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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

家族を殺したあいつを、絶対に許さない!!

作者: 巫月雪風

普通に暮らしていた少年エリックは、ある日、魔王サタンによって家族を殺されてしまう。


エリックは、魔王サタンへの復讐を誓い、ついに魔王サタンを倒したのだった。

「これで……終わりだ!!」


 俺はそう言うと、家族の仇、魔王サタンの首をはねた。


 こいつを、そしてこいつの配下の魔族を殺す為に、俺は多くを失った。

 俺は牧場を経営する家族と共に暮らしていた。

 あの日、そう、俺エリックの運命が変わった日、俺は両親や家族と一緒に、牛肉のステーキを食べるはずだった。

 だが、たまたま脱走した子牛を捕まえに行き、残念ながら逃がしてしまって家に帰ると、魔王サタンによって、家族が皆殺しにされていた。

 魔王は俺を殺さなかった。

 ただ俺をいたぶり、嘲笑っただけだった。


 その後、俺は奴を、魔王とその配下の魔族を殺す為に、剣を取り、修行し、同じ思いを持つ仲間と共に戦った。


 戦いのさなか、大勢の仲間が失われた。


 だがついに、魔王サタンの居城を突き止め、残った仲間と共に攻め入った。


 そこでも多くの仲間が傷つき、死んでいった。


 だが、ついに魔王サタンのいる場所へたどり着き、死闘の末、奴の首をはねたのだ。


 やっと……やっとだ。

 家族の、そして仲間の仇をとれた。


 魔王サタンは最後まで異質な存在だった。


 家族を殺された俺や仲間の気持ちを理解せず、

 「魔族は人を殺す生き物だ」「復讐なんかして意味があるのか?」「俺が殺した家族は帰ってこないんだぞ」

 とまで言ってきた。


 絶対に許せなかった。


 でも、ようやく戦いは終わった。


 これで、平和な暮らしに戻れる。

 魔族を滅ぼしたその日、俺はそう思った。


 こうして、俺、エリックの、家族の仇魔王サタンを討つ旅は終わった。


 数年後…………


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「これで……終わりだ!!」


 僕はそう言うと、家族の仇の首をはねた。


 こいつを、そしてこいつの仲間を殺す為に、僕は多くを失った。

 僕は家族と共に暮らしていた。

 あの日、そう、僕バッシの運命が変わった日、僕は両親や家族と一緒に、食事をするはずだった。

 だが、こいつによって、家族が皆殺しにされていた。

 こいつは僕を殺さなかった。


 その後、僕は奴を、親の仇とその仲間を殺す為に、剣を取り、修行し、同じ思いを持つ仲間と共に戦った。


 戦いのさなか、大勢の仲間が失われた。


 だがついに、家族の仇のいる場所へ、残った仲間と共に攻め入った。


 そこでも多くの仲間が傷つき、死んでいった。


 だが、ついに親の仇のいる場所へ行き、死闘の末、奴の首をはねたのだ。


 やっと……やっとだ。

 家族の、そして仲間の仇をとれた。


 家族の仇は最後まで異質な存在だった。


 家族を殺された僕や仲間の気持ちを理解せず、

 「人間は牛を食う生き物だ」「復讐なんかして意味があるのか?」「俺が食った家族は帰ってこないんだぞ」

 とまで言ってきた。


 絶対に許せなかった。


 でも、ようやく戦いは終わった。


 これで、平和な暮らしに戻れる。

 人間を滅ぼしたその日、僕はそう思った。


 こうして、僕、意思持つ牛バッシの、家族の仇エリックを討つ旅は終わった。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 人は魔族を滅ぼした。

 牛は人を、そして肉を食べる全ての生物を滅ぼした。

 その後、意思ある植物が、牛を、そして植物を食べる全ての生物を滅ぼした。

 その後、意思ある土が、すべての植物を、そして、土を食べる全ての生物を滅ぼした。

 その後、意思ある海が、土を、そして、自身に寄生する全ての生物を滅ぼした。

 かくして、全ての生物は滅び、この世界は海だけになった。


 こうして、この世界は誰も家族を殺される事がない世界になったのでした。


 めでたしめでたし















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― 新着の感想 ―
[良い点] いろいろと考えさせられる話だと思いました。
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