずが無い。
だがゾンビとなる大本が強ければ話は変わって来る。
元が強ければ弱体化しても強いのだ。
ならば世界最強の存在、ドラゴンをゾンビ化させればどうなるか。
ドラゴンそのものよりも強さは劣り知恵はあまり回らないが
主人の命令に従順でそんじょそこらの魔物よりも遥かに強いゾンビが誕生するのだ。
だがしかしドラゴンゾンビを作るに当たって一番の問題点が如何やって
ドラゴンの死体を確保するかで有る、ドラゴンの体はとても強靭で様々な武器や防具の原料になる。
伝説の名剣と言った物の大半が名の有るドラゴンの肉体から作られており
まともな人間はゾンビにするよりももっと有用な使い道をするのだ。
ハック達の目の前に居る魔法使いが空に何かを投げた瞬間に魔方陣が展開され
じょじょにドラゴンゾンビが姿を現す。
ドラゴンゾンビを使役するこの魔法使いは一体何者か?
「さぁ!!来るのだドラゴンゾンビ!!」
魔法使いが空のドラゴンゾンビに語り掛ける。
「くっ召喚される前に叩く!!」
トップは棒で魔法使いを叩いたが感触が硬質である、恐らく魔術的な防壁を張っているのだろう。
「無駄だ!!俺にも保険と言う物が有る!!」
「くっそおおおおおおお!!!ハック君!!手伝ってくれ!!召喚されたら不味い・・・
いや、ここは逃げるしかない!!」
「そんな!!逃げるなんて!!」
「相手はゾンビとはいえドラゴンだ!!逃げて情報をギルドか何かに持ち帰るしかない!!」
「ぐるるるる・・・」
ドラゴンゾンビは咆哮を挙げて、主人の命令通り主人の元に向かった。
そして主人は潰れてしまった。
「ぐわあああああああああああああ!!!!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
白い眼で魔法使いを見るハックとトップだった。
TIPS【ドラゴンゾンビも強いが馬鹿である】




