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第十四話

こんにちは、レイラです。時はあっという間に過ぎ、ただ今七歳です。


そして今日は、待ちに待った魔力測定!

魔力測定は三月にあって、それまでに七歳になった子供が受けられるらしいよ。


七歳になりましたよ!やったー!

これでファンタジーな魔法を使えるようになる!


「レイラ、行くぞい。」

「ああ、はーい!今行きます!」


保護者は祖父様。

父様の予定だったけど、急に仕事が入って行けなくなったらしい。歯ぎしりしながら部下の人を睨んでいた。大人になろうよ父様。


「レイラは何の魔法が得意なんじゃろうかの?」

「全く想像つきませんね………。」


魔力測定では得意な魔法属性も分かるらしい。苦手な属性も。

ちなみにウィルの魔法属性は氷と闇、苦手なのは、なんとゼロだった。

魔力も恐ろしく高い。本当チートだな。


「ほら、着いたぞ。」


おー、ここです、か………


「え!?ここ王宮ですよ!?」


「王宮に魔法研究所があるからのぅ。毎年ここであるんじゃよ。」

「へぇ。魔法研究所ですか……。」


面白そう……。


「さて、受付しに行くぞ。」

「はーい。」


わくわく。



☆   ★   ☆   ★



さて、順番も来て、いよいよ私の番。


透明なガラスのような箱に触るだけで良いらしい。

そうすると、その中に自分の得意属性が出てくる。

火属性だったら炎、水属性だったら水流、とか。

その大きさが大きいほど魔力が高い。

苦手属性は研究員さんが魔法で調べてくれるらしい。


まあ、取りあえずやってみましょう。


箱に触れると、箱の中に黒色の雷が巻き起こる。


「闇属性と、雷属性ですね。苦手な属性は土です。一定以上の魔力があるので、魔石に魔力を封印して下さい。」


ほっ、魔法学校に行く条件である魔石に封印は出来そうだね。


………でも闇属性か……。ウィルと同じなのは良いけど、なんか中二っぽいのがなぁ……。

まあウィルに教えて貰えるし、よしとするか。


魔石には魔力を流すだけでオッケーだった。暴走しない程度の魔力は残してもらえるから、魔法は使える!

帰ったらウィルに教えてもらおう!闇属性!


「祖父様ー。終わりました。」

「おお。終わったか。ところでレイラ、少し時間はあるか?」

「はい。ありますけど?」

「実はのぅ、今日は新人竜騎手が選ばれるんじゃよ。」


へえ、祖父様がやってるあの?


「竜騎手になるには竜と契約して相棒にならなければならないんじゃが、今日は竜と契約出来るかの試験があるんじゃよ。試験に合格したら竜騎手になり、試験で契約できた竜が相棒になるんじゃ。」

「祖父様もその試験を受けたのですか?」

「ああ、そうじゃよ。そこでオーディンとバトって勝ったから契約できたんじゃ。」


え、祖父様あれに勝てたの!?


「いやあ、あの試験は実に過酷じゃった。竜が多く生息する地に身一つで行って帰って来なければならないからのう。命がけじゃ。」


りゅ、竜騎手になるのも大変なんだな。


「それがこれからあるんじゃが、一緒に見に行かないかの?」

「面白そうですし、是非行きたいです。」


オーディン以外の竜も見てみたいしね。


「そうと決まれば、オーディンに乗って出発じゃ。」


わーい。久々のオーディン!





★   ☆   ★   ☆




オーディンに乗って、山々が美しいところに来ました。

竜がいっぱいいます。普通にそこら辺飛んでます。


「いっぱいいますね……。この中から相棒を探すんですか?」

「そうじゃよ。大体この辺りに飛んでいる竜と契約するんじゃが、稀にオーディンのように強い者と契約するような奴もいるぞう。強い竜は山の奥に巣をつくっている者が殆どじゃから、そこまで行ける実力者は重宝されるぞ。」


へえー。じゃあ祖父様も結構強いのかな。


「ねえ、そこのお嬢さん。」


………ん?ん!?


「ミニドラゴン!?」


なんか黒くてちっこい竜が話しかけてきた!


「ミニとは失礼だなー。僕は姿を変えられるから、親しみやすいようになるだけ小さくなってるだけなのに。」

「ほう、それは珍しいのう。お前はかなり強いのじゃな。」

「えっへん!すごいでしょー。」


………とてもそうには見えないけどね。

強い竜って山の奥にいるんじゃなかったっけ?こいつ、ここら辺すいすい飛んでたけど?


「それよりお嬢さん!お名前教えて!」

「え、ええ?レイラ、だけど。」

「レイラ!僕に名前をつけてよ!」


何故に? 

何故に初対面の竜に名前をつけねばならんのだ。


「いいからっはーやーくー!」

「じ、祖父様?」

「良いんじゃないかの?」


良いんだ………。

でも名前と言われてもねぇ。

………瞳が綺麗な空色だ。よし。これにしよう。


「………ソラ、は?」

「うんうん!ありがと!気に入った!」


そう言うと竜がパタパタとこちらに近寄り、空色の宝石を渡してきた。


「これ、なに?」

「竜石って呼ばれてる物だよ。竜が一人に一つ持っている、宝物。契約の証に、あげる。」


え?契約の証?

いつ、誰が契約したんだ?


「レイラ、おめでとう。」


おい祖父様!?


「じ、祖父様?これは一体?」

「レイラは竜との契約に成功した。竜石は、その証じゃ。肌身離さず、大切に持っておくんじゃぞ。」


……ホワッツ?

え?契約?私が?竜と?


てっててーん!

竜トノ契約ニ、成功シタ。

レイラハ、竜石ヲゲットシタ。 

ソラガ仲間ニナッタ。



………マジ、ですか?


竜が仲間になりました!

当初はこんな予定なかったですよ。

レイラは私の予想を上回る動きをしてくれますね。

……私がきちんとプロットをつくっていないからとかではありません。ええ、多分。

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