第二十四話 更なる転移
※今回は、本編は短めです※
第1万7994世界線路線
1945年4月1日
沖縄を失い、もうなすすべもなく本土決戦で玉砕するだけだと思っていた日本に転機が訪れた。
3月5日に、大日本帝國帝国の占領地、中国の「重慶」で大量の石油が発見されたのだ。
大日本帝國はすぐ満洲国から日本に輸出させた。
そして、本土に残る全ての航空機を北海道に集結させる。
北海道の千歳基地にその大きな図体を現す。
超大型戦略爆撃機「富嶽」
アメリカ本土爆撃を目的に設計され、合計六発ものエンジンを搭載。アメリカ本土を横断し、ドイツに一度燃料補給を終え、ソ連に爆撃する事を考えられて製造された「ハ50」発動機は富嶽の力強さを物語っている。
今回は、侵攻してくる米海軍艦艇の破壊も考えられ、合計6機の富嶽の2機には20本もの航空魚雷を抱かせ、その他の4機には合計15tの爆弾を抱えさせている。
今作戦参加機、機数。
富嶽6機
零戦42機
途中まで
雷電34機
二式複座戦闘機 屠龍21機
一式戦闘機 隼32機
二式戦闘機 鐘馗40 機
三式戦闘機 飛燕20機
四式戦闘機 疾風42機
五式戦闘機 12機
敵艦隊壊滅部隊
呑龍20機
一式陸上攻撃機24機
深山10機
泰山13 機
銀河22機
連山13機
九六式陸上攻撃機42機
特攻部隊
震電12機
震電改2機
秋水7機
九九式襲撃機19機
そしてお供として付くのが
水上戦闘機強風を16機、水上攻撃機晴嵐を16機搭載した水上機母艦瑞穂。
二式大艇を1機搭載した飛行艇母艦秋津洲である。
彼等はもし富嶽のアメリカ本土爆撃隊の先に米艦隊が控えていた場合、艦載機に搭載した魚雷で囮役とさせる作戦である。
それに加え、派遣し、帰れずじまいだった揚陸艦の吉備津丸、あきつ丸、熊野丸が現在、樺太から北海道の十勝港にむけて帰ってきている。
その護衛だ。
しかし、揚陸艦の4隻は、4月1日までに着かなければならないという誤報を受けていた。
無事、何もなく十勝港に入港したが、もし潜水艦などに襲われていたらひとたまりもなかったことだろう。
◯
4月2日
旭川飛行場と十勝港にB29と「思われる」機体が飛来。
揚陸艦4隻、飛行艇母艦、水上機母艦は轟沈される。
旭川飛行場に居た全機も壊滅と判断された。
この日本は最期の悪あがきさえも許されなかった。
◯
──異世界無名島──
負傷者を乗せて、聯合艦隊は指定された座標に向かっていた。
そして巨大な入り江に入り込む。
しかし全艦入ることができるわけでもないので、近くにある他の島影にその艦影を隠す。
旗艦四万十を含めた聯合艦隊は、座標に到達後、その錨を降ろした。
そんな中、島中央に大きな振動と物音がしたので、探索していた。
そこには、巨大な飛行基地が地形と一体化していた。
更に、周辺警備を行っていた駆逐艦嵐は、水中から浮かんでくる6隻の存在を確認。
その6隻に居る者達を保護したのち、この世界や自身らが持っている情報を話した。
陸戦隊と第七師団は、その飛行場を探索、全ての機体は使えることと、燃料が満タンということが判明した。
こうして、新たに異世界日本は爆撃機、陸攻、戦闘機、襲撃機、水上機母艦、飛行艇母艦、二式大艇、揚陸艦を手に入れた。
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──オマケ──
日常「犯人を探せ!」前編(二分の一)
「キャアーーーーー!!!!」
突然、叫び声が響き渡る。
その声は琴葉であった。
「もう琴葉、どうしたのよこんな朝から〜」
あくびをしながら寝癖がついている髪をかく莉奈。
それでも軍人か!っと、思わず突っ込みたくなるほど堕落し無防備な姿だ。
「わ、わわわ……私のプレ◯テがない!!」
「え?」
なんだそんなことか……っというような顔で莉奈は琴葉を見つめる。
「せっかく……せっかくお金貯めて買ったのに!!家の家宝だったのに〜〜!!」
「そ、そんなの知りま……」
「返して!返してよ私のプレ◯テ!!」
いいかけている莉奈に耳も向けず琴葉は莉奈の肩をつかみ訴える。
◯
「っということで、今回君たちに集まってもらったのは他でもない……そう!私のプレ◯テが盗まれた!!犯人はこの中にいる!」
伊達メガネをクイッっと上げる。
集められた者達はしょうもないっといいたげな顔で見つめる。
「か、艦長〜そんなことで艦長命令使わないで貰えるかな??」
航海長大森 澪。
「澪君……これは大事件なのだよ!何故か、それはもう元の世界に帰るまで買えないから!っというか高いし私の給料じゃもう買えない」
「いや聞いてないし」
「でも、本当にこの中に犯人がいるんですか?今のところ誰も疑わしい人なんて居ないですけど」
莉奈が言った。
「それは確実だよ!だって昨日夜1時くらいに目が覚めたらなんかゴソゴソって艦長室が漁られている音聞こえてたもん!」
「いや、鍵しましょうよ……ってかなんでその時何も言わなかったんですか?」
「だって、私寝起き弱いし。鍵なんて誰でも忘れるでしょ」
「そう言う問題じゃないですよね」
「ともかく!プレ◯テがなくなったことに関しては本ッッッ当に許せないからね!一人づつ昨日の夜何してたか聞いてくよ!まずは澪ちゃん!」
「え、えっと……昨日七時に艦長に許可をもらいに行ったのは覚えてますよね?」
「うん。なんか甲板使わせてみたいなこと言ってたね」
「そうです。で、そこから消灯時間の9時までずっと自己訓練してました。そこからは普通に消灯と同時に寝てましたね」
「なるほどなるほど。よし!それじゃあ次は莉奈!」
「えっと……私は昨日7時から10時くらいまでこの世界のことにつ関して資料としてまとめてました。そこから花摘みに行って、普通に寝ました」
「なるほど。よし、次!」
琴葉は軍医長宮下 日鞠を指さす。
「え、わ、私もですか!?え、えっと……えっと……」
汗ダラダラで答えを必死に探す。
「き、昨日7時に薬品整理をしてて……8時に頭痛を訴えてきた乗員がいたので、その方に薬を私て、その後薬品整理をやって……消灯時間には寝まし……た」
「うんうんなるほどなるほど?よし、次!」
※皆様こんにちは!八風ゆずです!まず、今作を読んでくださり有難う御座います!!!次回で祝25話になるのと、「艦隊結成編」完結を記念して、天日ノ艦隊の番外編になる「天日ノ艦隊 ─外伝─ 〜これより、詳細記録を分析ス!〜」を、別WEBサイトとして投稿を始めようと思います!!本編に登場する人物達の過去や、「オマケ」で書いたような登場人物達の気ままな日常を投稿していこうと思いますので、「見てみたい!」っと思った方は是非是非見てみてください!因みに、本編にはまだ登場していないのですが、異世界の各国家の者達の過去なども、登場したら書いていきます!所で、何故「祝25話?」っと疑問に思った方も恐らくいると思います。実の所、この作品は当初の予定だと50話、行くとしたら60話行くか行かないくらいで完結させようかな……っと思っていた作品です。ですが、今作を読んでくださる多くの皆様方の期待に応えるべく、当初予定していた話数より、もっと多く投稿できればと思いますので、これからも応援、何卒よろしくお願いします!そして、これからの展開を楽しみにして読んでくれると嬉しいです!!※
長くなってしまい、すいません。
改めて、今作を読んでくださり、有難う御座います!
これからも、この作品「天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜」と、私「八風ゆず」をよろしくお願いします!




