2話 魔族からの誘い
夏休みの課題い時間がかかり投稿が遅くなってしまいました。ごめんなさい。
ミアは「王を殺す」と言った。
「どうして王を殺すんだ」
「それは、私が魔族だからだよ。」
「魔族?何を言っているんだ。お前は俺達と一緒にこの世界に来たんだ、だから魔族な訳ないだろ。俺をからかっているのか?」
「しょうが無いな、私のステータスを見せてやる。
ステータスオープン、乙坂勇志を観覧可能プレイヤーに追加。」
すると俺の目の前にステータスが出現した。
ミア・アルヴィース レベル1 種族:吸血鬼
HP 1400/1400
MP 1300/1300
STR 750
DEF 900
VIT 700
INT 950
AGI 1050
DEX 850
LUK 500
スキル:吸血 攻撃が当たるとレベル×10の数値分HP回復
称号 すべてを知る者 相手のステータスを見ることができる
吸血鬼、確かにそう書いてある。本当に魔族なのか。いや、種族のところだけ書き替えられているかもしれない。でももし魔族だとしたら、警戒したほうが良いんじゃないか?そもそも何で俺に協力を求めてくる?
「これで信じたか?」
「仮に信じたとしよう。だが、どうして俺に協力を求める?俺よりももっと強い奴がいるんじゃないか?」
「別にステータスで決めた訳じゃない。ただ、お前が一番こっち側に入ってくれやすいからだよ。だってお前昔虐められていただろ?」
「それと何が関係あるんだよ。」
「鹿谷輝一」
どうしてコイツがその名前を知っているんだ!?
「心当たりがあるよな。まあ、自分の事を虐めた奴の名前を忘れる訳ないよな。
で、ソイツが去年魔王を倒した時「この世界の神になりたい」って言ってな、それはさ流石に無理だと言ったら、「なら責めてこの国の王にならせろ。」という願いが叶って今のこの国の王は鹿谷輝一なんだよ。だからお前は復讐心で殺したいって思うんじゃないか、と思ってお前を誘ったんだよ。」
「本当にあいつが王なのか?」
「ああ、それにもう少しで分かる事だろ?」
そういえばフリーンさんは王を呼んでくるって言ってたな。
「分かった。王が本当にアイツがこの国の王だったら魔族側に俺は付く。だが、どうしても一人にだけ俺がここを去る事を伝えたいんだ。頼む。」
「良いだろう、別にここを去るんだから誰かに言われても王国側も警戒する事位しか出来ないだろうからな。じゃあ、話が終わったら私の所に来い。」
そう言ってミアは戻っていった。俺も気持ちを整理をしながら令那達のいる場所に戻った。
戻っては来たが王はまだ来てないようだな、今の内に令那にさっきの事を話しておくか。そう思い俺は令那の隣に行き話し掛けようとした時、誰かがこの部屋の扉をあけて入ってきた。遠くてあまり顔が見えないが格好的に王だろう。しかたない、令那には後で話をしよう。
王であろう人物は俺らの横を通り前にある玉座に座った。
「よく来てくれた。我の名はロキだ。」
俺はソイツの顔をしっかりと見た。ミアの言った通りソイツは鹿谷だった。
でもどうしてロキと名乗った?ロキは神話に出てくる神だろ、だけどアイツは王だし…「この世界の人達の名前は全員カタカナだろ?それに合わせるために作った名前を名乗っているんだ。多分苗字と名前の最初の文字を合わせてロキにしたんだろう。」
ご丁寧な説明をどうも、だけど勝手に人の心の声を読み取らないでもらえるとありがたいんだが。
「君達をこの世界に呼んだ理由はフリーンから聞いたね、だから私から君達に話すことはない。」
じゃあ何しに出てきたんだよ、用が無いならさっさと帰れ!
「私がここに来たのは君達に力を授けるからだ。女神、フレイヤ様が自分の力の少しを君達に授けると申された!だがフレイヤ様は忙しい、だからその力を預かった私から君達に授けよう!」
その言葉と同時に俺達の体が光った。
「ステータスを見るにはステータスオープンと唱えれば見える、では私は自室に戻るとするよ。」
「「「ステータスオープン」」」
鹿谷の言葉を聞き終わると俺以外の全員は王が帰っていく姿を見届けることなく直ぐに唱えた。全員王の態度が嫌だったんじゃないか?それは置いといて俺もステータスを見てみるか。
「ステータスオープン」
乙坂勇志 レベル1 種族:人類
HP 500/500
MP 3000/3000
STR 150
DEF 450
INT 650
AGI 100
DEX 200
LUK 1550
スキル:魔力増加 3分間MP1.5倍になる。
運気上昇 LUK×半径10m以内にいる人数分上昇する。
なんだよこのステータス、MPとLUK以外低すぎだろ!てかここには今30人いるから…計算するとLUK50じゃねーか!!こんなステータスで王を殺せるのか?
「ご覧頂けたでしょうか?では、ステータスの説明をしなかった王の代わりに私が説明致します。」
あれ?フリーンさん怒ってないか?何か怖いんだけど。
「簡単に説明すると、HPは体力を意味していて0になると戦闘不能になり動けなくなります。MPは魔法を使う時に消費する魔力を表します。STRは筋力、
DEFは防御、INTは知力、AGI速力、DEX器用さ、LUKは幸運を表しています。
スキルは戦闘をしていく内に増えていきます。ちなみにステータスはあちらの世界の身体能力や知力を元に設定されています。
覚えていただく事はこれくらいです。このあとは皆様の自室へご案内させていただきますので暫しお待ち下さい。」
さて、話は終わったみたいだからさっさと目的を果たさないとな。
「令那、ちょっといいか?」
「いいけど、どうしたの?真剣な顔して」
「これから話す事は他の奴には言わないでくれ。
俺は王国側と敵対して魔族側に付く。そして王を殺そうと思っている。」
「それは王が鹿谷だから?」
「そうだ。昔は俺に力が無かったから抵抗出来なかった、だけどこの世界で鍛 えて戦術を学べば勝てるんだ!だからこの機会に俺は復習する。」
「そっか、でもどうしてその事を私に話したの?」
「それは…令那の事を信用しているし、急にいなくなって心配かけたくないから。」
「だったら私も魔族側に付く。昔勇志が虐められていた時、何も出来なかったから、今度は勇志を助けたいの。それに近くにいないと心配だからね。」
「いや、でも令那を巻き込む訳には…「別にいいんじゃないか?味方は多いほうがいいからな。それより早く話を終わらしてこっちに来い!もうすぐフリーンがくるぞ」
「そういうことみたいだから早くミアさんの所に行こ!」
俺は令那に手を引かれてミアの所にいった。
「さっさと移動するぞ。」
「ちょっと待て、何処に行くんだ?」
「着いたら話す!今はさっさと移動するぞ!」
俺達3人の下に魔法陣が現れ、視界が真っ白になった。
課題全部終わったので次回はもっと早く投稿出来ると思います。