第80話【これが答えだ!!】
TIPS【あぁ・・・何もかも皆懐かしい】
「・・・話がイマイチ見えて来ない」
「彼がこの街を去ろうとしているので会うならば
今夜高台に行かないともう会えませんと言う事です」
「この街を去る!?何故!?」
「仕事が無くなったり色々と有ったんでしょう」
「話が今一つ呑み込めませんが・・・分かりました、今夜高台に行けば会えるのですね?」
「えぇ、その筈です」
「準備をしておきましょう」
「準備?」
「予定のキャンセルとかですよ、では一旦失礼します」
リンはその場を去った。
「さて俺達は如何しようか?」
「とりあえず夜迄待つか?」
「そうするかの・・・」
そして夜、高台に集まった、4人と依頼人リン、ローブ、そしてせむし男
モニュメントからは鐘の音が鳴り響いていた。
「鐘の音・・・そしてせむし男・・・まさかお前は初代様が言っていた・・・!!」
「知っているのですかリン殿!!」
「時をかけて未来を予知する男・・・まさか実在していたとは・・・
そんなお前が一体何をするつもりだ!?」
「このローブ君を救いたいんですよ、彼を幸せだった過去に連れて行き
幸福にしてあげたいんです」
「・・・・・今が不幸せだと?」
「えぇ、仲が良かった貴方と疎遠になり仕事もクビになり
不幸の絶頂なのです、ですので黙って見ていて下さい
それとも貴方も一緒に来ますか?」
「何を言って・・・」
「好意を抱いていた少年とも身分の差がネックとなり子供の頃の様に接せなくなった
そんなの可哀想じゃないですか、なら貴方も過去に戻って子供の頃に戻ってみるのは如何でしょうか?」
「・・・・・」
黙るリン。
「へっ、儂から言わせて貰えるならば
まだまだ人生これからの若造が今がどーだの言うのは滑稽にみえるのぉ!!」
「クハルさん?」
「そこの坊主」
「僕ですか?」
「お前さんはこのリンさんの事を嫌いでは無いんじゃろ?」
「え、まぁ・・・そうです」
「リンさんもそこの坊主の事が嫌いではない」
「・・・そうね」
「じゃあ何でこう過去に戻るとかごちゃごちゃやるんじゃって話じゃよ」
「いや、それは身分の壁とか・・・」
「王族ならまだしもデカいとはいえ地方都市の領主が平民と結婚したからって
誰もやいのやいの言わねーじゃろがい!!」
「え、けけけけけ結婚ってそ、そんな・・・」
俯くローブ。
「・・・・・何、ローブ、貴方私と結婚したくないの?」
「え、いやでも僕なんかが・・・」
「あークハルさん達、私達は席を外しましょうか」
「そうじゃな」
せむし男と4人はリンとローブを残して少し離れた。
TIPS【せむし男は空気が読める】




