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感謝! お題回答&いただき物まとめ。

おでかけ前のおいたぞら

作者: ぷちミント

「ん?」

 晴れてるのにパラパラと言う、雨が降ってるような音がしてあたしは首をかしげた。

「あ、雨降ってる」

 玄関ドアを開けてみれば、言葉通りにパラパラと雨が降っていた。でも、天気は晴れたまま。

「こういうの、なんて言うんだっけ? 天気雨じゃなくって、えーっと」

 いいや、とスマホを取り出して、考えることを放棄。検索エンジンに託す。

「出た出た。ああそうだそうだ、狐の嫁入りだ。あー、スッキリしたー」

 たとえ晴れてるとはいえ、濡れるのはいやだ。かと言ってこんなすかっぱれに傘をさすのも間が抜けてる。なら、取る行動は一つ。

「文明の利器を再度使用しまして」

 言いながら連絡アプリを立ち上げる。そうして今日会うメンバーに、狐の嫁入りだから止むまで待つから、ちょっと遅れるかもとメッセージを送信。知りたての言葉って、なんか使いたくなるよね。

 帰って来た返事が、はてなマークと笑い顔のスタンプ。「なにそれ、意味わかんない」って笑ってるんだな、って言うのがすぐわかった。

 なるほど、通じなかったんだ。ただ、一人、「狐が病むまで待つってなに? せっかく嫁に来たのに狐がかわいそうじゃん笑」って返して来た子がいて、その発想はなかった とうなるあたし。

 そうこうしてたら、いつのまにか雨が止んでいた。「狐ちゃんに実家帰られたから今から出るわ」ってもっかい連絡してスマホをしまうと、あたしは不思議な空を見上げて大きくのびをした。

狐の嫁入りをトリガーにして、狐娘が嫁に来る、狐の嫁入り(物理)って言うローファンバージョンも考えたものの、書いたのはこちら 日常風景になりました。

雨からすぐ狐の嫁入りが出て来る俺、どんだけひねくれてるんでしょうねw

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― 新着の感想 ―
[良い点] とぼけた返信をしてくる友だち、可愛いですね。なるほど。雨が止んだのは『狐が実家に帰っていった』から。こっちの方も、『その発想はなかった』です。
[一言] 外に出ることが少なくなって狐の嫁入りに遭遇することがまったくなくなりました。 家に引きこもり、ビルに引きこもり、そんな生活です。 そんな中でも気づかぬうちに狐の嫁入りが起きているのでしょうね…
2021/09/12 17:54 退会済み
管理
[一言] 狐が病むまで(笑) その言葉を耳で聞いていることがよく分かる発想ですよね。 主人公がメッセージ送信。 先に待ち合わせ場所にいた友人Aと友人Bの携帯が受信。 文面をAが読み上げる。 A「主…
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