第86話【ゾンビすぐ死ぬ】
TIPS【悪い事をしても労力と対価が見合わない事は往々にしてある】
ゾンビ、とは主に死体が起き上がった魔物で
魔法使いの中では使役する者も居るが魔法使いの中でも半ば禁じ手とされる物である。
但しゾンビは非常に弱い、見た目が大人のゾンビでも健康な子供ならば簡単に倒せる。
あらゆる魔物の中でも最弱と称される、ゾンビはそれ程迄に弱いのだ。
更に複雑な命令を熟す事が出来ず主に農作業や肉体労働に使うのが定石とされ
態々禁忌を侵してそんな事をする物好きも居ないので半ば廃れた存在である。
その廃れた存在であるゾンビがふらふらと山の中をうろついている。
川の対岸に居るハックとトップは如何するか話し合った。
「見た目がグロイから忌避されたり伝承では強く書かれたりするけども
見た所、特に特別なゾンビでも無さそうだしここは倒して行こうか?」
「待って下さい、アレ・・・」
ゾンビの後ろに複数のゾンビがうろついている。
「相手がゾンビならば10人は余裕ですよ」
ハックは鞄から長い棒を組み合わせてとても長い棒を造り出した。
「遠くから叩いて殴れば良い」
「・・・あ、あれ!!」
ゾンビが川の中に入り、水面をばしゃばしゃと叩いている。
「・・・何をしてるんだ?」
「・・・さぁ?」
良く見ると如何やら川の水面に浮かぶ葉っぱを攻撃している様だった。
何度か水面に自らの手を叩いていたゾンビは反動で自分の手が砕け散り
手の残骸が川下に流れる、中腰になっていたゾンビの大半が体が真っ二つになり
そのまま川下に流される。
「・・・なるほど如何やら川を汚しているのはコイツ等と言う訳か」
「一体何が目的か知らないがコイツ等を操っている奴には灸をすえないといけないな」
「とりあえず如何しますこのゾンビ達?」
「如何しますって・・・あ」
そうこうしている内にゾンビ達が全て崩れ流されてしまった。
「あぁー・・・じゃあとりあえず山の奥に行くか」
「そうしますか・・・」
ハックとトップは山の奥に向かった。
途中でぶ妖精の集落を見つけた。
「最近変な人に虐められて大変なにょー」
「その変な人は何処から来るか分かるか?」
「あっちなにょー」
でぶ妖精が指し示す先には開けた森の先に洞窟が有った。
ゾンビ達のうーうーと言う唸り声が聞こえる。
「ここがゾンビ達のアジトと言う訳か」
「如何します」
「決まってますよ」
TIPS【ゾンビはでぶ妖精と同等の力を持つがでぶ妖精は怠け者なのででぶ妖精は一方的にやられる
但しゾンビはでぶ妖精に出来る事は精々ペチペチ叩く位の事である】




