第64話【あわてんぼうな貴族】
TIPS【リンは気が早く怒りっぽい】
ドアの中に居たのはやや疲労が見えたツリ目のドレスを着た女性だった。
「貴方達が神州進撃会の人達?初めまして、私はリン」
「えぇそうです、俺はハック」
「儂は」
「名前なんか如何でも良いわ、私が貴方達に依頼するのは人探しよ
私の古い知り合いのローブって男が居るんだけど探して来て頂戴
前金と経費で10G渡して置くわ」
そう言って10枚の金貨をハックに手渡すリン。
「え、こ、こんなに!?」
「それだけあれば足りるでしょ?」
「え、えぇそうですが・・・」
「その前に一つ聞いていいかしら?」
キンが口を出す。
「何かしら?」
「この街にもギルドは有るでしょう?」
「有るわね」
「何でそっちに頼まないの?」
「そっちはそっちでてんてこ舞いになっているらしいわ
何でもギルドマスターが入院したとかでまるで機能しなくなったとか」
「なんだそりゃあ・・・」
「ギルドマスターに業務を任せっきりにしたギルドじゃあ
ギルドマスターが不在で機能不全になることは結構あるぞ?」
「そうなんですかクハルさん」
「じゃあ任せたわ」
「「「「えっ!!?」」」」
驚く4人。
「な、何よ」
「そのローブって男の特徴とか情報とか・・・色々有るでしょう?」
「・・・あ、確かにそうね、ごめんなさい、えっとね・・・」
4人はローブの身形や何処に住んでいたかどんな仕事に就いていたかの情報を手に入れた。
「それから街の地図も渡して置くわね
それじゃあよろしく頼むわね、なるべく早く探してきてくれれば報酬は弾むわ」
「任せて!!」
4人は屋敷の外に出た。
「さてとじゃあまずは何処に行く?」
リンから渡された地図を開く。
まず現在地の依頼人邸、そしてその近辺には貴族や富裕層が住む高級住宅地。
そしてローブが住んでいた住宅街にローブの職場。
路地裏を通った先には貧民街に酒場が有る。
この街唯一の宿屋とその近くにある商店街。
その近くのローブが通っていた学院に彼の出身の孤児院。
現地ギルド、図書館、教会、病院と並び
高台と高台の近くに公園が有る。
「広い街だなぁ・・・」
「如何だろう、ここは一旦別れないか?」
「そうじゃな、これじゃあ何日有っても足りない」
「じゃあ夜になったら宿屋に集合で」
「じゃあ俺はローブの家に行ってみたいと思います」
「俺はそうだな、ローブの職場に行ってみるか」
「私は商店街に」
「じゃあ儂はあえてこの近くの高級住宅街を探してみるかの」
TIPS【そして何処か抜けている】




