第71話【グレーターでぶ妖精】
TIPS【でぶ妖精は稀に巨大化する者が存在する】
クハルは昔の夢を見て居た。
『たすけてー』
『何だこいつ』
『でぶ妖精でしょ?』
相棒と共に野山に行きでぶ妖精と出遭った
普通のでぶ妖精と違うのはあまりにも大きいので有った。
サイズだけならば先日狩った大猪よりも倍は大きい超巨大なでぶ妖精である。
『巣から落っこちちゃったの、たすけてー』
『山の上から滑り落ちたのか・・・如何する?』
『ほっとけよ、俺達は山の上の怪鳥退治に来たんだ』
『山の上の有るのは僕の巣です、怪鳥のじゃ有りません』
『何だと!?』
『鳥の巣っぽいからでかい鳥かと思ったらでぶ妖精の巣!?』
『ちっくしょうめ!!ふっとべぇ!!』
斧の柄で思い切り吹き飛ばすクハル。
『にょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
空迄吹っ飛び山を越え元の巣に戻れたでぶ妖精。
『おおお凄いパワーだな』
『ふん、怪鳥にぶつけるつもりだったが当てが外れたな・・・飲みにでも行くか』
『そうしようそうしよう』
早朝に目が覚めるクハル。
「・・・・・」
自分の手を見るクハル、昔は自分には今と比べ物にならない力に満ち溢れていた。
だが今の自分は如何だろうか、でぶ妖精を山の上まで吹き飛ばせるだろうか。
「・・・・・もう一眠りするかの・・・?」
物音が聞こえたので目をやるとそこには部屋に備え付けの
コーヒー用、角砂糖を食べているでぶ妖精の姿が!!
「みーたーにょー?」
ぺしり、とでぶ妖精を叩くクハル。
「にょーん・・・」
「ほれ煮干をやるからこっち来な」
「にょー♪」
ぴょーんとクハルの元にやってくるでぶ妖精。
黙々と煮干を食べ進めていく。
「・・・こうして見るとアレだの・・・
昔は勝手に弁当を食べにくる鬱陶しい奴と思っていたがかわいいのぉ」
「にょー♪」
でぶ妖精を撫でるクハル。
「昔は良く木の枝に括りつけていたり
でかい奴を山の上まで吹き飛ばしたもんじゃ」
「怖いにょー・・・」
そんなトークをしながら窓の外を見るクハル。
新聞配達が外で走り回っている。
街は置き始めているがこんな時間からでは宿の朝食もやってはいないので
もう一眠りする必要がある。
「さて・・・一眠りするか、おやすみおでぶちゃん」
「お休みだにょー」
そう言ってでぶ妖精は角砂糖を食べる作業に戻って行った。
「角砂糖は喰うなよー」
「にょーん・・・」
TIPS【クハルが何故煮干を持ち歩いているかと言うと非常食用である】




