第62話【鐘の街へ】
TIPS【都と鐘の街は馬車で片道3時間】
鐘の街に向かう馬車の中でハック達は鐘の街について調べていた
鐘の街はゴーン家と呼ばれる貴族が起こした街で
ゴーン家初代当主シハツ・ゴーンはその類まれなる慧眼から
様々な事業を起こし街と家を
村から都会と言っても過言では無い程までに発展させていった
鐘の街と言う名の由来はシハツが台頭して来た頃に街の名前を変えたが
起源として残っているが由来は不明
鐘の街と言う割には鐘は愚か鐘楼すらない
誘致する計画だったと言う話も有るが真偽は定かでは無い
またシハツは突如として失踪した等、謎も多い
シハツの誘致の結果なのか鐘の街にはギルドを始めとした
生活に必要な物が一通り揃っており鐘の街だけでも生活は可能である
鐘の街の資料を読んで一息吐くハック
「分からないわね」
「何がだ?」
キンの呟きに問うキョク
「現地にもギルドが有るんでしょう?何で現地のギルドに依頼しないのかしら?」
「うーん、ギルドと依頼人が仲が悪いんじゃないのか?
その依頼人って言うのがこのシハツって人の子孫の・・・」
「リン・ゴーン嬢ですね」
「そうそう、そのリンって人とギルドが個人的に仲が悪い
若しくはギルドに依頼したが見つけられていないから俺達に御鉢が回って来た」
「それだと鐘の街に居ないんじゃないですかね・・・クハルさんは如何思います?」
「さぁなぁ・・・それは考えても分からん事だし街に着いたら
ギルドに行って見るのが良いんじゃないかの?」
「そうなりますかねぇ・・・」
馬車の外を見るハック
「まだまだ先は長そうですね」
「そうじゃの、鐘の街は都会とか言うもんだから汽車が通じていると思ったら
通じてないんじゃの、シハツとやらは誘致しなかったのか?」
「そもそもシハツとやらが生きていた時代に汽車や駅が存在したのかが疑問だ」
「汽車自体はかなり昔から有った筈よ?」
「そうなのか?」
「うん、まぁ今みたいな代物じゃなかったけどね」
「まぁ、儂が若い頃には既に何処かの駅で
開設200年記念式典とかやったの見た事有るのぉ」
「へぇ・・・」
「・・・何だか眠くなって来た、少し寝るから着いたら起こしてくれ」
「分かった」
クハルは眠気に襲われて目を閉じ眠りについた
クハルは夢を見た
嘗て野山で大猪を狩った後の夢だった
『でかいな、どうやって運ぶ?』
女が尋ねる
『とりあえず頭だけ運ぶとして残りは今焼いて食っちまうか?』
『こんなに喰えるかよ』
『腹減っているし行けるだろ』
TIPS【この章はクハルが主役】




