第32話【紫炎の鉄板焼き】
TIPS【この世界には神州進撃会が席を置く王国の他にも
島国、帝国、共和国、評議国、合衆国の五か国と幾つかの小国家が存在する】
キョクは他のメンバーとは違い飲食店では無く金物屋に入った
「おぉ・・・見事な包丁ですね」
「お客さんの腰元のそれも中々の名刀ですね」
「分かるのか?」
「これでも金物屋やる前は侍やってましたから」
「それは凄い、いい刃物を取り揃えているし名の有る侍だったのですか?」
「千刃 馬佐良と申します」
「千刃家の・・・」
千刃家とは島国でも有名な侍の名門である
「まぁ正直私は刀より包丁握っている方が気楽なんで
早々に家から出て板前と金物屋の二足の草鞋でやってます」
「それは凄い」
「夜から板場で鮨や刺身出るんで良かったら来て下さい」
「夜は反省会になるかもしれないので来れるかどうかは分からないです」
「それは残念ですね」
「所で店主、鎧や盾等に興味のある客は居ないか?」
「一人心当たりがありますね、耐熱性が高い金物を探している方なんですが
もう料理用の鍋では足らないと武具を求めていらっしゃる方が居るんですよ」
「教えて貰っても宜しいか?」
「はい、【DyingKitchen】と言う店のルポールさんと言う方です」
「分かった、ありがとう」
キョクは教えられた【鉄板焼きDyingKitchen】に向かった
店は休業中の様だった
「ごめん下さい」
「表の休業中の札が読めないのか己は」
髭が特徴的な中年男性が声を挙げる
「い、いえ、実は千刃さんから貴方の事を教えられて・・・貴方が店長のルポールさん?」
「如何にも、吾輩がこの店の主ルポール・タイプミスだ、貴様、何用だ?」
「実は凄い盾や鎧が有るのですが買って頂けませんか?」
「・・・ふん」
軽く鼻を鳴らすと指をパチンと弾き、店の鉄板が紫の炎を上げて融解する
「この魔法の炎に耐えられる装備ならば買ってやらない事は無い」
「恐らく大丈夫だと思います」
「大きく出たな・・・良いだろう、で、その装備は何処に?」
「付いて来て下さい」
八仙飯店にルポールを案内するキョク
「あ、キョクさん」
八仙飯店のハックに声を掛けられるキョク
「ハックか、君も買い手を連れて来たか?」
「ええ、さっき兜が売れました」
「それは凄いな、私も買い手を連れて来たぞ」
「ふん・・・」
ルポールは軽く鼻を鳴らし店の奥に入った
「これは・・・!!何と言う装備だ・・・」
指を鳴らし、紫の炎に包まれる装備、融解も変形もしなかった
「素晴らしい!!これならば吾輩の鉄板焼きにも使用出来る!!
盾と鎧を貰おう!!100Gで如何だ!!」
「売った!!」
カトラリーが叫び売買が成立した
TIPS【国家間の諍い等は無い】




