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贄の戦争

作者: 渡良瀬

 試作品です。よろしかったらご覧ください。感想・ご指摘お待ちしております。



 この国・日本には八百万の神という言葉がある。それくらいのことはこの国に住んでいる人なら知っていることだ。有名なものは神話に登場する神々に始まって、ある地方でしか言い伝えられていない神様だっている。

 だけど、それは全部自分たちの知らない、見えない、聞こえない、感じない場所での話だと思っていて、自分たちとは違う遠い場所での出来事だと思っていた。




…………………だから「俺・僕・私」は自分の身に起こった事について、理解するのが遅くなってしまった。そして、そのせいで「俺・僕・私」は日常を生活しながら、神様への「贄」という非日常に生きる事になってしまった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









 体を鎖で縛られた、鏡の首飾りをした少女は言う。

「これは神々が起こした気まぐれだ。」

 少女の話を聞く青年は憤りを感じる。

「神様は人間に対して救いを差し伸べるんじゃないのか。」

 鎖の少女は答える。

「それは人間の勝手な解釈だ。人間と私たちでは考えが違う。」





 目の前の人間に対して話しているが、その瞳は人間を見ていない、話し相手に無関心な少女は言う。

「贄となった君たちに拒否権はない。」

 少女の前の人間の少女は泣きながら尋ねる。

「どうして、そんなひどいことをするの?」

 無関心な少女は言う。

「私たちがあなたたちの言う神様だから。」




 よく言えば活力に満ち溢れた、悪く言えば粗暴な感じを受ける青年は言う。

「お前たちは俺たちと行動を共にする以外道はない。」

 眼鏡をかけた青年は冷静に問いかける。

「共に行動して、何をすればいい?」

 質問を受けた青年は答える。

「戦え、そして勝て。」





……………鎖の少女、無関心な少女、活力のある青年は言う。

「これは八百万の頂点を決める戦いだ。お前たちには、現世に降りる私たちの手足となってもらう。私たちの贄となり、ほかの神の贄と戦ってもらう。」











………これは神々の「贄」となり、日常の中の非日常を生きていかなくてはいかなくなった人間のお話。









 この作品には私の独自解釈が入っておりますので、ご了承ください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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