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1話 王の依頼

目標の土曜日までに間に合って良かったです。

作者はネーミングセンスが皆無なので良い技名あったら教えていただけるとありがたいです。

転校生の自己紹介の直後、視界が真っ白になっていた。


「何が起きているんだ?もしかして異世界転移か!」


そんな期待をしていると、いつの間にか景色が変わっていた。それは未知の世界だった。空にはドラゴンが飛んいるとか、そういうことは無かったが、ここは間違いなく俺達の世界ではないと俺の勘が言っている。


「異世界来たぁぁぁ!!」


いかんいかん、興奮してつい大声を出してしまった。ヤバい、周りの目が痛···くない。どうしてだ?普通なら引くな!って感じの目で見られると思うんだが。俺は違和感を感じ周りの奴らを見た。全員何が何だか分からないって顔をしていた。どうして分からないんだ?よくある展開なのに。


「勇志なに喜んでるの?てかここ何処?私達さっきまで学校にいたのに···」


やはり俺以外この状況を理解している奴はいないようだ。周りの奴らがパニックに陥っていると、そこに一人の美しい女性が現れた。

                      

「お待たせしてしまい申し訳ありませんでした、勇者様。わたしの名前はフリーンと申します。この度は、皆様を城へお招きするために参りました。」


この人は王の使いなのかよ。美しいからてっきり女神でも来たのかと思った。でも王の使いでこの美しさだから女神はもっと美しいんじゃないか!ま、関わる事もないだろうから関係無いけど。


「ちょっと待って下さい。」


眼鏡を掛けたいかにも委員長ぽい奴がいった。


「城へ行く前にまず、状況説明をしていただけませんか?分からない事が多すぎて状況が把握出来ないので。」


「失礼いたしました。すっかり忘れていました。」


説明役としてそれはどうなんだよ。何か急に不安になってきた。何か途中で「迷いました」とか言い出しそうなんだが。


「まず、皆様が今いる世界はユーダリルと言い、人間だけでなく様々な種族の生物がいます。人間との関係は様々で、人間と友好的な種族、友好的でも敵対もしていない中立の立場の種族、そして人間と敵対している種族がいて、敵対する種族を我々は魔族と呼んでいます。その魔族が最近魔王を復活させようとしてます。それを阻止、また、復活した場合の討伐をしていただくために皆様をユーダリルにお呼びしました。どうかこの世界をお救いください。」


フリーンさんは深く頭を下げた。だが、俺はメリットも無しに命懸けで戦う何て馬鹿な事をする気は無い。周りの奴は渋い顔をしていた。どうやら俺と同じ考えのようだ。


「もちろん報酬無しという訳ではなく、願いを一人一つずつ叶えましょう。」


「「「マジか!」」」


俺を含むほとんどがその言葉でやる気になったようで、声が揃った。


「この世界を救うために、団結して魔王を倒そうじゃないか!」


予想通りこの先生熱いな。その気迫に圧されたようで、あまり乗り気じゃ無かった奴からも反対意見は出なかった。


「では、魔方陣の上に乗ってください。城の内部まで転送されます。」


いつの間に魔方陣何て出現してたんだ?この世界に来るときも魔方陣出てたのか?もし出てたらどうして気がつかなかったんだろう?ただ俺が鈍いだけか。そんなどうでもいい事を疑問に思いながら魔方陣に乗った。

全員が乗ったのを確認してフリーンさんは魔方陣を起動した。城の内装はゲームでよく見るいかにも王城って感じだった。


「只今王を呼んで来ますのでしばらくお待ちください。」


はぁ、やっと休憩できる。今日は朝から色んな事があって疲れた。城のベッドで寝てみたい。きっとフカフカで気持ちいいんだろうな。


「乙坂勇志、聞こえているか?」

誰だよ、人が自分の世界に入ってる時に話しかけてくる失礼な奴は。そう思い周りの奴らをみた。しかし誰も俺の方を見ていない。俺の聞き間違いだったか?


「令那、今何か言ったか?」


「いや、何も言ってないよ。」



令那じゃ無いのか。だったらやっぱりあれは聞き間違いだろう。


「聞き間違いではない。お前の脳内に直接語りかけているんだ。」


直接って、やっぱりそういう魔法あるだな。


「で、お前は誰なんだ。どうして俺の名前を知っている。」


「どうして分からないんだ?さっきも言ったじゃないか。」


さっき?俺はコイツと会った事があるのか。でも令那とは違うし、そもそもこの声に聞き覚えはない、と思う。まずさっきってことは今日の事だよな。だとしたらこの中にいるのか?

                                . . . .

「まだ分からないのか?お前は本当に他人の事はどうでもいいんだな。情報通りだ。しょうがないな、もう一度だけ言う、よく聞いとくんだぞ。私の名前はミア·アルヴィースだ。」


「ミア·アルヴィースってあの転校生か?!」


「やっと思い出したか。とりあえず、トイレに行くと言ってここから出ろ。二人で話がしたい。分かったか?」


「ちょっと待てよ!ここで出来ない話しなのか?」


返事がない。仕方ない、ここで出来ない話しとやらを聞きに行くか。ただ、その為にはまずトイレの場所を聞かないといけないな。向こうにメイドさんがいる、あの人にでも聞いてみるか。


「あの、すいません。トイレに行きたいんですけど、どこにありますか?」


「お手洗いならあそこの通路を進んで2つ目の角を左に曲がったところにありますよ。」


「ありがとうございます。」


よし、場所がわかった。えっと、この通路を進んで、2つ目の角を左に曲がる。ここか。まだあいつは来ていないようだな。呼び出した方が遅いってどうなんだよ。


「やっと来たか、遅かったな。」


「いや、お前の方が遅かっただろ。てか、いつの間に俺の前に現れた。」


「まあ、細かい事は気にするな。」


「細かい事って··· で、ミア·アルヴィース、俺を呼び出した理由は何だ?」


「まあ、そんな恐い顔するなって。お前にとって悪くない事だ。理由はさっき言っただろ?あと私の事はミアって呼んでくれて構わない。」


「じゃあミア、用件は何だ?」


ミアの目が変わった。


「単刀直入に言う。私と、魔族と一緒に王を殺さないか?」


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