第39話【ヌベア式パワーアップ】
TIPS【ヌベアは自然由来なので口に入れても大丈夫】
ポートの家にやって来たハックとキュー
ポートの家では訓練用の薪縄が粉砕されていた
「な・・・これは・・・」
「やぁハックにキュー、いらっしゃい」
ポートが奥から出て来た
「これは・・・」
「ヌベアを塗った拳で殴って見たらポッキリ行った」
「これがヌベアの力!?」
「ヌベアを塗る事で摩擦が少なくなり拳の速度が上がった、と言う事ね」
「その通り、だがしかし・・・」
手を見せるポート、手が若干赤くなっている
「私の手が持たない様だ」
「駄目じゃん!!」
「いや、訓練を積めば克服出来る、と思う」
「ヌベア使ってる時点でドーピングとか大丈夫か?」
「うーむ、確かになぁ・・・」
「でもポートは別に何かの競技に出る訳じゃないし良いんじゃない?」
「薬に頼るのも何だかなぁと思う」
「確かにヌベアは使うと減るからね」
「もっと他に副作用とか無いの?」
そう言いながら縁側に腰を下ろすハック
「特に聞いた事無いけどねぇ」
「ふぅん・・・」
「塗り過ぎるとベタつくと言うデメリットがあるが・・・」
「それは副作用とは違うんじゃないの?」
「兎に角、拳がとても速くなるから重宝している」
「そうか・・・でも俺は剣を使うからあんまり意味無いかもな」
「そうかな?」
「そうだよ、ヌベアを手に塗って剣を振ってそれで剣が速くなるか?」
「・・・そりゃ速くならないでしょ」
「当たり前だ」
「剣に塗らないと」
「!?」
試しに剣にヌベアを塗って振ってみた
塗る分のヌベアはポートが融通した
「・・・これは速くならないと思うがなぁ」
「良いから」
「じゃあ振ってみるよ」
ハックは剣を振った、ぶん、と音がした後に
壁にカンッ!!と音が鳴った
「!?」
「これは・・・剣の刃の部分がすっぽ抜けて壁に刺さっている!?」
「剣のフルスピードに耐えられずに刃が飛び抜けたのね・・・」
「意味分からん、と言うか俺の剣があああ!!」
「あー・・・ゴメン」
「この間の工場での防衛で結構痛んでいたし替え時だったんじゃない?」
「お前等なぁ!!」
「泣かないでよ・・・じゃあこれから一緒に武器屋に新しい剣を買いに行く?」
「私もちょっと行ってみたいね」
「武道家なのに?」
「新しい胴着とか見たいし」
「・・・そうだな、武器屋に行くか・・・」
ハック達はポートの家から出て武器屋に行くのだった
「だけどヌベアがこれほどの戦闘力の向上を見せるなら
軍事目的に使われないか?」
「水属性魔法で洗いながされるから無理でしょ」
TIPS【錆び落としにもヌベアは使える】




