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恋愛詐欺師を追え!

作者: 七瀬




私は、逃走犯で警察に追われているわ!


私の犯した罪は、、、?

『恋愛詐欺師』なのよ。


それにね、、、?

私は、【指名手配】がかかっているの。

私を見つけた者には、100万円がもらえるんだって。


まあ、私の美貌でオチない男なんていないわ!

みんな、私に釘付けなのよ。

だから! この先も逃げきってみせるわ!


そして、私はある街にやってきたの。

私は、キレイなオシャレなBARに入ると、、、?

そこには、1人で飲んでいる小太りの男性に私は目を付けたの。


『ねえ、一人で飲んでるの? もし良かったら? 私と飲まない?』

『___えぇ!? いいですよ。』

『なにか? 思い詰めていた顔をしていたけど? 何かあったのかしら?』

『・・・いや? 別にそんなんじゃないですよ。』

『今日は、無礼講よ~! 何でも私にだけ、話してみて!』


___私がそう言うと、、、。


『・・・実は? “僕の奥さんが浮気をしているのかもしれない!”と思ってて

その男性あいてがどうやら? 僕の会社の同僚の青山という男なんじゃ

ないかと疑っているんだ。』

『あなたは、奥さんの事を? 本当に愛しているの?』

『そりゃ~もちろんだよ! 僕は妻を愛している!!!』

『あら? そう! じゃあ、私があなたに協力してあげるわ!』

『えぇ!? キミが、、、!?』

『えぇ、そうよ! 私がその“青山”という男を誘惑してみれば分かる事

だわ! あなたの奥さんがこの男と浮気しているかわね!』

『・・・・・・』

『どう? 協力させてもらえるかしら?』

『あぁ、』




この日は、お互いの連絡先だけ聞いて楽しくお酒を飲んで分かれたわ!




それから、私は実行に移していったの。

彼が言っていた、【青山という男】を尾行して、この男の行動パターンを

知る事と、本当に彼の奥さんと浮気をしているのかを見るためよ。


確かに、彼の奥さんと青山という男が会っている事を証拠として写真を

撮る事もできたんだけど、、、?


なんだか? “浮気をしているようには私には見えなかった!”

何か? 相談をしているように感じたの。



・・・でも、もちろん!

彼にはその事を言わなかったわ!


だって! 私は【恋愛詐欺師】なんだから!


『どうだった?』

『えぇ、あなたが言っていたように! あなたの奥さんは青山と深い

繋がりをもっているみたいね! 証拠の写真も撮ったわよ!』

『やっぱり、 僕に隠れて“浮気”をしていたのか!!!』

『まあ~そういうことよね! これから、あなたはどうしたいの? 

奥さんと別れたいの?』

『・・・僕は、彼女に僕のところに戻って来てほしいだけなんだ!』

『ふーん、“別れる気はないって事ね”』

『まだ子供も小さいし! 何より僕は妻を愛している! だから別れるなんて

僕の頭にはないよ!』

『あら? そうなの!』

『青山と僕の奥さんを別れさせてくれないか?』

『いいけど? 高くつくわよ!』

『お金なら心配いらないよ! 僕が今まで貯金してきたお金で払うから!』

『幾ら貯金があるのかしら?』

『ざっと、5000万円かな。』

『じゃあ~全部ね!』

『___えぇ!?』

『奥さんと青山を別れさせたいんでしょ? 5000万円なんか? 安い

もんよね?』

『・・・わかったよ。』

『物分かりがいいのね!』

『その代わり、二人を必ず! 別れさせてくれよ!』

『もちろんよ。』




私は青山と偶然を装い、彼に近づいていったわ!


『あら? ごめんなさい! 18階までいいかしら?』

『・・・あぁ、18階ですね?』

【ポチッ】


青山の住むマンションのエレベータの扉が閉まる!


『・・・あまりこのマンションでは見ない方ですが、最近引っ越して

きた方ですか?』

『えぇ、ココに彼が住んでいるの! 一度奥さんにあって見たいと

思って来たのよ。』

『___えぇ!?』

『私は彼の不倫相手って事よ。』

『そんなの、やめた方がいいですよ! 貴女が幸せにならないでしょ!』

『そうかも、じゃあ! 私はどうしたらいいの?』

『___取り敢えず、ボクの部屋で話しをしませんか?』

『貴方、優しいのね!』

『ちゃんと、貴女の話を聞きますよ。』

『えぇ、ありがとう。』




こうして、私と青山は仲良くなり関係を結んでいったの。


『ねえ、貴方! 私以外の女性と会ってない?』

『えぇ!? いや、あの女性はボクの職場の同僚の奥さんでいろいろ

悩みを聞いているだけだよ!』

『・・・ただそれだけ?』

『もちろん! ボクが愛しているのは君だけだ!』

『あら? 嬉しいわ!』




どうやら? 青山は、本当にただ彼の奥さんの相談を聞いている

だけのようだったのだけど、、、?


私は、嘘の情報だけ! 彼に報告して彼から5000万円受ける事に

成功したの!


『ありがとう、これで! 奥さんともう一度やり直せるよ! 全部、きみの

おかげだよ!』

『良かったわね! この証拠を奥さんに突き付けて! 上手くいくといいわね!』

『あぁ、ありがとう。』

『えぇ!』




青山には、、、?

青山と奥さんの事を彼が既に知っている事を話したわ!

二人は密会して、浮気していると。


・・・その後、彼の奥さんから青山の方にも連絡があったみたい!


私も、青山が彼の奥さんと浮気していると強く言ったら、、、?

彼は、私と別れると言って、、、。


私に、謝罪の気持ちを込めてと。

私に、【500万円】くれたのよ。




私は、二人の男から5500万円も受け取ることができたわ!

そして、また私は警察から逃げてこの街からも離れる事にしたの。



そしてまた、新しい街に私はやって来たわ。


薄暗いBARのお店に私が入ると、、、?

そこには、細身の黒縁メガネをかけた、冴えない男が一人でお酒を飲んで

いたわ!


『あら? お一人なの?』

『___えぇ、』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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