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おそらく役に立たないであろう考え方
頭のいい、身体を動かすのが得意な女がいた。
教えられた事は一度で吸収し、何事もそつなくこなし、学校の試験類では常にトップであった。
また顔も一般的にみて綺麗な方であり、彼女と交友を持とうとする者は多かった。
しかし彼女は、俗に性格があまりいいとは言えなかった。
常に彼女基準で考えているのか、兄弟に対しては「成績悪いのね」といい、昔同級生に対しては「こんなの誰でも解けるでしょう」といった。
それでも彼女のようなのには人間が集まってきたものである。
優良な企業に就職し、そこで働いていた。与えられた仕事もそつなくこなし、ミスもしない。自分からも動けた。
彼女は、優秀といえただろう。
しかし、ある奴は、「考え方は、使って利益だったからまた使う。それを日常的に使っていなかったのでは、限界は近いだろう。例えば、小学生のとき、周りをよく見、情報を収集し、彼等の平均を算出すれば、誰でも解けた訳ではないと気づけただろう。それが、彼女の限界だ。」といった。
彼女は、優秀であった。
しかし、それだけだった。




