第30話【馬鹿料理】
TIPS【ハックが行動している間、他のメンバーも当然行動している】
ハックが何とか一つ目の装備の買い手を連れて来て装備の売買が成立した頃
ポートは一件目の店を訪ねていた
「ここ何か変わり者そうがやっていそうね」
店の名前は【体臭料理一大】
「・・・大衆料理の間違いよね、きっと」
ポートは店の中に入った
「ごめんくださいー」
「はいはいー」
すっとぼけた印象の黄色い着物を着た年を召した男性が現れた
「御注文は何ですかー?」
「すみませんが私は食事に来た訳じゃないんです」
「ビジネス的な話をしたいと言う事ですか?」
すっとぼけた印象そのままに、鋭い切り口で言葉を紡ぐ男性
「え、ええ、そうです、えーっと」
「キコゾーです、この店のCEOやってます」
「し、CEO?」
「代表取締役ですね、御嬢さんの名前は?」
「ぽ、ポートです」
「で、ポートさん、貴方はどんな儲け話を持って来たのですか?」
「も、儲け話?い、いえちょっと伝説の装備品とかにご興味無いですか?」
「伝説の装備?うーん装備品はねぇ、ちょっと難しい商材なんだわぁ」
顔が険しくなるキコゾー
「難しい?」
「強い装備だと使う方にも技術が必要だったり
そもそも装備のサイズが合わないと使えなかったり
伝説の装備となると価格も高価になるでしょ?
装備が欲しくて、技術が有って、サイズも合う、そして買うお金が有る人にしか装備は売れない
それって在庫になるリスクが高いのよねー」
「は、はぁ・・・」
「相談に乗れずにごめんねぇ・・・君、お昼は?」
「え、まだですけど」
「じゃあウチで何か食べてってよ」
「え、じゃ、じゃあ・・・」
メニューを開くポート
”ふわふわ滑らか天丼”
”激苦担々麺”
”パリパリカレーライス”
”半オムレス半オムライスセット”
”牛筋揚げ”etc
「え!?」
変なメニューに面食らうポート
「おススメは滑らか天丼だけども」
「え!?」
変なおススメに面食らうポート
「えーっと・・・滑らかって如何言う意味ですか?卵とじ天丼みたいな・・・」
「いや、天婦羅が滑らかな天婦羅なのよ」
頭を悩ませるポート
「・・・カレーライスで」
「カレーライスね、分かったー」
パリパリと言うのが意味不明だったがカレーならば大外れは無い
そう踏んだのだが
何故か店内に鳴り響くカラカラと言う揚げ物の音に困惑するポート
カツカレーとかそう言う類か?と思っていると
「お待たせしました、パリパリカレーライスです」
「お、おおー・・・」
見た目は普通のカレーライス、パリパリと言うのはまだ分からない
しかし一口頬張るとパリパリとした食感が口の中に広がった
「こ、これは・・・」
パリパリの食感の秘密は米、米を揚げている
それも普通の米を揚げているのではなく、何か仕事をしていると見るのが正しいだろう
店と料理の名前からは想像も出来ないクオリティの料理に大満足のポートであった
「・・・最初と目的違うけどまぁ良いか!!」
「お代わり如何ー?」
「じゃあおススメの天丼で」
TIPS【この世界ではスパイス等の香辛料の類は高値では無く
庶民にも手に入り易い価格で手に入る】




